空(hanul 하늘)風(palam 바람)湖水(hosu 호수)2……青空を吹きぬける風が、湖水にさざ波をたてる。

私たちの暮らしは、美しい自然と共生をとりたい物です。そんな日々の暮らしで、感じたことを綴ります。

健康に過ごすには、どうします?

2024-06-24 09:57:02 | 日記

さてさてと、長生きをする秘訣ってありますか?

街に出てワクワク探そう 人生は午後からが美しい 落語家・林家木久扇さん

 
<人生100年!楽しむヒント>
 
 人生100年といわれる時代。長寿はめでたいが、「長い老後」に不安を抱く人も少なくない。かつてない超高齢社会を楽しく、元気に生き抜くにはどうしたら-。初回は、お茶の間で人気のテレビ番組「笑点」を春に卒業後も、活躍を続ける落語家の林家木久扇さん(86)にヒントをもらった。 
 
 2年ぐらい前、おかみさん(妻)とテレビを見ていたら「お父さん、もうそろそろいいんじゃないの?」とポロッと言ったんです。僕も思わず「そうだね」と返しましてね。病気になって笑点に出られなくなるより、元気なうちに卒業しようと。大喜利では問題を出されて答えなくちゃいけませんから、毎週試験を受けているみたいだったんです。今は孫悟空の頭の輪っかが取れ、自由になった気持ち。メンバーと会えず寂しくなると思いましたが、そんなことは全然ないですね。
 
 僕はもともと漫画家になろうと思っていたから、本の表紙や挿絵も描いています。「落語協会百年」の記念で描いた絵はTシャツやバッグにもなっているんですよ。笑点は卒業しても落語家をやめたわけじゃないので、寄席にも出ます。お弟子さんの真打ち昇進が決まって、そのお披露目もある。やることは次から次へと出てきます。
 
 僕のおバカさんのキャラは1978年、米国で笑点の海外収録をしたときに出来上がりました。「セントルイス・ブルース」って曲が好きで口笛を吹いていたんです。当時はまだ、自分のキャラが定まっていなかったから、その曲を、回答するときに使ったらどうかと思って、「いやん、ばか~ん」というのを考えついたんですよ。

◆バカの得とは

 バカをやっていると得をします。「きくちゃんが言うことならしょうがない」と、相手も抵抗がないみたい。落語会で花束をいただくときは、主催の方に「僕はお花よりお米がいいんですけど」とお願いするんです。他の人たちは花束で、僕は最後にお米をもらう。お客さんにはウケるし、僕には8人のお弟子さんがいるから、お米だと本当に助かるんです。木久蔵ラーメンも、笑点で「まずい」とネタにしつつ、あんなに宣伝できたのもバカの得です。
 
 僕は工業高校の食品化学科を出て、森永乳業に就職しました。戦時中は飢えと隣り合わせでしたから、また戦争が起きても、食品のそばにいれば食えるだろうと。
 
 今もウクライナやガザで戦争をやっているけど、僕は東京大空襲の体験者だから、空爆の映像を見ると「あれは僕たちだ」と思うわけです。小学1年のとき、おばあちゃんの手を引いて、防空壕(ごう)へと大火災の中を走ってね。子どもにとっては恐ろしい体験でした。よくここまで生きてこられたなと思います。
 
 これまでにがんを2回と腸閉塞(へいそく)もやりました。喉頭がんはステージ2で見つかり治療できたので、声を失わずにすみました。僕は風邪と思っていたけど、おかみさんが「風邪の声じゃないわよ」と診察を勧めてくれた。そうやって、僕はいつもかすかすのところで助かっている。
 
 今はお酒を遠ざけ、運動不足に気を付けています。10年ほど前から毎朝、加圧ベルトで太ももをぎゅっと締め、室内を歩くんです。短時間でけっこうな運動になるそうで。ラジオ体操もしています。
 
 亡くなり方まで名人だと思ったのは、五代目の柳家小さん師匠ですね。近所のお寿司(すし)屋さんから、ちらし寿司を取り寄せて「うまいうまい」といっぱい食べて寝たんですけど、娘さんが朝になって起こしに行ったら、亡くなっていたんですよ。
 
 「お父さんが起きてこないけど、起こしてらっしゃいよ」「お父さん、死んじゃってたわよ」「そうなの~」って、そんなふうになれたら面白い。子や孫に囲まれて逝く、ドラマみたいな最期じゃなくてね。

◆長生きの鍵は

 長生きのために、よく八代目の林家正蔵師匠は「先に約束することだ」と言っていました。僕も2年先まで予定を入れている。約束すると、元気でいなくちゃと思いますから。そうしながら、命をどんどん延ばしていく。師匠は亡くなる前、「何もしないことは恐ろしいことだ」とも言っていました。自分に残された時間がどれぐらいあるか分かりませんが、何かを見つけて楽しくしないとね。
 
 世間にはワクワクすることがいっぱいありますよ。僕はよく本屋さんへ行きます。本の背表紙を見るだけでも面白い。2、3時間を過ごして、1、2冊買って、帰り道のカフェでちょっと読んで帰るんです。おいしいものを見つけて体を喜ばせるのもいいですよ。僕は、煎茶に柿の種、皮つきの落花生をむいて食べているときが幸せ。ちょっとしたことでも何かを発見して感動していると、人生はもっと生きがいのあるものになる。
 
 僕はサインに、こう描いていたことがあるんです。「人生は午後からが美しい」って。午後というのは、人生でいうと50歳以降。美しいっていうのは、人生は自分でデザインできるはずでしょ、ってこと。定年退職した人の生き方を見ていると、荒いなと感じることがありますね。もっと細やかに。テレビを見てばかりでは駄目。街に出かけて観察してみてほしい。面白いことがあると思いますよ。
 

<はやしや・きくおう> 1937年、東京・日本橋生まれ。61年に八代目林家正蔵門下となり、林家木久蔵の名を授かる。69年に「笑点」メンバー入り。2007年、林家木久扇と2代目木久蔵を親子でダブル襲名した。イラスト制作やラーメン事業も手掛け、著書は最新刊「バカの遺言」(扶桑社新書)など70冊以上。好きな言葉は「入金」。7月15日、東京・紀尾井ホールで開かれる「演芸大にぎわい~東から西から~」に出演する。

でした。

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