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福島原発収束作業員の犠牲…警告…これを放って…例えどんなに豊かになっても、日本国に真の幸福は訪れない

2013-03-13 06:13:42 | 日本を霊性の目でみる
被ばく労働の現場の声がなかなか表面化しないのは、上からの徹底した抑圧があるからだ。多重下請けピンハネ構造は、口封じのしくみでもある。事故収束作業員として働いているフリーター全般労働組合の北島教行さんは、東電社員最優先の身分差別について次のように述べる。「ことあるごとに『自分の立場や身分』を認識させられ、事故や違法運用の際は『逆らえないような身体や思考』になるよう訓練され続けている。」「Jビレッジ大浴場も通退勤直行バスもJビレッジ診療所も、『誰でも利用してよいことになってはいるが、絶対に使ってはならない』という『ウラのオキテ』に支配されている。」しかし北島さんは、「私は使いまくっている。不当な、『出身会社に基づいた実質的施設利用制限差別』は徹底的に粉砕する。周囲の労働者にも利用制限が不当であることを説明し、積極的に利用するよう毎日話をしている」という。東電から奴隷根性を強制する圧力があり、受注競争からふるい落とされないよう必死になっている下請け企業にいて、作業員同士が生き残りをかけて牽制しあう中でのこうした行動は容易なことではないだろう。

被ばく労働現場の前近代的構造は、日本社会を象徴するものだ。資本家階級の思惑どおり、もの言えぬ非正規労働者の割合は増え続けている。全国日雇労働組合協議会の中村光男さんは、「原発・下請け労働者の大半は、雇用の不安、労働の諸権利の剥奪、低賃金という非正規労働者に共通の特徴に加えて、命と健康を確実にむしばまれる苛酷さを背負わされている。被ばく労働はまず非正規雇用の問題であり、産業の下請け制度を変えない限り解決しない。被ばく労働問題は、日本の労働運動と社会運動の真価を問う問題だ」と提起する。

原発は被ばく労働で成り立っている。そこでは下層労働者が使い捨てられている。原発がないと経済が立ち行かないとか、二酸化炭素削減がどうのとか、電気が足りないとか、根拠不明の理由で推進・容認する人に対して、本書は誰が被ばく労働をするのかと問いかける。原発を使えば使うほど、事故の危険、核のゴミ、被ばく労働が増え続ける。この問いに答えられない限り、原発の正当性はない。何より下請け労働者の使い捨てを許さない闘いが急務である。そして、誰かがやらなければならない膨大な被ばく労働を実際にどうしていくのか、現場労働者とつながって、労働者の立場に立った新しいしくみを作る必要がある。 事情はそれぞれあるでしょうが、自分たちの変わりに止むなく原発事故現場に立って頂いている作業員の方たちに、ひれ伏す思いを持たなくてはならない。そこに気づかない日本政府、社会構造、国民の未来に豊かさも幸福もあるはずがない。
人の立場に立ち、思いを深くそこに置く「和魂」を持つことは霊格や人格、品格の高さである。繰り返し言いたい…このようなことを平然とする日本、それがどこからやってくる「魔」の心なのか…それを知らない限り、どんなに豊かになっても日本人に真の幸福は来ない…ブータンは日本よりも貧しい国なのに「国民総幸福度」が大変高い。 それは国家の品格、一人一人の霊格が高いからである。