はんたろうのがらくた工房

えーと、えーと…。

さわれる飛鳥仏

2017-03-11 11:14:53 | 旅のこと
門外不出とされる国宝、法隆寺釈迦三尊像を見に、高岡駅前に行ってきた。

…いかにも、富山県である。奈良ではない。

じつは見てきたのは、たいへん雑な言い方をすれば、「レプリカ」だった。
とはいえ、それは現代技術の粋を集めた、めちゃめちゃ気合いの入ったレプリカなのであった。





銅像の部分は、文化庁の許可を得て3D計測した仏像からデータを作成し、東京芸大が3Dプリンタで原型を出力する。
これを型取りし、高岡銅器の職人が鋳造する。



光背の銘は彫金による復元だ。

木製の台座は、井波彫刻の職人が正確に複製する。



それをさらに、東京芸大が実物とそっくりに仕上げたのだという。





展示室には、法隆寺金堂の壁画や膨らんだ独特の柱も再現されていた。

そして、画像をよく見ればおわかりいただけると思うが、この釈迦三尊像、近寄って触ることができるのだ!

レプリカとはいえ、材質までほぼ忠実に復元してある。
こんな機会、そうはない。



3Dプリントの原型も展示されていた。
半透明の仏様というのが、なんともいえず美しい。





さらに会場には、シリコンの雌型や、



古色処理前の脇侍も、触らせてもらえた。





これで入場無料なんて、ちょっと贅沢過ぎるのではなかろうか。

法隆寺 再現 釈迦三尊像展

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