石丸日記

反原発運動半世紀
バックは福島第一原発事故を伝える福島民報2011年3月13日号

首都圏では対策し 福島は対策しない No197号

2018-05-17 21:41:07 | 脱原発情報

第11回 東電旧経営陣 公判

業務上過失致死罪で強制起訴された東電旧経営陣3人の第11回公判が9日行われた。今回は政府の地震調査推進本部で部会長を務め「福島県沖を含む三陸沖から房総沖にかけて30年以内に20%の確率で巨大地震が発生する」という「長期評価」を公表していた地震学者の島崎邦彦さんが証言に立った。

 
  [衝撃的な証言をした島崎邦彦さん]
 
 島崎証言は衝撃的であった。 
2011年3月9日に公表されるはずだった改訂第2版は内閣府中央防災会議の「圧力」(何度も「圧力」と証言)で4月に延期された。
 もし公表されていたら、3.11震災の前日の3月10日に報道されていたはず。10mを超える津波が起こり、海岸から3~4㎞の場所でも津波に襲われる恐れがあるという“衝撃的な警鐘”を読んだばかりなら、念のために高台に避難しようという人も大勢いたはず。「救えた命もあった」と…「なんで4月に延期することを了承したのかと、自分を責めた」と島崎証人は声を詰まらせた。
 [壊滅的事態にいたった東電福島第一原発] 

 中央防災会議の委員は「原発の審査」に関わった御用学者が大勢いて、科学的知見に反してまで難癖をつけてきた。 福島県沖は400年間大地震が起きていないので「起きていないところは起きない」として対策を否定した。
 しかし「起きていないところはエネルギーを溜めているところなので、今後、起こりうる情報を持つ地域」が地震学の常識。しかも中央防災会議は、首都圏直下の地震に関しては「起きていないところでも起こる可能性がある」として対策をしているというのだ!
 首都圏では対策し、福島は対策をしない!
 対策しないために様々に手を回していた!
 これらの事実が島崎証人の口から述べられたときに、福島も宮城も岩手も、国や東電からナメられていたんだ!
 どうでもいい命だと思われていたんだ。
 いのちの軽視、到底許せない!と強い憤りを禁じ得なかった。
 


 



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