ハナの花

そのときどきの出来事や見聞について記します。

『論語』つれづれ20 「人の己を知らざるを患へず、人を知らざるを患ふ。」 2021.5.9

2021-05-09 13:38:01 | 論語
〇「人の己を知らざるを患へず、人を知らざるを患ふ。」
 [ひとのおのれをしらざるをうれえず、ひとをしらざるをうれう。]
〇大意
「私は人が自分の力をわかってくれないと気に病むのではない、自分が人のことを理解していないのではないかと気に病むのだ。」

 孔子のことばです。
 自分の本当の力を人はわかってくれない、自分を認めて欲しい、こうした気持ちは誰にでもあるものだと思います。   
 孔子にもそうした気持ちがあったからこそ、この戒めのことばが出てきたのではないかという気がします。
 みなが相手や他人のことを理解するように努めれば、おのずと自分のことも理解されるようになるでしょう。
 まず、自分ありきで押していくと、周囲が自分をわかってくれないという〈くれない不満症〉に我々は陥ってしまうのではないかと思います。
 自戒の言葉です。


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