メソポタミヤの殺人早川書房このアイテムの詳細を見る |
最近どうも体がしんどい…本を読むのもしんどい気がする…
こういう時はクリスティーです。
探偵役や語り役が犯罪へのストレスで疲れている作品は、読んでいるだけで疲れるし、感情移入も今は疲れます。
その点クリスティー、特にポワロ物は軽く読めて大好き!
舞台は中東の遺跡の発掘現場。
時々出てくる風景描写や現地の人の様子が、旅情を誘います。
語り役は、テキパキ看護婦。
まさに自分の今の気分にぴったり。あまり悩まず、怖がらず事件を語ってくれます。
犯人は、途中から予想していたとおり。
トリックに関しては、平面図が出てきた時は左右だけで考えずに高さも考えるってのを鉄則にしている私としては、まあそんなところだろうなあって感じ。
ただ、あれって失敗の可能性がかなり高いと思う。
でもクリスティーにはそんな完璧を求めてない。
毛色の変った登場人物、その会話、ポワロの活躍。そしてその舞台。
これだけで、あっという間に日常生活から離れることができてしまう。
今の季節にもピッタリな一冊でした