ハナの花

そのときどきの出来事や見聞について記します。

『論語』つれづれ 10 「知者は惑はず。仁者は憂へず。勇者は懼れず。 」 2021.1.15

2021-01-15 09:47:53 | 論語
孔子の言葉です。「ちしゃはまどわず。じんしゃはうれえず。ゆうしゃはおそれず。」
意味〈知者(知識・知恵のある者)はものごとのありようがよく分かっているので判断に迷うことがない。仁者(思いやりのある者)は、他者を優先して考えているので内心くよくよすることがない。勇者(恐れず心の強い者)は外に向かって果断でありびくびくすることはない。〉

この言葉は、『論語』に二度出てきます。二度目に出ている個所では、孔子は、知・仁・勇を君子の道として、自分には実践できていないと述べています。それは、孔子が知・仁・勇を、惑う・憂える・恐れるというように自分の心の問題としてとらえているところから出てきている思いです。ここに、内省を重んじ努力する孔子の素晴らしさがあるように思われます。
門弟などから見れば、孔子の内面はわかりようもなく、その言動はまさに君子として知・仁・勇が実践されていると思われたのではないでしょうか?

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