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2013-04-05 06:03:20 | 世の無常、理不尽
これからお話することは実際にあった事故で冤罪にあった息子の話である。
実話ですが、一部は仮名で登場します。

平成十七年二月のある日、息子の勝之(仮名)から神妙な声で電話が入ってきた。
「お袋、驚かないでくれ、十五日の事故のことだけど、人身事故で結局俺が悪いって警察は決め付けて譲らないんだ。おれに「車を運転してたあんたが悪いはずだ…と無理やりハンコを押させたんだ」更に「運転免許証はゴールドだったのに、免許証剥奪かもしれないし、罰金支払いの請求も来るらしい。支払えなかったら、刑務所行きだそうだ」
振り込め詐欺みたいな内容であるが、まぎれもなく息子の声。
一体何があったのか?このところ、息子は、同級生が経営する工務店の現場が忙しいので手伝いを頼まれ、早朝どこかの現場に向かっているようだった。
抜群の運動神経を持ち、運転には慎重であるし、何しろ十年以上も無事故、無違反のゴールド免許である。
親バカかもしれないが「勝之に限って」と先ず思った。夕方私の仕事を終えて、急ぎ戻り勝之の話を聴いた。
内容はこうであった。
2月15日、仕事に行く朝、品川「青物横丁交差点」で右折のために交差点の中で信号待ちをしているところ…オートバイが自分の車(工務店の車)の 後部に滑るようにぶつかり、人身事故となった。
仕事の仲間を後部座席に乗せた状態であった。
その時、後部座席の一人から、「オートバイがすっ転がって来た!」と声があり、あっという間に「どしん!」という衝撃音が自分の車の後ろの方でした。
「ぶつかってきた!オートバイの運転手の命は?怪我は?」と思った。
自分は信号通り右折合図の指示通り、トラックの後ろから交差点に入り、信号が変わるのを待った。オートバイが何故すっ転んで来たのか、状況は把握できながったが、自分の現況から判断して自分には非はないと確信をもてたので正直に品川警察で話をした。
割合親切な婦警さんが、状況を理解してくれたようすであった。
事故があったとき、母親である私にも品川警察にいる息子から電話があり私の判断も「息子が加害者であることはない」と確信した。 婦警さんが、「勝之さん、お母さんにお電話するとき、大変丁寧で礼儀正しい言葉使いですね」 と褒めてくれたなど、その日は私に報告があった。
その後、事故の実態を調査するために何度か品川警察に息子は行った様子であった。
保険会社の担当が動き出した。
~この続きは明日~

アル中妻に持つ夫の相談…心の痛む無常…

2013-03-15 01:57:24 | 世の無常、理不尽
《B子さんの相談》
平成5年のある日、この日ご相談に来られたのはご夫婦、50代後半のご主人と40に差し掛かろうとする奥さん。 
ご相談はご主人から切り出されました。 「先生、家内がアル中なんです」小太りポッチャリの奥さんは確かに赤ら顔、いかにも酒やけした顔だ。ご主人が恐らく心配のあまり、遠く名古屋から、ここ東京までご相談に来たのであろう。 しかしY男さんもいかにも酒が行けるというギラギラギタギタの顔である。きっと夫婦でお酒が好きなんであろう…そう思った。
「今日のご相談って言うのはB子さんがアル中だから悩んでいるってことですか?」
又Y男さんが「そうです。困っているんです。医者からも飲むなって言われてるんですが…」と答えました。
「ご結婚する当初からアル中なんですか?」というと、Y男さんは「……」黙ってしまった。 すると、B子さんが「先生、聴いてください。私がアル中になったには訳があるんです」。 そうであろう、アル中というのは心的には「依存症」から来ているケースが多い。
「酒を飲み、深酔いすることで、寂しさを紛らわす、落ち込んだ気分をハイにする。思い出したくないことを忘れることができる」…そんなことの積み重ねがあるとき飲まずにいられない…依存症になっていくのである。 
B子さんの話を聞きながら、私は彼女の不遇な運命に、胸を痛めずにいられなかった。
B子さんは終戦後静岡県に生まれたが三歳の時には既に両親は居なかった。 残された子供たち(兄姉妹)は家もなく、五人の兄姉妹は、畑を寝座とし、野宿の暮らしを強いられた。
間もなく施設に引き取られ、その後は屋根のある下で過ごすことができたとのこと。
辛い運命にもめげず、頑張って生き抜いた兄姉妹のことを思うと如何に自分が幸せであるかを感じ入る話である。 成長してからのB子さんは飲み屋を点々としながら働いていた。 本来酒はあまり好きではなかったが、だからと言って当時では時間給の良い飲み屋やスナックの手伝いを辞めるわけにはいかなかった。 恐らくB子さんは生活や人生の厳しさに立ち向かいながら、真摯に生きてきたと思う。 そのさ中の出会いであろうかY男さんと出逢い、面倒見のよい、Y男さんに付いていこうという気持ちになり、結婚もしたのであるとか。
さて、Y男さんの仕事は実に驚くべき仕事であった。 ストリップショーの運営であった。連日劇場は客で満員で、Y男の懐には随分とお金が入ったとか。ところが、ショーに出る女の子はいつも約束通り出勤してくれるわけではない。 何らかの事情で急に欠勤をする。そんなある日、三人のストリッパーのうち二人も急欠勤したのである。 どうやら給料の良いストリップ小屋から引っ張られ(スカウトされ)そちらに鞍替えしたようだ。 勿論雇用契約書など交わすような商売ではなかったのであろう…ドタキャン無断欠勤である。 その日も期待の客で満席。 一人だけのショーで終わるわけには行かない。 
B子さんがこう言い出したのです。
「先生、この人ったら『お前、舞台に出ろ』っていきなり言うんです。 その言葉にビックリして
『とんでもない!』って叫びましたよ。けれどもこの人は脅したり、すかしたり…あの手、この手で、私を舞台に押し出そうとするんです。 ついに意味も分からず、「一升瓶を持ってきて」って私は酒を持ってこさせ、飲んだことのないほどの酒量を浴びるようにして飲んだんです。 ヤケ飲みですよ。 その後、そういう事がしょっちゅうです。 その都度私は酒を浴びて、朦朧としながら仕方なく、舞台に出たんです。 ど素人の私がです。 酒を飲まないじゃいられないですよ」
この続きは明日~~