オレンジ色の家庭

こころ温まる日々の出来事を発信したい。

旧吉田茂邸

2006-09-15 00:25:48 | Weblog

    
                        すすきの根もとの南蛮煙管

    晩歳を 刻みし草家 籐村忌 

     洋館の 庭も歴史や 今朝の秋   

        吉田邸 兜門より 秋めけり  
      
       八月尽 愛犬の墓 並び立つ
       
        秋気満つ 和洋混ざりし 貴賓室  
           
         富士山を 見入る撫ぜ肩 秋の風
            
        海千山千楼とや 蝉時雨  
           
       外交は 鼻きく犬と 秋風裡  
         
      桑港を 見据え立つ像 鰯雲 
   
    園庭に 唸る波音 夏果てる
                                はなえみ

 

        
        大磯の旧吉田茂邸にいってきました
     卓越した政治力と外交力を持ち
     短期間に日本を復興させ
     骨太に生きたすばらしい日本人が
     いたことを知りました  

 


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秋の花之江の郷

2006-09-05 13:41:46 | Weblog

          

           
       


               蓮華升麻の可憐で健気な花に
       初めてめぐり合いました
       細い長い茎にずっしり重い花ごしらえ
       支柱にかろうじて支えられて咲いていました
       花之江の郷はすっかり秋色
       ミゾハギの紅紫 女郎花の黄
       青い空に色の対比がどこまでも
       続いていました
       ミゾハギは禊萩のいみで
       盂蘭盆会に仏前に供える花だそうです

 

             images
      蓮華升麻 うつむいて咲いています       
       

  
         

 

コメント (1)
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木槿

2006-09-04 13:33:31 | Weblog

          

                       木槿が今年も咲いた   
            朝に咲き夕にはしぼんでしまう一日花 
         儚い花の命を日本の茶人は好んだ   
           特に宗丹の好んだ宗丹木槿は   
          中心が紅い離弁花で茶人に特に好まれた 
         大きく成長した槿垣の家を通るときは 
         家人の心意気が感じられてうれしくなる 
        同じ葵科の葵も夏の空に似合っている 
        立葵の元気な風情も捨てがたいが   
          木槿の持つ奥ゆかしさには太刀打ちできない 
 
         底紅と言われ 内に秘めた美として好まれた   
          木槿の街路樹の下を通るとき幸せな気分になる 
       同じ花がお隣りの国韓国では 
       まるで違った解釈をされていることを最近知った  
   
          木槿は韓国の国花である    
          戦争が始まろうとしたころ    
        日本兵がメインストリートに咲いていた槿の木を    
         片っ端から切りとり日本の国花の桜を植えたという   
        韓国の人びとは宗丹木槿は   
       日本の国旗のように映るらしい    
         木槿の中心の紅色は血の色という    
         昔 日本人がおこなった行為に対する憎しみの花が 
      木槿であるという   
       韓国で長い間仕事をしていたTさんが 教えてくれた  
    
     私たちは何も知らされないで育ってきた     
        戦後六十一年たった今でも    
       何かのおりにふと溢れ出る   
       日本への根深い感情がなぜか   
       少しわかった   

                             18. 8.15 記    


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