犬の譲渡会に参加することにした。
この頃はかなりあちこち動き回った。
家から100数十㎞離れた山の中まで行ったこともある。
犬に触れるのも初めてで内心びくびくだったが、人馴れしている子が多く
どの子とも一緒に暮らせる気がした。
「大型犬で老犬になるとなかなか決まりません」
というのを聞いて、大型の老犬にしようと思った。
犬の譲渡会に参加することにした。
この頃はかなりあちこち動き回った。
家から100数十㎞離れた山の中まで行ったこともある。
犬に触れるのも初めてで内心びくびくだったが、人馴れしている子が多く
どの子とも一緒に暮らせる気がした。
「大型犬で老犬になるとなかなか決まりません」
というのを聞いて、大型の老犬にしようと思った。
全国で毎日のように犬、猫の殺処分が行われているという。
これはにわかには信じがたいことだった。
土地柄もあるだろうが、野犬など見たこともない。
いったいどういうことなのか。
愛護団体による「動物愛護センターレポート」には
「この子の命の期限は○日までです!」
「どなたかこの子を預かれませんか?」
という非常に緊迫した生々しい報告がされている。
さらに驚くことに、飼い主持ち込みのケースも珍しくないという。
今まで家族として暮らしていたはずなのに…
職員の説得むなしく置き去りにする飼い主…
自分で手をくださないから罪悪感がないの?
殺処分って。
人間はそんなに偉いの?
それに比べ、不自由な状況にあっても、飼い主に愛され心配してもらえる子のどれだけ幸せなことか。
わたしは引き取り手のない子の里親になると決めた。
思いついたはいいものの、犬を飼ったことのない自分にちゃんとお世話ができるのか…?
中途半端なことをしてしまったら却って迷惑をかけてしまう…
どうすればいい?ぼんやりとPCの画面を見る日が続く。
そうしているうちにとんでもないことを知ることとなる。
避難生活をされている方々のペットの問題…
避難所に犬は連れてこれない…
仕方がないので車にステイさせている…
一緒に暮らせるようになるまでの預かり先を探している…
たいしたことはできないけれども、もしかしたら
犬を預かることくらいはできるのでは?
と思い始めた。
すべての始まりは2011年の東日本大震災だった。
連日、テレビに流れる想像を絶する光景。
体力に自信はないし、若くもない、裕福なわけでもない。
それでも何かできることがあるのではないか。
自問自答の日々だった。