夢見ケ崎動物公園

ミニベロを買ったことで、旅先での行動範囲が広がった。
そして、天気の悪い北陸だと冬場は運動不足になりがちだが、関東地方はべらぼうに天気がいい。



今回は東京に滞在しつつ、ふらっと多摩川を渡って、神奈川県川崎市・夢見ケ崎動物公園に行ってきた。

ここは、JR蒲田駅前から自転車を数十分も漕げば着ける、大田区からもっとも近い動物園である。
ところが、大田区育ちのヨメさんに訊いたところ、一度も行ったことがないという。
小学校では、電車に乗って台東区の恩賜上野動物園に行ったそうだ。
やはり、行政区分とは距離の差を凌駕するものなのだろう。

さて。



川崎市立夢見ケ崎動物公園は、入園無料の小ぢんまりとした動物園だ。
ゾウやキリンもいなければ、猛獣もいない。



だが、どういうわけかサル類、特にキツネザルが異様に充実している。



この規模で、ワオ、ブラウン、エリマキ、クロ、4種ものキツネザルを一堂に見ることができる動物園って、おかしくないか(最大限の賛辞)。



キツネザル好きなら是非とも足を運ぶべき、すばらしい動物園であった。

ところで、夢見ケ崎動物公園には、隣接して神社仏閣が寄り集まっている。
調べたところ、動物公園のある台地が、白山古墳をはじめとする一大古墳群を形成しているそうだ。
そのためか、嘗て太田道灌がここに城を築こうとしたところ、たいそう縁起の悪い夢を見て断念した、それが「夢見ケ崎」の由来となった、と川崎市教委のサイトに書かれていた。

そうか、砦や城はダメで、動物園はＯＫなのか。
ここに埋葬された豪族とは、じつに話が合いそうだ。