こういうのを書きたいがためにブログ開設したといっても過言ではない年間ベスト記事
やっと書くことできました
各所で言われてる通り今年はホント豊作でなかなか絞り込みがしんどかったけど、なんとか30枚まで選びきりました(当初は20枚に絞る予定だったけどとても無理!)
ちなみに、自分は基本邦楽しか聴かないので(理由はいろいろあるけど簡単に言えば経済的な問題)、邦楽に限定したランキングになってますのでそこだけお願いします
あと、自分は音楽に関しての素養も造詣も一切ないので、ただ感性で良いと思ったものを挙げた感じになってますがそこもお願いします
では、まずは30位から21位までの10枚
30位:『Hot Number』 / オレスカバンド
現役高校生バンドとして快活なスカロックを響かせていたあの娘たちがすっかり大人カッコいいバンドに
29位:『sonor』 / 04 Limited Sazabys
ポップパンク系よし、哀愁メロコア系よし、疾走ショートチューンよし、っていう、まさに走攻守揃った良盤
28位:『未来へのスパイラル』 / グッドモーニングアメリカ
グドモの持ち味の、リスナーを鼓舞するメッセージ×パワフルなバンドアンサンブルがこれでもかと詰まってて、挨拶代わりの作品としてはこれ以上ない出来
27位:『テレフォン No.1』 / ふくろうず
結果的にガールズオルタナロックのムーヴメントを先取りしすぎた、と個人的には思ってるふくろうず
そしてこの潮流ど真ん中のタイミングでどう来るかと期待してたら、いい意味でその潮流に寄り合わず、むしろそれらを寄せ付けない凄味のようなものさえ
26位:『Me No Do Karate.』 / [Champagne]
以前はやや線の細いしなやかおしゃれロックといったイメージで、まぁそれはそれでよかったんだけど、今はもうグルーヴもだいぶ骨太になって、大舞台の経験が増えたことも相まってかなりスケール感あるロックを聴かせるように
25位:『NEVERLAND』 / Czecho No Republic
チェコの歴史を以前と以降に分けるターニングポイントがあるとしたら、それは間違いなくタカハシマイさんの加入
このアルバムでもそれが最高のエッセンスに
ただひとつ、だからこそ、マイさんリードの曲がもう一曲でもあればさらに、っていう
24位:『BedHead』 / BELLRING少女ハート
2010年代のアイドルポップスで、ここまで退廃的でアンダーグラウンド然とした音を耳にできる奇跡
そして見逃しちゃいけないのは楽曲の本質
ガワのトリッキーさに目をとられがちだけど、そこはしっかりと評価したいポイント
23位:『Dead Montano』 / Alfred Beach Sandal
自分の中ではポストトクマルなAlfred Beach Sandal
ただこの作品に関して言うと、トクマルさんに比べ音がややカジュアルでリラックスした雰囲気
そして、なんといっても名曲「Night Bazaar」の至福な響き
22位:『lost decade』 / tofubeats
プレイヤーレベルでいえばMVP
『lost decade』(失われた10年)ってタイトルからJ-POPへのアンチテーゼをテーマにしてるようにとれるけど、むしろ真逆で、90年代J-POPの意匠へのリスペクトが詰まったアルバム
21位:『アラビアの禁断の多数決』 / 禁断の多数決
前作の得体の知れなさに惹き付けられた自分としては、正直今作には少し物足りなさを感じたのでこの順位に落ち着いた感じ
とはいっても相変わらず高水準ポップを高打率で生み出す手腕はさすがで、中でも「トゥナイト・トゥナイト」の純真なポップネスは破格
まぁまだこの辺は順位あってないような感じで、自分の中では割りと同列なイメージです
ここまでのラインナップ見て思ったのは、誰でも変化はするもんだけど、それを進化ととるか劣化ととるかは聴き手次第みたいなところあるなぁと
技術的なクオリティが上がってたり音楽性がより先鋭的になったからといって、聴き手のニーズにハマらなければそれは劣化と捉えられてもしょうがないし、難しいところ
では続いて20位から11位まで
20位:『魔法が使えないなら死にたい』 / 大森靖子
音楽雑誌のインタビューで大森さんがさゆについて語ってるのを見てなんとなく気になってYouTubeでライブ動画見たのが初めての出会い
このアルバムもその時の衝撃そのまま、歌うことに命かけてるんだなこの人っていう歌唱にしても、ヒリつきまくった歌詞にしてもインパクト絶大
19位:『魔女図鑑』 / 吉澤嘉代子
続・衝撃的な出会い部門
新人賞あげるとしたら完全に吉澤さん
どこかレトロな曲調も節回しもかえって新鮮で、プラス珠玉バラード「泣き虫ジュゴン」のまっすぐな歌で完全ノックアウト
あっ、この人の歌声好きだ…、ってなった
18位:『Now Album』 / HEY-SMITH
いわゆるポジティブメンタルアティチュードなパンクチューンありヘイスミ王道のスカコアありプロテストソングありと内容は多彩で、かつどれも目的意識がハッキリしてるので作品としてかなり好印象
バンドの勢いと充実度が伝わってくる
17位:『at Anytime』 / at Anytime
「LIVE BY FEEL」を初めて聴いた瞬間からどっぷりアトエニにハマった自分としては、ここ数年の集大成的アルバムの本作は思い入れが違います
もちろん思い入れだけじゃないけど
初期の名曲「RAINBOW」「EVERY」も入ってるので感覚的にはベストアルバムばりのボリューム
16位:『HOPE』 / BiSKET
おそらくずっと聴いてきた人からすると本当に待望だと思う初の全国流通盤
1stだからこその初期衝動が素晴らしくて、プラス今までやってきた分演奏力も間違いないし、それぞれ一曲ごとの粒立ち方がすごい
待った甲斐あった
15位:『公園デビュー』 / 赤い公園
突き抜けたな~赤い公園
これまであった白いエネルギーも黒いエネルギーもすべて取り込んで唯一無二の赤い公園サウンドを確立させた感じ
曲調は多種多様なんだけど、そのどれもにどこか普通じゃない空気感が漂っていて、これがらしさなんだろなと
14位:『Cry Like a Monster』 / のあのわ
あのファンタジック楽団のあのわがチェロをかなぐり捨て(言い方悪い)、それこそモンスターになって戻ってきたみたいな一枚
現行の海外シーンとも共振するようなサウンドメイキング、そしてそこに接近したYukkoさんのボーカルの迫力と、とにかくそのスケールアップぶりに度肝抜かれた
13位:『sakanaction』 / サカナクション
よくサカナクションを文系ロックバンドと形容してるのを見るけど、実際バリバリ理系だよな、と今作聴いてたら
一見超複雑な数式のような楽曲なんだけど理路整然と解析されてるからすんなり聴ける、みたいな
もはや神々しさすら感じる領域
12位:『Stranger』 / 星野源
ここはなんといっても物語性
図らずもものすごいエネルギーを孕んだ名曲「化物」から幕が開くことでそれを増幅させてる曲順も見事
歌い手というよりも人間星野源の魅力や思いがこれまで以上に詰まったアルバムという感じで、聴きごたえがものすごい
11位:『青春ファンタジア』 / さよならポニーテール
いろんな曲調の楽曲を並べることは誰でもできるけど、しっかりその一つ一つを高水準なものに仕上げるのはまぁ簡単じゃない、当たり前だけど
で、これはその簡単じゃないハードルをしっかり越えてくれた作品
全方位型上質ポップソング集といった趣
20位から11位を見て思うのは歴史や物語性って重要だな、ということ
最後、10位から1位まで一気に
10位:『CIDER ROAD』 / UNISON SQUARE GARDEN
伝家の宝刀、蒼き疾走感炸裂
この切れ味だけは一切衰えない、すごい
このままの曲順でライブ1本成立すんじゃないかってぐらい、濃度も構成もすばらしくて、なにより「シャンデリア・ワルツ」の大団円感が見事
凡百のギターロックバンドとは一枚も二枚も違うことを再認識
9位:『SUNNY NEW LIFE』 / やけのはら
タイトル通り晴れた日の昼下がり外歩きながら聴きたい、そんなアルバム
とにかく抜けが良い
ただそんな昼間の風景から一変、街灯り輝く夜の情景にがらっと舞台を移す「CITY LIGHTS」の煌めきにハッとさせられたり
うっすら滲む只者じゃなさ
8位:『Signed POP』 / 秦 基博
もうこれで完全に『秦 基博』が安心クオリティの代名詞と化しました
秦さんが歌ってるんだから間違いない、ってなるレベル
普遍ポップの追求という製作テーマには、単純に好感持てるし、言うまでもなく完遂できてます
7位:『なんだこれくしょん』 / きゃりーぱみゅぱみゅ
個人としての人気拡大に比例して中田ヤスタカの書く曲の変態性にも磨きがかかるようになり、その方向性が高次元で結実したかのような怪作
はっきり言って曲も詞もどうかしてるけど、それを「どうかしてて最高!」という意識に帰着させてしまうだけのポップな説得性
6位:『小さな生き物』 / スピッツ
挑戦を続けることが若さの秘訣、みたいな言葉よく見るけどスピッツってまさにそれだなと
今作でもアイリッシュからディスコから新鮮味ある様々な曲調が盛り込まれてて、しかもそれらがどれもよくて、もちろん王道系の曲も素晴らしいしで、やっぱスピッツ最高という結論
5位:『演出家出演』 / パスピエ
これまでより派手さ・テンポ感を意識して作られたと思われる作品で、華もあって展開も見事でまさにジャケ写よろしく大衆演劇的良盤
個人的には「名前のない鳥」や「ON THE AIR」などのミドルナンバーに特にやられた
いい曲作るわ、ホント
4位:『マイルーム・マイステージ』 / 泉まくら
最近、若手女子ラッパー増えてきてるけど、中でもこのアルバムは特別好き
タイトルにも表れてるけど、普通の女の子がひと度ステージに立つと光輝く、的なシンデレラストーリーのようなもの感じて聴いてくうちになんだったら泣けてくる
純粋にトラックかなりかっこいい
3位:『Melody Palette』 / Negicco
待望の初オリジナルアルバムは期待に完全に応えてくれた名盤
既発曲も新曲もどれもクオリティ高くて、キラキラしてて澄んでて力強くて優しくて、これはもうずっと聴いていきたい
結成10周年を迎えた今だからこその等身大な「ネガティヴ・ガールズ!」がとりわけ沁みる
2位:『IN RAINBOW TOKYO』 / うみのて
自分の中では、上で挙げた大森靖子さんのアルバムとこのアルバムが年間二大ヒリつきディスクという位置づけ
現代社会のモヤモヤに対し解消を試みるんではなく、それをそのままパッケージングすることで、あくまで聴き手と共有せんとした作風がすばらしい
ポップに色づけられて曲が重くなりすぎてないところもいい
1位:『回転体』 / the chef cooks me
アジカンゴッチプロデュースでシティポップ路線に方向性をシフトした今作
街に寄り添う音楽として完全理想名盤
ポップス寄りな曲の出来も十分なんだけど、より自分の理想に近づいたのはかつてのシェフの匂いを残す、音楽讃歌とも言うべき「song of sick」のロックな響きによって
このアルバムのおかげでまた一つ音楽を好きになれました、いや本気で
簡単なまとめとして、バンドにしてもアイドルにしても、ギミックとかトリッキーさが取り沙汰される風潮あるけど、やっぱり純粋にいい歌作って歌う人をちゃんと評価したいなぁ、しなければなぁと思います
やっと書くことできました
各所で言われてる通り今年はホント豊作でなかなか絞り込みがしんどかったけど、なんとか30枚まで選びきりました(当初は20枚に絞る予定だったけどとても無理!)
ちなみに、自分は基本邦楽しか聴かないので(理由はいろいろあるけど簡単に言えば経済的な問題)、邦楽に限定したランキングになってますのでそこだけお願いします
あと、自分は音楽に関しての素養も造詣も一切ないので、ただ感性で良いと思ったものを挙げた感じになってますがそこもお願いします
では、まずは30位から21位までの10枚
30位:『Hot Number』 / オレスカバンド
現役高校生バンドとして快活なスカロックを響かせていたあの娘たちがすっかり大人カッコいいバンドに
29位:『sonor』 / 04 Limited Sazabys
ポップパンク系よし、哀愁メロコア系よし、疾走ショートチューンよし、っていう、まさに走攻守揃った良盤
28位:『未来へのスパイラル』 / グッドモーニングアメリカ
グドモの持ち味の、リスナーを鼓舞するメッセージ×パワフルなバンドアンサンブルがこれでもかと詰まってて、挨拶代わりの作品としてはこれ以上ない出来
27位:『テレフォン No.1』 / ふくろうず
結果的にガールズオルタナロックのムーヴメントを先取りしすぎた、と個人的には思ってるふくろうず
そしてこの潮流ど真ん中のタイミングでどう来るかと期待してたら、いい意味でその潮流に寄り合わず、むしろそれらを寄せ付けない凄味のようなものさえ
26位:『Me No Do Karate.』 / [Champagne]
以前はやや線の細いしなやかおしゃれロックといったイメージで、まぁそれはそれでよかったんだけど、今はもうグルーヴもだいぶ骨太になって、大舞台の経験が増えたことも相まってかなりスケール感あるロックを聴かせるように
25位:『NEVERLAND』 / Czecho No Republic
チェコの歴史を以前と以降に分けるターニングポイントがあるとしたら、それは間違いなくタカハシマイさんの加入
このアルバムでもそれが最高のエッセンスに
ただひとつ、だからこそ、マイさんリードの曲がもう一曲でもあればさらに、っていう
24位:『BedHead』 / BELLRING少女ハート
2010年代のアイドルポップスで、ここまで退廃的でアンダーグラウンド然とした音を耳にできる奇跡
そして見逃しちゃいけないのは楽曲の本質
ガワのトリッキーさに目をとられがちだけど、そこはしっかりと評価したいポイント
23位:『Dead Montano』 / Alfred Beach Sandal
自分の中ではポストトクマルなAlfred Beach Sandal
ただこの作品に関して言うと、トクマルさんに比べ音がややカジュアルでリラックスした雰囲気
そして、なんといっても名曲「Night Bazaar」の至福な響き
22位:『lost decade』 / tofubeats
プレイヤーレベルでいえばMVP
『lost decade』(失われた10年)ってタイトルからJ-POPへのアンチテーゼをテーマにしてるようにとれるけど、むしろ真逆で、90年代J-POPの意匠へのリスペクトが詰まったアルバム
21位:『アラビアの禁断の多数決』 / 禁断の多数決
前作の得体の知れなさに惹き付けられた自分としては、正直今作には少し物足りなさを感じたのでこの順位に落ち着いた感じ
とはいっても相変わらず高水準ポップを高打率で生み出す手腕はさすがで、中でも「トゥナイト・トゥナイト」の純真なポップネスは破格
まぁまだこの辺は順位あってないような感じで、自分の中では割りと同列なイメージです
ここまでのラインナップ見て思ったのは、誰でも変化はするもんだけど、それを進化ととるか劣化ととるかは聴き手次第みたいなところあるなぁと
技術的なクオリティが上がってたり音楽性がより先鋭的になったからといって、聴き手のニーズにハマらなければそれは劣化と捉えられてもしょうがないし、難しいところ
では続いて20位から11位まで
20位:『魔法が使えないなら死にたい』 / 大森靖子
音楽雑誌のインタビューで大森さんがさゆについて語ってるのを見てなんとなく気になってYouTubeでライブ動画見たのが初めての出会い
このアルバムもその時の衝撃そのまま、歌うことに命かけてるんだなこの人っていう歌唱にしても、ヒリつきまくった歌詞にしてもインパクト絶大
19位:『魔女図鑑』 / 吉澤嘉代子
続・衝撃的な出会い部門
新人賞あげるとしたら完全に吉澤さん
どこかレトロな曲調も節回しもかえって新鮮で、プラス珠玉バラード「泣き虫ジュゴン」のまっすぐな歌で完全ノックアウト
あっ、この人の歌声好きだ…、ってなった
18位:『Now Album』 / HEY-SMITH
いわゆるポジティブメンタルアティチュードなパンクチューンありヘイスミ王道のスカコアありプロテストソングありと内容は多彩で、かつどれも目的意識がハッキリしてるので作品としてかなり好印象
バンドの勢いと充実度が伝わってくる
17位:『at Anytime』 / at Anytime
「LIVE BY FEEL」を初めて聴いた瞬間からどっぷりアトエニにハマった自分としては、ここ数年の集大成的アルバムの本作は思い入れが違います
もちろん思い入れだけじゃないけど
初期の名曲「RAINBOW」「EVERY」も入ってるので感覚的にはベストアルバムばりのボリューム
16位:『HOPE』 / BiSKET
おそらくずっと聴いてきた人からすると本当に待望だと思う初の全国流通盤
1stだからこその初期衝動が素晴らしくて、プラス今までやってきた分演奏力も間違いないし、それぞれ一曲ごとの粒立ち方がすごい
待った甲斐あった
15位:『公園デビュー』 / 赤い公園
突き抜けたな~赤い公園
これまであった白いエネルギーも黒いエネルギーもすべて取り込んで唯一無二の赤い公園サウンドを確立させた感じ
曲調は多種多様なんだけど、そのどれもにどこか普通じゃない空気感が漂っていて、これがらしさなんだろなと
14位:『Cry Like a Monster』 / のあのわ
あのファンタジック楽団のあのわがチェロをかなぐり捨て(言い方悪い)、それこそモンスターになって戻ってきたみたいな一枚
現行の海外シーンとも共振するようなサウンドメイキング、そしてそこに接近したYukkoさんのボーカルの迫力と、とにかくそのスケールアップぶりに度肝抜かれた
13位:『sakanaction』 / サカナクション
よくサカナクションを文系ロックバンドと形容してるのを見るけど、実際バリバリ理系だよな、と今作聴いてたら
一見超複雑な数式のような楽曲なんだけど理路整然と解析されてるからすんなり聴ける、みたいな
もはや神々しさすら感じる領域
12位:『Stranger』 / 星野源
ここはなんといっても物語性
図らずもものすごいエネルギーを孕んだ名曲「化物」から幕が開くことでそれを増幅させてる曲順も見事
歌い手というよりも人間星野源の魅力や思いがこれまで以上に詰まったアルバムという感じで、聴きごたえがものすごい
11位:『青春ファンタジア』 / さよならポニーテール
いろんな曲調の楽曲を並べることは誰でもできるけど、しっかりその一つ一つを高水準なものに仕上げるのはまぁ簡単じゃない、当たり前だけど
で、これはその簡単じゃないハードルをしっかり越えてくれた作品
全方位型上質ポップソング集といった趣
20位から11位を見て思うのは歴史や物語性って重要だな、ということ
最後、10位から1位まで一気に
10位:『CIDER ROAD』 / UNISON SQUARE GARDEN
伝家の宝刀、蒼き疾走感炸裂
この切れ味だけは一切衰えない、すごい
このままの曲順でライブ1本成立すんじゃないかってぐらい、濃度も構成もすばらしくて、なにより「シャンデリア・ワルツ」の大団円感が見事
凡百のギターロックバンドとは一枚も二枚も違うことを再認識
9位:『SUNNY NEW LIFE』 / やけのはら
タイトル通り晴れた日の昼下がり外歩きながら聴きたい、そんなアルバム
とにかく抜けが良い
ただそんな昼間の風景から一変、街灯り輝く夜の情景にがらっと舞台を移す「CITY LIGHTS」の煌めきにハッとさせられたり
うっすら滲む只者じゃなさ
8位:『Signed POP』 / 秦 基博
もうこれで完全に『秦 基博』が安心クオリティの代名詞と化しました
秦さんが歌ってるんだから間違いない、ってなるレベル
普遍ポップの追求という製作テーマには、単純に好感持てるし、言うまでもなく完遂できてます
7位:『なんだこれくしょん』 / きゃりーぱみゅぱみゅ
個人としての人気拡大に比例して中田ヤスタカの書く曲の変態性にも磨きがかかるようになり、その方向性が高次元で結実したかのような怪作
はっきり言って曲も詞もどうかしてるけど、それを「どうかしてて最高!」という意識に帰着させてしまうだけのポップな説得性
6位:『小さな生き物』 / スピッツ
挑戦を続けることが若さの秘訣、みたいな言葉よく見るけどスピッツってまさにそれだなと
今作でもアイリッシュからディスコから新鮮味ある様々な曲調が盛り込まれてて、しかもそれらがどれもよくて、もちろん王道系の曲も素晴らしいしで、やっぱスピッツ最高という結論
5位:『演出家出演』 / パスピエ
これまでより派手さ・テンポ感を意識して作られたと思われる作品で、華もあって展開も見事でまさにジャケ写よろしく大衆演劇的良盤
個人的には「名前のない鳥」や「ON THE AIR」などのミドルナンバーに特にやられた
いい曲作るわ、ホント
4位:『マイルーム・マイステージ』 / 泉まくら
最近、若手女子ラッパー増えてきてるけど、中でもこのアルバムは特別好き
タイトルにも表れてるけど、普通の女の子がひと度ステージに立つと光輝く、的なシンデレラストーリーのようなもの感じて聴いてくうちになんだったら泣けてくる
純粋にトラックかなりかっこいい
3位:『Melody Palette』 / Negicco
待望の初オリジナルアルバムは期待に完全に応えてくれた名盤
既発曲も新曲もどれもクオリティ高くて、キラキラしてて澄んでて力強くて優しくて、これはもうずっと聴いていきたい
結成10周年を迎えた今だからこその等身大な「ネガティヴ・ガールズ!」がとりわけ沁みる
2位:『IN RAINBOW TOKYO』 / うみのて
自分の中では、上で挙げた大森靖子さんのアルバムとこのアルバムが年間二大ヒリつきディスクという位置づけ
現代社会のモヤモヤに対し解消を試みるんではなく、それをそのままパッケージングすることで、あくまで聴き手と共有せんとした作風がすばらしい
ポップに色づけられて曲が重くなりすぎてないところもいい
1位:『回転体』 / the chef cooks me
アジカンゴッチプロデュースでシティポップ路線に方向性をシフトした今作
街に寄り添う音楽として完全理想名盤
ポップス寄りな曲の出来も十分なんだけど、より自分の理想に近づいたのはかつてのシェフの匂いを残す、音楽讃歌とも言うべき「song of sick」のロックな響きによって
このアルバムのおかげでまた一つ音楽を好きになれました、いや本気で
簡単なまとめとして、バンドにしてもアイドルにしても、ギミックとかトリッキーさが取り沙汰される風潮あるけど、やっぱり純粋にいい歌作って歌う人をちゃんと評価したいなぁ、しなければなぁと思います
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます