夜明けの来ない夜はない。
夜明けの炎刃王は「よっしゃぁぁ!THE ENDォォ!」だったけどね。
復活したとはいえ、まちがいなく不定期更新に突入するであろう未来が容易に想像できるジャンプ感想ではありますが、久しぶりに書きたい気持ちが湧いてきたので書いてみむとします。
それにしても、06年のジャンプはある意味すごく面白かったですね。
「よっしゃぁ
(以下略)」の時なんか、一人でフィーバーしてあらゆる漫画の最終回をココに当てはめる妄想をしてました。
時間があるって恐ろしい。一日のうちの実に60%位がムダな妄想に費やされた気がします。
そんなこんなで、一年分のうっぷん晴らしのジャンプ感想。
しょうもなさと虚しさ全開で行ってみます。
***アイシールド21***(表紙&巻頭カラー)
試合を重ねるごとに堕ちていく鬼兵さんの価値が虚しい。
これってギャグなのでしょうかね?軽いタッチの突っ込みすら入らなくなってしまうと、どこまでも自信過剰のバカになるじゃない。
「他人が見抜けないことを見抜く。」ことにより、キレ者であることをアピールするのは正しい手法だけど…。
この場合、アピールされてしまうのはヒル魔の観察眼ではなく、鬼兵さんの虚しさのような気がします。
横文字なしで表現すると『唯才vs万能』なセナvs進。
高橋YOO1センセの漫画でたとえるならば、前者は
「CHIBI」で後者が
「キャプテン翼」な感じ。
非力型主人公の場合、オンリーワンを磨いて全てにおいて自分に勝るライバルを倒していくのが読者の快感なわけでありまして。
「CHIBI」の智が、翼くんにアッパーをぶち込むさまを思うと胸がすくね!
相対的なYOO1漫画の主人公を2人にダブらせる、という無理のある妄想をしてみた今週号でした。
セナはともかく、進=翼はキャラ的にムリがありありだね。ほぼバケモノという点は一緒だけど。
***ONE PIECE***
パンツ捕ったり、ニギッたり。じじぃが来たり、メリー号とお別れしたり。
ひとつのエピソードが終ると、インターバルはバタバタと賑やかしく流れていきますなぁ。
すでに全ての流れを把握することは諦めておりますので、
・フランキーが仲間になった。
・船が新しくなった。
・ルフィの父ちゃんは悪人ヅラだった。
・ついでにじじぃとサンジのトコの料理長がごっちゃになったぜ。
・あれ?エースってシャンクスの手下じゃないの!?
という事をやっと確認できた今日この頃の私。
「白ひげ海賊団」についての情報なんざ、とうの昔に忘れたさぁ。
故に、何の先入観もなく読んでいるエースの過去。
顔に似合わず強敵なティーチさんですが「自分の能力をペラペラしゃべる敵は弱い。」という法則に則り、彼の行く末は決まっている気がします。
触れられる前に攻撃がティーチ本体に到達すればいいのだから、案外簡単に倒せそうな気もするのだけど…。
そんな簡単なモンじゃないのかしら?
***BLEACH***
久保ッチ楽しそうだな~。というのがこの一年分の感想ございます。
なんでって、尺魂界には無かったストレートな横文字オサレが存分に楽しめるのですもの!
かれこれ一年以上も悩み続けておりますが、なぜアランカルは名前が洋風なのか?
彼らも虚出身である以上、死神に対する敵対心たるや計り知れない物があるに違いない。
凄まじいまでの憎悪が、彼らに名前じゃなくてNAMEを与えたんですよ、きっと。(いいかげん。)
「彼らの流儀に従う気は無い。」といって、戦う力ゼロの女性を残して立ち去る雨竜。
「彼らの流儀」を知っているなら彼女の末路は予想できそうなモンなのにね。『ゼーレシュナイダー』の素敵なネーミングといい、衣装の白さといい、青いな雨竜!!
***重機人間ユンボル***
この新連載の一報を聞きつけて、趣味の世界を駆け抜けてく武井センセのお姿が見える気がしました。
「予想より、はるかに良い。」というのが素直な印象です。
なんちうか、「ドテラを着たヒーロー。」とか「働く車が変形ロボに!」とか「キャッ党な猫型ロボがてやんでぃ。」といった荒唐無稽な80年代アニメのエネルギーを感じます。
メカニズムの源泉はよくわからないけど、押し切るだけの迫力があるんです。
ただ、全ページ是気合の為、読後に疲労感アリ。この疲労感はむしろ70年代の漫画にまで逆行した感もありますが、こんなテイスト嫌いじゃないワ。
確信犯的なズレた感覚が憎らしい。
困るのは、ゲンバー大王が今までに見た悪の大王のなかで、一番対処に困るタイプだってことです。
現場第一主義って。現場で汗水たらして働く悪の大王って。ちょっと尊敬できるから困る。
***NARUTO***
06-07号で想ったこと…
サイのアイデンティティはへそなのか?
確かに、あのゴツイへそ回りはひと目で彼だと分かるけど…。へそが個性でいいのか?
音の四忍衆亡き後、久々にヒットしたキャラ・飛段さん。
ある日突然、ホネホネロックみたいになったかと思いきや
「腸とか引きずり出すから!」なんて熱い青年の主張を繰り広げるマッドぶりを見せ付けてくれました。
この瞬間からもう虜。「オレたち不死コンビには勝てないぜぇ」とか、はしゃいじゃうトコも可愛いです。
普段は反発しちゃうけど、うっかり死んだ時には甘えちゃう。これぞ「死んデレ」ですよ。新境地。
首がもげても死なない彼も、木っ端微塵になってしまえば助かるまいて。っつーか、不死身キャラの末路はたいてい無残だね。
最後の最後で彼が発した「!」のマーク。もしや、彼には見えたんでしょうか。アスマ先生のお化けが。
***ネウロ***
モダンデザインの世界のことはよう分からんが、家具屋に行くとそのお値段に驚きます。
たしかに、ニトリにはない何かがある。さりげないセンスの良さというのは、かくも高くつくのかと。
生活感を感じさせない実用品って、カッコいいけど使う方も覚悟して生活感を隠さないと。
家具だけ立派で住人がみすぼらしいのじゃ意味がない。かといって、シンプルモダンに囚われて物がナイのも馬鹿馬鹿しい。
そんな状態じゃぁ、家具に食われているようなモノで。
この事件もまた、松井先生の皮肉に溢れた風刺であるような気もします。
日常に潜む異常な事件のカホリ…。ここんトコ、世界レベルの事件が頻発してたので通常モードが懐かしい。
そういえば、弥子ちゃんの好物は…「
銚電のぬれ煎餅」。
…ご当地ものかい。そうかい、今年もまたそっち路線が多いのね…。
ええいしかたあるまいて。
われものが届きましたよ。さてはて。
***テニスの王子様***
正直、お笑いテニスの恐怖なんぞカスですわ。
石田銀の恐怖に比べれば、あんなモンなんてことない。中身が入れ替わっているのは、もはや予定調和ですし。
むしろ、あそこで入れ替わってなければ気持ちワルいくらいなの。
「死」とか「最期」とか「殺される」という言葉に対して、こんなにリアリティをかもし出すスポーツ漫画は後にも先にも、もう出ないでしょう。
この作品が生まれた事自体がすでに奇跡でありながら、さらなるサプライズを企てるというのだから、末恐ろしい。
四天宝寺戦最初のサプライズは「不二の敗戦」であったワケですが、落ち込んでいた不二様もすっかり元気を取り戻したようです。
というか、同級生が試合中に観客席上段まで吹っ飛ばされる事態に、自分だけ落ち込んでいる訳にはいかないね。
一時は現時点の少年ジャンプ誌上・最強説も流れた石田銀選手でありますが、最後の最後で気弱になったのが悔やまれます。
そこでなぜに「無効化せねば。」になるんだ銀!!そして骨折…。
普通なら、純粋に波動球の力で粉砕するところで、敢えて一捻り入れちゃうなんて…。
どこまでもトリッキーな許斐先生は、今年もブッちぎりだと思います。
とりあえず、ここでいったん休止です。
つづきは週末までに…新年会で死ななければ!!
(肝心のP2まで到達するのか!?)
*以下、1/28追記
やっぱ新年会3連チャンはきっついわぁ。
25歳を過ぎたあたりから、飲むと夜中に気持ち悪くなるのです。あぁ切ない。
***ラルΩグラド***
矢吹健太郎のハートに火をつけた、ニクい漫画だよこのヤロっ!
小畑作のアクション漫画って、実に「ランプランプ」以来なのですよね。
初回「カゲ」の説明がいまひとつピンと来なかったのですが、読み進めて行くうちにようやく理解。
「カゲ」=「ロボ」
「憑依されてる人」=「パイロット」
と、置き換えてスパロボ的な感覚で捉えております。もしくはポケモン?ぽい感じ。
この漫画を読んでいて一番心配な点は、実際のゲームの内容について。
どうやら、乳揉みはないらしいですね。あたりまえっちゃぁ、まぁ。
月刊ジャンプの方でも、柴田亜美女史の手によるコミカライズが行われるとか。(→
「BLUE DRAGON ST」)
柴田亜美×ゲームのコラボというと、真っ先にPS黎明期の暗黒史「ビヨンドザビヨンド」を思い出します。アーミン好きなだけに、このゲームはちょいトラウマ。クリアできん!
漫画の内容はというと…。元となる世界観がすでに作りこまれているので、設定で迷走する心配しないですみそう。
インターネットが普及していらい、2次創作というジャンルが確立して書き手も山ほどおりますが、この「ラルΩグラド」は物凄く豪華な2次創作ともいえるような。
「この設定でああいう話が書けたら…。」なんて妄想を、大手を振って出きるんだから書き手は楽しいだろうなぁ。いいなぁガモ…鷹野常雄さん。
主人公のラルに魅力がないのが素晴らしい。戦う動機は不純そのものだわ、ほぼ悪人の目をしてるわ。
んでも、この子のノリって今ドキのおガキ様に相通ずるものがあるような…。そのうち成長していくんでしょうが…。どちらかというとクソガキのままで居て欲しい。
ラルをはじめ、正面から見ればイイ男、後姿は宣教師なカフカさん。ワイルド全開ふんどしマウロなどなど、なにかしらクセのある男性陣に比べ明らかに力の入った女性陣が毎回楽しみ。
ビラ様のエロさがなんとなく
杉本彩。芸術的なエロス。ナイス。
***こち亀***
まえにくまさんでやったネタ…。こんな短期間で使いまわすとは!
***エムゼロ***
乱堂といい、九澄といい、この人の漫画の主人公ってなんか一昔前の設定な気がします。
腕っ節が強くて、乱暴だけど正義漢。ついでに常識人であるために、主人公兼ツッコミ担当までこなすマルチなヤツであります。
ここらへん、単なるラブコメとは一線を画したい気持ちが見え隠れ。
「いまさら魔法?」という点に不満がビシビシあるんですが、題材はともかくネタの使い方が上手くて面白いです。
ライヤーゼリー以来、覚醒したというか遠慮しなくなったというか。
こんな綺麗な絵柄でモザイクネタなんてされたらもう。ズルいとしか言いようがない。
***神力契約者 M&Y***
まさかホントにエロ漫画家出身だとは!その割りには繰り返される薄っぺらなサービスシーンにもうウンザリ。
以前の「レボリューション」の時は、コスプレネタも単発だから楽しめた。けど毎週だと飽きるどころか胃もたれ寸前。
なんで
「ANGEL AGENT」の方を連載しなかったんでしょ?
同じ男女コンビの主役なら、コッチの方が女子メインのアクションができていいじゃない!
今だってあからさまにゆーなの方がたくさん出てるじゃない!
***P2!***
今、一番楽しみな漫画。
封じられていた10話でのロケット突き抜けを解禁させた、あの「HANDS」と同期スタートした時には、「大好王」と「ぶーやん」の過ちが脳裏をかすめたものです。
「ぷーやん」は卓球漫画という以前に、ムダに高い作者のテンションと巻末コメントの独りよがりな世界が読者を選びすぎていた気がします。
あれと比べてしまうのもナンですが、「P2!」は大幅に近づきやすいピンポン漫画です。
たぶんこの人、ちっちゃい子書くのが好きなんでしょうね。
同じ年なのに、梟宇センパイと山雀センパイの扱いの差とか。ねぇ。
減圧体育館とか、ロシナンテとか。結構ムチャやっちゃったのが意外です。しかし相馬主将は馬から降りるとすごく普通になるんですね。
表紙には、出番のない乙女ちゃんが出張っております。ジャンプ漫画のヒロインといえば長期間誌面から姿を消すこともザラ。
ヒロインの条件をひとつクリアしてますよ。ついでに、主人公も姿を消すのがジャンプの常。すっかりカゲの薄いヒロムもまた、主役の洗礼を受けたということか。(早すぎだけど。)
最初から主役を食う勢いだった眞白んが、完全に話の中心状態です。
でも、ドス黒い感情をピンポン球にぶつけるのはいくない。「憎憎憎憎」なんてスポーツ漫画にあるまじき怨念を滲ませながらも、残りエネルギーのイメージ画像はポリタンク。
マジでカワイイa pretty emptyだよ。
ドス黒い感情オンリーじゃ立てないのに、山雀センパイの手荒い(というかケリはやりすぎ)闘魂注入でちょっと元気になるかわいさ。
貼り付けたようなクールマンじゃないのが、いい所。
ポリタンク描写がとってもお気に入りでした。
でも、顔ではなくてシュートドライブで自分の息子にピンと来る父親って…。
やっぱりちょっとムチャしがち。
以上。ようやく最後まで書いてみた8号感想でした。
やっぱり遅い!!