華灯り

わくわくフィンランド day 3 12/7

3日目は、フィンランドから近い
エストニアに行く……
予定だった。

朝食の時は、着物を着た。
ワンピースの上から、簡易的に。

今日もグリーンティーを
用意して頂き、ニコニコ。



ホテルの宿泊者に
写真を撮られてしまったが、
気にしない。
ジャパニーズキモノ〜というノリ。

サーモンの安定したお味。
ピクルスも美味しい!!
ココナッツミルク仕立ての、
甘いオートミール粥。
風邪の時に、ゆっくり食べたい。


デザート2種。


お花を紙ナプキンで作って
お礼にする。


さてさて、
ヘルシンキが新潟市だとすると、
タリン(エストニア首都)までは
ちょうど佐渡島に渡るイメージ。
船で約2時間。

予めオンラインで船券を予約して
一応、航空券同様に予約番号や関連書類を
印刷して、港までの経路も確認して、
準備万端。

ところが、娘が
女の子期間に入ってしまった。
今、吐き気でピルを止めていて
完全な周期コントロールは不可。

旅行など、普段と違う環境下で
早まったり遅くなったりするけど。
ちょうど、この日に。

冬のバルト海は荒れがちだし、
生理中は乗り物に酔いやすい。
peachであれだけ酔って
吐いていたので、
船だと更に危なそう。

エストニアの観光時間は
およそ6時間。
帰りの便まで、
寒い中を生理中に歩かせるなんて
無理だな。

ってことでエストニアは
今回、諦めた。
船代は当日キャンセル100%だけど
色々とエストニアについて
調べることも出来て、楽しみがあったから
それで良し。

3日目の予定を組み直した。
ホテル内やホテル周辺、
空港内の散策をして
無理なく過ごそう。
家族全員、体調を整えておこう。

ホテル周辺や空港内は
治安が良いので、
多嘉良も油断している今。
私はコッソリ、街歩きをしようと決断。

娘は眠いらしく、のんびりしている。
多嘉良は本を読んでいる。

ちょっと空港まで行って
お土産を見てくるね!
と伝えて、iPhoneと
お財布を持ってお出かけした。

たった1人で街歩き。
ドキドキしますなあ。

もちろん空港内に留まる気はなく、
鉄道(リングレールライン)で
ヘルシンキ中央駅へ。
これは初日で完全に慣れたので、
簡単。

ヘルシンキ中央駅周辺より、
郊外が見たいので
駅からトラムに適当に乗った。

チケットを買い間違えたりしたら
罰金がめちゃくちゃ高いので
1日乗り放題のデイチケットを
買ってある。

ま、駅に戻るくらい
簡単だろう。

と、まあ、方向音痴のくせに
楽観的な私。
タクシーの乗り方は
ちょっと予習不足。
トラムやバスだけで何とかなるわよ
と思っていた。

ちなみにだが、私は日本でも
バスや電車が苦手。
というか嫌い。
人が多くて、他者の考えていることが
ダダ漏れだから。
しかも、路線をちょっと間違える。

トラムから見えた風景。

ヘルシンキ大聖堂が
朝の光を浴びている。

街並みに
ワクワクする。

乗り込んだトラムは、
どんどん辺鄙な方向へ。
1番後ろに座っていたら、
前の座席の人がこちらに向かい合っていて
「だいじょうぶかしらん、
この異国の子供」って目をしている。

んんん?そろそろ降りたほうが
良さそう。

降りた場所は、
なんか…
…何もない。

例えるなら、田舎の国道。
バス乗り場がチラホラ。
いつバスが来るのか謎。
トラムもあるが、
帰りは反対側の道路だよな?
タクシー乗り場的な看板はあるけど、
待っていても止まってくれない。

雪も駅前より、けっこう多い。
駅前の雪は、粉雪なので
人に踏まれて灰のようになっていたけど
郊外の雪は、やや重めで
歩いてみると新潟っぽい質感。
つまり、雪に足を取られて
歩くたびに体力を奪われる系統の感覚。
なんじゃこりゃ…
こんなツララ、なかなかないぞ。

20分ほど、ひたすら黙々と歩く。
だんだん歩く気力が失われつつある。


ほとんどドライブスルーでしか
活躍していなさそうな
バーガーキングに入り、
帰るための思索を練る。

あったかそうな飲み物すら
探せない。
(コーヒーは飲まない)

シェイク1杯で粘って休むのも
申し訳ないので、
ポテトも頼んだら
この量。

シェイクは当然、体が
冷えるだけだったので
残した。

ポテトは「ドギーバッグ」という形で
持ち帰りにした。

ボックスだったので、
「とても美味しいけれど
私には食べきれなかったです。
ドギーボックスにして良いですか?」
と店員さんに聞いた。
⇨もちろんOK

食べ残しを持ち帰るのは
海外だと、食品ロスを減らすために
一般的だというのは知っていた。

日本だと、安全性の観点から禁止
って場合が多いし、第一恥ずかしいって
イメージがある。

ついでに
「私は道に迷いました。
タクシーを呼ぶには
やはり電話かアプリしかないですよね。
あんまり道では
タクシーを見かけないですね?」
(バケネコ英語。発音はインド系)
と聞いたら

アプリか電話だね〜
って答え。
微妙に店員さんを呆れてさせている感。
というか、困らせている感。
すみません。

※ヘルシンキ内、流しのタクシーは
ほとんどいない。

タクシーのアプリは
入れていたのだけど、
クレジットカードの登録はしていない。
で、情報を入力していて気づいたのだけど


グローバルWi-Fiを持って来てない。
つまり、このお店を出たら
Wi-Fiに繋げないので
(店内にはWi-Fiあり)
モバイル通信にすると
すんごく通信費がかかってしまう。よね?

しかも、なぜかアプリ上での
決済が出来ない。
何でだー!
プリペイドカードだから?

海外旅行ということで、
私はプリペイドカードに
10万円分を入れて持って来ていた。
多嘉良は盗まれたり紛失する可能性が
ないので、いつも通りのカードだけど。

この辺りで、気力というか
戦闘力というかが0に近くなった。
私は多嘉良ナシだと
海外で迷ったら何も出来ないのか。
ああー。無力。

狂い踊りそうになるくらいの無力感。

でっ、電話…
タクシー会社に…

が、どうしても
タクシーを呼ぶ気力が湧かない。
このお店の位置が、まずわからない。
Googleマップ?
調べれば出るのだけど
地図が苦手。
私はやっぱりバカだ。

(今、見たら
写真内のレシートに
店舗の記載が)

聞けば良いのだけど、
さっきの店員さん(1人しか
店員さんがいなかった)の
困り顔を見ると、
忙しい中、迷惑をかけてはいけないと
思う。

Uberという手もある。
車を手配できるアプリ。

登録するため、
ショートメールで送られて来た番号を
入力するも、なぜか未登録になる。
何でだ!

そう言えば、さっきも
タクシーのアプリでSMSの番号が
うまく入らず、メール認証にしたぞ。
もう嫌だ〜電子機器って。

うん、歩こう。
歩こう。
私は元気。
トトロの主題歌が脳裏をよぎる。

てくてく。

広大な自然。
なんだか切なくなり、
泣きたくなる。不安からじゃなく。
素敵な国だな、と改めて思う。

可愛い。

半分、心配。
半分、喜び。

何とか小さな駅に着き、
文房具店があったので
ポストカードを4枚購入した。
1枚450円ほど。
日本だと150円だが…


トイレの位置を店員さんに尋ねて、
トイレに。
この旅の間、オムツを着けていたものの
なるべくトイレを使いたい。


その後、
なぜかフラフラと地下鉄に。

ヘルシンキ駅に行くには?
と北欧紳士に尋ねたら
カッコよく「セントラル?」
と聞いてくれたので
あ、中央駅って言うのを忘れた。
と反省。

優しい表情で、
詳しく教えてくれた。
好きになりそうな渋さ。

親切に教わったのに、
私はヘルシンキ大の駅で
降りてしまった。

また間違えてる…。

なんとか
中央駅に帰り着いた。
ここまで来れば大丈夫。

短い大冒険だった。


安心感の中で見る街並みの美しさよ。



そう言えば、
小さな教会に
行き忘れたな…。
探す余裕がなかった。



様々なことを思いながら
流れる風景を眺める。

この落書き、
線路に下りて描いたのか…



森を見ると
ドキドキする。

こんな所に住みたい。

ホテルに戻った。
カップラーメン(日本から持って来た)
とビールで昼食。

実は多嘉良に、
この記事を書くまで
真実を伝えていなかった。

今日初めて、彷徨って来た事実を
教えた。
しばらく絶句していた。

「何かあったらどうしたんだ」
と言っていたけど、
何もないから問題なし!

エグゼクティブラウンジ。
ここで簡単な夕食も食べられる。
つまり、ホテルにいる限り
食事は心配しなくて良かったってこと。

簡単な夕食といっても、
わりと豪華。
サーモンもあった。




私は食べず、
カモミールティーを
飲んでいた。







ポテチとナッツと
ドライフルーツは頂いた。

ホテルは、書き忘れていたけど
ヒルトンヘルシンキエアポート。

浴槽があり、空港から徒歩で行けることが
決め手になった。

本当に落ち着ける、良いホテルだった。





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