岩隈騒動、どうやら楽天入りで決着がつきそうな。
孫引きでなんですが、重要な部分ですので、長いですがアップします。
合併球団オリックス入りを拒否している岩隈久志投手(23)の楽天移籍が1日、決定的となった。楽天への金銭トレードを希望する同投手の意志が固いことから、オリックス・仰木彬監督(69)が慰留を事実上断念したもの。労組・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)でも同投手の楽天への金銭トレードを強く支持しており「楽天・岩隈」の誕生は秒読み段階に入った。
リーグ最多勝右腕の去就が最終局面を迎えた。仰木監督はこの日「球団として説得する方向は今まで通りだが、状況が変わるとは思っていない」と発言。3日に岩隈と2度目の直接会談を行うが「僕は問題を客観的に見ている。こうしなさいとか、ああしなさいとかは言わない」とエースの慰留を事実上断念する意向を示した。
前日には「堂々めぐりになっても粘り強く説得する。トレードはあるはずもない」と語っていた指揮官が急転の白旗。苦渋の決断の背景にあるのが岩隈と“共闘”を打ち出している労組・選手会の存在だ。スト回避が決定した9月23日の労使合意で「合併球団の移籍では選手の意思を配慮、尊重する」と申し合わせた。その“約束”を最大の盾としての全面支援で、この日も松原事務局長が「」と言及。今回の騒動を「中村や岩隈が抜けるのを覚悟でプロテクトしたはず。他の選手をプロテクトできたのに、ある意味冒険したということ」と、オリックス側の“戦略ミス”と位置付けた。
分配ドラフト開催の経緯における“道義的”な問題以外にも、オリックス側が岩隈の意思を無視できない要因には法的な問題がある。今回の統合は「営業譲渡」という形態が取られているため、労働組合法など民法上で使用者(近鉄)は労働者(岩隈)の承諾がなければ譲り渡せないとの解釈がある。このため法的手段に訴えられた場合、敗訴の可能性が高いとされる。
この夜、大阪市内の自宅で取材に応じた岩隈は「(気持ちは)揺るぎません」とあらためて楽天への移籍を強く訴える姿勢を見せた。「玉虫決着の中で、それぞれにとらえ方の違いがあったと思う」と仰木監督。いずれにせよ、現場トップが岩隈の翻意は困難と判断したことで、岩隈の金銭トレードによる楽天入りは秒読み段階に突入。オリックスはエース流出という最悪の事態を迎えることになった。
スポーツニッポンより
仰木さんも出馬をあきらめたようですね。
でもさっき見たテレビのスポーツニュースとは違いましたが。
ストの際の合意はあくまで口頭での「合意」であり、文書にしていないので球団経営側が「そんなん紙に書いてないやないの」と言えば別ですが、あれだけの中継の前で言ってしまったのですから、それなりの効果を持って一人歩きするでしょう(で、この話になるわけです)。
>今回は経営難によるもので、チームを強くするための統合じゃない。そのために合併球団か楽天のどちらかに、ということで分配ドラフトに全球団が協力した。その中で(楽天以外の)他球団へ行くのはルール違反・・
まさにここがポイントではないでしょうか。球団が消滅し11球団での状況を想定し新規参入を全く考慮に入れていない今回の「分配ドラフト」なので、この部分に対応出来ないでしょう。
>労働組合法など民法上で使用者(近鉄)は労働者(岩隈)の承諾がなければ譲り渡せないとの解釈
これは知りませんでした。
しかしこの記事の通り楽天に岩隈が行ったら行ったで、また火種になる可能性も勿論あります。
「磯部がプロテクトされないのになぜ僕がされた」と岩隈が言えば、「僕だってこんな合併球団なんかイヤ。楽天のほうがまだまし」と他の選手が言うかもしれない。
それをどのようにするのでしょうか?
結局身売りと異なり、合併+新規参入は人事にかかる想定外の大きな話が、あまりに出て来すぎです。
そもそも合併に関する規則的なものがないわけです。
どうしても合併やむなしというならば、どうして(コミッショナーやオーナー会議は)「1年間凍結」させ、その間にシュミレーションし規則を整備するようもっていかなかったのか。
あまりにもオリが合併を甘く考えていた証拠でしょう。
そのツケがここに出てきたと、初めて理解できたのでは。
孫引きでなんですが、重要な部分ですので、長いですがアップします。
合併球団オリックス入りを拒否している岩隈久志投手(23)の楽天移籍が1日、決定的となった。楽天への金銭トレードを希望する同投手の意志が固いことから、オリックス・仰木彬監督(69)が慰留を事実上断念したもの。労組・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)でも同投手の楽天への金銭トレードを強く支持しており「楽天・岩隈」の誕生は秒読み段階に入った。
リーグ最多勝右腕の去就が最終局面を迎えた。仰木監督はこの日「球団として説得する方向は今まで通りだが、状況が変わるとは思っていない」と発言。3日に岩隈と2度目の直接会談を行うが「僕は問題を客観的に見ている。こうしなさいとか、ああしなさいとかは言わない」とエースの慰留を事実上断念する意向を示した。
前日には「堂々めぐりになっても粘り強く説得する。トレードはあるはずもない」と語っていた指揮官が急転の白旗。苦渋の決断の背景にあるのが岩隈と“共闘”を打ち出している労組・選手会の存在だ。スト回避が決定した9月23日の労使合意で「合併球団の移籍では選手の意思を配慮、尊重する」と申し合わせた。その“約束”を最大の盾としての全面支援で、この日も松原事務局長が「」と言及。今回の騒動を「中村や岩隈が抜けるのを覚悟でプロテクトしたはず。他の選手をプロテクトできたのに、ある意味冒険したということ」と、オリックス側の“戦略ミス”と位置付けた。
分配ドラフト開催の経緯における“道義的”な問題以外にも、オリックス側が岩隈の意思を無視できない要因には法的な問題がある。今回の統合は「営業譲渡」という形態が取られているため、労働組合法など民法上で使用者(近鉄)は労働者(岩隈)の承諾がなければ譲り渡せないとの解釈がある。このため法的手段に訴えられた場合、敗訴の可能性が高いとされる。
この夜、大阪市内の自宅で取材に応じた岩隈は「(気持ちは)揺るぎません」とあらためて楽天への移籍を強く訴える姿勢を見せた。「玉虫決着の中で、それぞれにとらえ方の違いがあったと思う」と仰木監督。いずれにせよ、現場トップが岩隈の翻意は困難と判断したことで、岩隈の金銭トレードによる楽天入りは秒読み段階に突入。オリックスはエース流出という最悪の事態を迎えることになった。
スポーツニッポンより
仰木さんも出馬をあきらめたようですね。
でもさっき見たテレビのスポーツニュースとは違いましたが。
ストの際の合意はあくまで口頭での「合意」であり、文書にしていないので球団経営側が「そんなん紙に書いてないやないの」と言えば別ですが、あれだけの中継の前で言ってしまったのですから、それなりの効果を持って一人歩きするでしょう(で、この話になるわけです)。
>今回は経営難によるもので、チームを強くするための統合じゃない。そのために合併球団か楽天のどちらかに、ということで分配ドラフトに全球団が協力した。その中で(楽天以外の)他球団へ行くのはルール違反・・
まさにここがポイントではないでしょうか。球団が消滅し11球団での状況を想定し新規参入を全く考慮に入れていない今回の「分配ドラフト」なので、この部分に対応出来ないでしょう。
>労働組合法など民法上で使用者(近鉄)は労働者(岩隈)の承諾がなければ譲り渡せないとの解釈
これは知りませんでした。
しかしこの記事の通り楽天に岩隈が行ったら行ったで、また火種になる可能性も勿論あります。
「磯部がプロテクトされないのになぜ僕がされた」と岩隈が言えば、「僕だってこんな合併球団なんかイヤ。楽天のほうがまだまし」と他の選手が言うかもしれない。
それをどのようにするのでしょうか?
結局身売りと異なり、合併+新規参入は人事にかかる想定外の大きな話が、あまりに出て来すぎです。
そもそも合併に関する規則的なものがないわけです。
どうしても合併やむなしというならば、どうして(コミッショナーやオーナー会議は)「1年間凍結」させ、その間にシュミレーションし規則を整備するようもっていかなかったのか。
あまりにもオリが合併を甘く考えていた証拠でしょう。
そのツケがここに出てきたと、初めて理解できたのでは。
一昨日に契約更改したジャイアンツの高橋(尚)投手が、岩隈投手との交換要員に自分の名前が挙がった事に付いて、「一人の選手のわがままで、(交換要員に名前が挙がった)選手達がどれだけ辛い思いをするか判って欲しい。何処何処に行きたいと言ったら、それが通ってしまうのはおかしいのでは?」といった趣旨のコメントを出していました。自分も、岩隈投手の心情的な部分は良く判るものの、一個人の意向がまかり通ってしまうと、球界の規律が保てなくなる。そして、一個人の意向に選手会が乗り出すのは、”圧力団体化”しておかしいのではないかと思っていました。
しかし、今回、ハムぞー様が書かれている、法律的根拠が介在しているとしたら、岩隈投手の意向が通るというのは納得です。でも、確かに火種は残しそうだし、今後大きな問題化しそうな気はしますね。
プロ野球は「力の世界」ですので、力の劣った者が交換要員になったり、引退させられるのは仕方ない事だとは思っています。唯、今回のケースに関しては、高橋投手の言ってる事、理解出来てしまうんです。ですから、金銭トレードという形がベストでしょうね。
女帝問題の件に付いては、コメント欄に補足を書きました。宜しければ、見てやって下さい。
正式に球団から言われたのなら別ですが。
そうは言いますが高橋さん、そういう個人のわがままの問題で、キャンプ地から呼び出されたエースがトレードされたという事例があるのですよ。
やはり貴方にとってもジャイアンツにいるということは、それだけでも重みがあるということなんでしょうね。
岩隈くんも色々思いを言ってますが、合併問題が対岸の火事でしかなかったあなたにも、少しだけその異常事態に巻き込まれた選手の気持ちを理解して欲しかった。
結局は貴方も残留されそうですので、そのようにお考えいただければと思います。
これでまた岩隈=ワガママという印象が一人歩きするのはやりきれないです。今のところはまあ抑制が効いている報道になっているとは思いますが、一歩間違うとかなりコワイことになりそうで。
やはり岩隈問題は個人の問題というよりは一連の合併問題の流れの中でとらえるべきではないでしょうか。
まったく合併ありきで強引にことを運んだツケですね。
会社の合併のときには、通常これが適用されますよね。
これがあるので、法廷闘争になれば岩隈の勝ち。面白そうだから法廷まで持ち込んでくれないかな、などと、私は無責任なことを考えておりました。
ただ一点気になるのは、プロ野球選手は「労働者」かということ。
以前は確か「自営業者」扱いだったと思うのですが
選手会を労組と認めたことで、使用者と非使用者という関係と認定せざるを得なくなった、ということでしょうか?
つまり選手は「契約社員」という解釈?
だとしたら、今回の騒動の中で選手会を労組として認めたことには、球団側が考えていたよりも大きな意味があることになりますね。
しかし残念ながら、私は法律に疎い。
どなたか専門家の方、コメントいただけないでしょうか?
(と、無責任にフルのであったw)
岩隈の「※わがまま?」とは関係ないはずです。それがイヤならトレード候補にならないよう、活躍し成績を残すしか方法はないと思います。
※私はわがままとは思いません。わがままでのトレードは
「100球肩」のあのひとの場合でしょう。
それと、
オリ近側が岩隈と「お尻丸出し故障上がり」の交換を「ウン」というとは思えないんですけど・・・。
自営業者、たとえば食堂を考えてみます。
何処で開こうと、どんなメニューにしようと、どんな値段にしようと、何処から仕入れようと、自由です。
しかしプロ野球選手は、「プロ野球球団」に入らないと「プロ野球選手」ではありません。宣言した瞬間に「プロ」になるスポーツ(たしかテニスだったかな?)もありますが、野球はそうではない。勿論野球は一人では出来ません、最低でも9人必要ですしね。
よって「プロ野球球団」に属さない「野球の上手い人」は野球をすることを職業に出来ないわけです。プレーヤーとしての立場で職業として成り立つには、12球団のどこかに入るしかないのです(勿論、外国は別です)。
「給料が高いのに労働者?」というオーナーもいましたが、じゃあ給料がいくらから下が労働者なんでしょうか?
感情的には理解できますが、選手という性質がそうなのです。(もちろん今の給料が高すぎるというのとは、別のことです)
労働者と言う言葉に野球選手はなじみにくいですが、自営の要素でもありませんので、「性質が労働者」と考えるものです。
1:オリ近より今回の合併に関する、納得のいく説明が無かった。選手にもファンにも。
2:現に磯部の「わがまま?」は認めていること。
3:「合併」という野球協約上想定されてない行動であるのに、それに対応可能なルールがない上で決められた「分配ドラフト」の制度不備が、ここで噴出した。
(せめて1年後の合併を、と所長が主張するもとです)
4:岩隈がオリ近行きを反対していることはわかっていたはず。それを承知でプロテクトした。松原選手会事務局長の言う「戦略ミス」。
5:岩隈だけの「反対」が表に出ているが、他の(特に近鉄)選手も喜んで全員オリ近に行ったかどうかは不明であること。
あの状況下で近鉄選手全員が「喜んで行った」とはフツー考えられない。
各選手も「合併と言う異常事態に巻き込まれた選手の立場を考えて欲しい」みたいな発言で、合併の「異常さ」をアピールしてほしいです。
というか「給与」といった時点で、それを受け取る人間は当然「労働者=被雇用者」になるはず。
なので私は以前から「社員扱い」であるべきだと思っていたのですが
各球団経営サイドが「自営業者」と言い張っていた時期があった、と、認識しています。
なので、今回の件でついに「自営業者」と言い張れなくなったのなら、それは大変な進歩かな、と。
で、労働者としての当然の権利を主張しているにすぎない岩隈選手がわがままだなどといわれる所以は全くない、と、私は考えます。
しかしここは本来的に、性質で分析せざるを得ないですよね。
選手側を「委託業者」的に処理したいというのは、無理があります。
しかし、「じゃあ次からはどう処理するか」というまとめが全然ありませんね。
この判断然り、自由ワク問題然り。