はなはなひろば活動日誌

横浜市鶴見区にある
子育て支援施設の日誌です

~そっとしておいてあげようね~

2015-07-15 11:02:06 | 日記


 

急にひどい暑さがやってきました。でも、ひろばの中は冷房が効いて、別世界に来たようになっていますよ。ぜひ涼みに来てくださいね。
昨日は生麦ケアプラザで親子体操がありましたが(みんなよい汗をかいていました)、終わった後多くの親子がひろばに移動して昼食をゆっくり食べ、、そのあと快適な時間を過ごしていきました。
そんな中で起こった、ちょっとして出来事です。M君がひろばの隅の方にある鏡台の方にやってきて何かやろうとしていました。ちょうど私が、その側にいたのですが

「そばに来ないで!あっちへ行って!」
と、いやに強い口調で言うので、何かあると思い、黙ってそこを離れ、そっと見ぬふりをしてちらっと遠くから見ていたら、おもちゃの鏡台の前に座り、引出しからブラシを出し、鏡に向かいながら一生懸命自分の髪の毛を解かし始めたのです。
納得しました。M君は気恥ずかしい思いもあるけれど、鏡の前でおしゃれをしてみたかったのですね。2歳の彼は、家でちゃんと大人がしていることを見ていて、自分もやってみたかったのでしょう。

だけど、ちょっぴりそういうことをする自分自身への気恥ずかしさを分かっていたのです。
すごいですよね。こういう気持ちが芽生えているM君の微妙な心の成長ぶりに、驚きと同時に感動もしました。
もう、立派なジェントルマンの、素地を持っているのです。
このような場面は成長していく子どもたちの日常生活の中で、いろいろ見られることでしょう。そんな時、大人は子どもたちの世界に決してずかずか踏み込むことはせず、そっと見守ってあげたいものですね。大人が声をかけることで、はっと子どもたちは現実に引き戻され、照れや恥ずかしさの感情が、いったん呼び覚まされてしまうと、二度と子どもたちはそのような世界を自身で作り出さなくなってしまうものです。
子どもたちの作り出す、M君のような世界はいっときだけです。大きくなってきたら、隠す知恵がついてきて、決して人前ではしなくなってしまいます。だからこそ、なおこのような時間を大切にしてあげたいものです。
                       M



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