八角形の罠@有栖川有栖

2005-04-26 00:12:12 | 日記帳
ロシア紅茶の謎

講談社

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詳細な平面図があったり、読者への挑戦があったりフェアプレイ精神たっぷりの楽しめる作品。
しかし十角館との関連は全くないようで。
実際建物の中を歩いてるとピンとこないかもしれないけど、平面図を見ていたらおのずとトリックは分かってしまった。これはわたしにとっては珍しいことなので個人的に壮快だった一編。

ってことで「ロシア紅茶の謎」読了。
個人的には、最高!!って感じでもなく、ただひたすら軽く読みやすいっていう印象。
でもこういうのが、意外と内容忘れやすくて繰り返し読めてお得だったりする…

ルーンの導き@有栖川有栖

2005-04-24 00:13:33 | 日記帳
ロシア紅茶の謎

講談社

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この短編集の中で一番好きな作品!
個人的にちょっとタロットに興味があって、色んなサイトでタロットカードを鑑賞していたときに、ついでにルーン系サイトなんかも見てたので特に心惹かれたのかもしれない。
オチは確かバーコード化が一般的になってきた10年くらいまえに聞いた事があったけど、それと犯人が結びつくことはなく、ちょっとあれれって感じ。
でも最後の一行が痛快なので、まあいいかな。

赤い稲妻@有栖川有栖

2005-04-23 00:14:49 | 日記帳
ロシア紅茶の謎

講談社

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これは書き出しが格好いい
何かのパロディーなのかな?
外国モノミステリーの翻訳のような文章ではじまります
そして「えー?そんなのありー?」っていうようなこともなく、おさまるところにおさまってるなーっていう印象の短編。
しかしピアスをしている人は絶対にイヤリングをしないだろうか?
自分も穴はあけてるけど、むしろ大きくて重かったらイヤリングにすると思うんだけどなあ
ちょっとその辺り根拠が弱いかも。

屋根裏の散歩者@有栖川有栖

2005-04-22 00:16:10 | 日記帳
ロシア紅茶の謎

講談社

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江戸川乱歩の、あのねっとりとした空気とは、なんとなく逆の雰囲気
冒頭部はそれっぽいけどね。
でも屋根裏の状況も乱歩のように清々しい雰囲気ではない、とあるので
ここからは有栖川流ということなんでしょう。
コンパクトながらも楽しい一編。
そして体をはったダイイングメッセージ。
絶対にありえないと思いつつ、なかなかいいオチ。

動物園の暗号@有栖川有栖

2005-04-20 00:17:26 | 日記帳
ロシア紅茶の謎

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これの前に読んでたのが、暗闇坂の人喰いの木で、ちょっとそれがヘビーで、ライトなものがよみたくなったので有栖川有栖の「ロシア紅茶の謎」を読んでます。
有栖川さんは、以前書店に勤務されていたらしいけど、実は友人と同じ職場だったりします。
でもその友人は全く本を読まないし(まさに紺屋の白袴)特に接点もなかったので知らないうちに辞められていたそうです。
あとがきを読む限りではお話するとめちゃくちゃ面白そうな人なのに、あぁー勿体無い

さて、ロシア紅茶の謎は短編集なので順番に…
まずは、動物園の暗号

はっきりいってミステリーとしては…
あの暗号を解ける人はいないと思う
横溝正史の仮面舞踏会の赤と緑のマッチ以下の確率だと思う
しかし乾さんのどこに犬が入っているのかわからずに、3分ほど漢字を見つめていたわたしには暗号どうこうをいう資格など、もともとないのかも

でも、読みやすい文章、キャラの魅力などで十分楽しめた
ラストのオチは少し強引な気がしないでもないけど