ヲイ!ヲイ!
せっかくハーブティーで穏やかな精神を取り戻そうとしてたのに、遅めの昼飯を食ってたらまたキタ。
全然歓迎できないあの嫌なモヤモヤがまた来た。
洗濯物を干したから、やっと風呂にゆっくり浸かって疲れを抜こうとしてるのに。
なんでかな?
もう頓服薬二種類は飲んだ。
早く効いてこいよ。
まだかよ!早く!
もう15時21分。
風呂にゆっくり入ってるうちに暗くなってしまうじゃないか。
明日は病院に行って、薬を貰って来なきゃならないから、今夜はなるべく早く寝たい。
薬を貰いに行く薬局は、自転車を押さなきゃならない坂道の上にあるんだから。
体力も気力も使う。消耗していく。
それなのに何故かな?
こんな罪悪感みたいなザワザワするのはなんでかな?
信じらんねぇ。
何も悪い事してない。潔白!
確かに金が入り次第に電動自転車を買える事で、浮かれてたのは認めるけど、いいじゃないか!
たまには浮かれたって。
発作連発で恐怖に怯えて暮らしてるんだから。
泣きたいけど泣けない。涙出ない。
こんなに怖い時は、少しでも涙を流せば気持ちが軽くなる。それなのに泣けない、薬は効いて来ない。
どうしろって言うんだよ。
何年私を苦しめたら気が済むの?
毎日、薬の場所と飲む時間とか気にして。
確かに私は窃盗の前科がありますよ。だから何?
裁判でもうしない、犯罪には手を染めないと誓ったんだよ。
それだけじゃ足りないから、怖いから頭丸めたんだよ。
私だって好きな髪型にしてみたいよ、でも自分への戒めに頭丸めたんだよ。
そして、1月に出所してからずっとこの頭をキープしてるんだよ。
今日だってこれから、頭剃りするんだから。
指で掴める長さの髪になる前にカミソリで剃ってるんだよ。
しかも、乾癬なんて、これまた厄介な皮膚病になって、頭はもちろん両腕、背中、尻、両足全部見えないところにも発疹が広がり始めた。
出所してからの方が辛い毎日なんだよ。
毒親からは嫌味で「また放浪して盗むんだろ?」とか言われても我慢してるんだよ。
ちゃんと毎日罪、罪悪感を背負って平静を保ちながら、毎日鏡を見て自分に「もう二度としない」と言い聞かせてるんだよ。
そんな人には言えない過去を背負って私はこれからも坊主を貫くんだよ。
誰も信じない。
信用なんかしない。
そうして自分を自分で守らなきゃ生きていけないんだよ。
本当に本当に信用できる人なんかいない。
信じるからバカを観る。
信じるから裏切られる。
期待なんかしない。
私の期待に沿ってくれた人間は0だからね。
この世の中、他人を道具として見れば気持ちが楽になるはず。
私に関わっている人間は全て感情を持たない道具なんだよ。
利用するだけ利用して、要らなくなったら捨てればいい。
自分がこれ以上傷つかないための唯一の方法なんだよ。
私はそうやって生きてきたし、これからも表面は変わったフリはするけどあくまで表面だけ。
誰も信じないで、独り孤独ならば余計な感情ごと消しされる。
信じようと努力するな、ムダな足掻き。
信じないでいい。
信じれば100%裏切られるのは目に見えてる。
自分だけを、このちっぽけな自分自身だけを信用して行けば心ごと壊れるまで期待しないで済む。
心が壊れる時って割れる音が聞こえるんだから。
私は、ブツンという音が体の内側から聞こえたよ。
そう、誰も信じなきゃ楽だしな。
人間としての価値なんか関係ない。
周りの目なんか関係ない。
私は私なんだから。
だから、怖いの消えろ。
消えてなくなれ。
もうたくさん。
ウンザリ。
電話一本待つのだってそうだ、未だに連絡来るはずの場所から電話はかかって来ない。
所詮私はその程度。
「折り返し電話しますね」
ホームセンターと就労支援の二人から電話が来るはずなんだけど、未だに来ないから、風呂に入ってしまう。
待つだけムダ。
どうせ待ってない時にベルが鳴る。
知らねーよ。
あぁそうだ風呂上がりにはアイスのご褒美があったんだ!
暗くなる前に上がってアイス食べてまったりしてよう。