原稿用紙を流れるような太字の文字、
ずっと憧れていた。
字の下手なのはどうにもならないが
人柄まで醸し出すような気がした。
友人に聞いてさっそく求めた。
自分のものは後回し、安物でお茶を濁してきたが、
これからは生活にすぐ必要でなくても、
ぜいたく品と思えるものでも、
若いころの心の奥にしまい込んでいた我慢を
少しずつ解かしていこうとおもっている。
さっそく孫に絵本を送った。
新しい万年筆で書いたカードを添えて。
子どもたちも小さい時よく読んでいた。
福音館の絵本。
孫たちが、月に一度本が届くのを楽しみにしてくれている。
愛情深く慈しみながら子育てしているお嫁さんたちに感謝しながら、
充実していた昔の自分を重ねている。

