33番の本山の絵です。本山は現在のどこなのか、この絵だけでは全くわかりません。『木曽路名所図会』(巻之3)には、「川左に流る。これも木曽山より流れ出る。木曽の本谷にはあらず」と記されているようです。絵では籠を背負った子供が右手から坂を下ってきます。そして、後方の旅人が上ってくる道と出合う合流点です。その山道では、大きな木が切り倒され、2人の人夫が倒れかけた大木に突支棒をし、煙管を吹かしながら焚火に当たっています。大きな木の切り株が、何かを象徴しているかのように読み取れる木曽路の旅です。木曾義仲の伝説が多い地です。
30秒の心象風景28692・本山~広重の木曽海道六拾九次~
https://youtu.be/g6anIToNhW4