そういえば(笑)...先週の金曜日に、京阪中之島線の「なにわ橋駅」で行われている大阪大学CSCD主催のラボカフェに参加してきました。
中之島哲学コレージュと題された一連の哲学系イベントで、今回はカフェ・フェロのスタッフさんが進行を担当された哲学カフェでした。タイトルは、「これでいいのだ、とは?」
これでいいのだ
ご存知、天才バカボンのパパの名ゼリフですが、これを各自の立場において哲学的に考えるという興味深いカフェでした。
参加者は30名ほど。学生らしき若者が半分くらいで、残りは社会人の方々。男性が多かった。スーツ姿の方々は少なく、ラフな格好の方が大部分。つまりビジネスマンの方々というよりも、自由業の方、あるいは大学関係者が何名か居られたのかもしれません。
印象的だったのは、「これでいいのだ」を語り合う場にも関わらず、最初からとても真面目な論を展開されたということで、正直びっくり。おそらく第一声をあげた方の発言に大きく左右されるのでしょうけど、その後に続いた発言も、すごく真面目なもので良い意見ばかりだったので、バカボンのパパにツッコミを入れるぐらいでいい加減にしか考えてなかったワタシは、いつものような毒を吐く間もありませんでした(爆)
議論の内容をすべて正確に覚えているわけではないので、最終的に抽出された思考のアウトラインのみ。
1.「これでいいのだ」はいつでも誰でも発せられる言葉なのか
2.「これでいいのだ」にふさわしい句読点は、「。」か「、」か
3.「これでいいのだ」の「これ」とは何か
4.「これでいいのだ」の「いい」とは何か
2時間弱の議論を経て、その過程でさまざまに浮上する新しい問いを、さらに議論へ還元して、それを核にまた議論が形成される。進行の方の手腕はスゴイかったですね。
毎週金曜日にあるみたいなので、また覗いてみたいと思います。11月のテーマは「働くこと」。
これまた、さらに真面目な議論になりそうですが、今度はちょっと覚悟して行きます。
4つ上がってましたが、これらの回答はどんなでしたか?
ちなみに私の意見。
1.「これでいいのだ」はいつでも誰でも発せられる言葉なのか
★現実には、パパのようにいつでも発することは難しいですが、精神としては、いつでも誰でも発せられる言葉でありたい言葉。
2.「これでいいのだ」にふさわしい句読点は、「。」か「、」か
★ふさわしさでいうと「。」でしょう。パパもこの言葉を1フレーズで締めくくっていたと思います。
「、」という場合は、この後に何か続くという意味でしょうか。たとえば「これでいいのだ、日本人」とか。
3.「これでいいのだ」の「これ」とは何か
★具体的には、この言葉を発する場面により変わるが、もちろん、この言葉を発することになった、「もの、こと、状況など」を指しているんでしょう。
4.「これでいいのだ」の「いい」とは何か
★真理ではなく「発した本人の納得」ですかね。
と書いていて、あまりにも普通の答えなので、当日の議論は違ったんだろうなと思います。
哲学カフェには回答というのはなくて、当日も「私はこう思う」という一人一人の思いが積み重なっていく時間だったわけです。
続報を期待されましたが、もしかして主催者のレポートがアップされないかなぁと思ってます。
yassanさんの「思い」、披露していただいて、ありがとうございます。
回答=質問・照会に対する返事。
解答=問題・疑問を解いて答える
ちょっと使い方間違っていたですが、質問の主旨は
その場で出た、皆さんの思いや、hamarieさんの「思い」でした。
ところで、哲学には解答はないんでしょうか。あるんでしょうね。
文献研究に徹するならば、あまりにズレた解釈は間違いと指摘されるかもしれませんが。
特に臨床哲学は、多様な現実に向き合うわけですが、そこで生まれる考え方は、それでもやはりone of themに過ぎないと思います。
ただ、多様で煩雑な現実を系統立てて整理することは、意味あることかもしれません。
また、解答を求めるとすれば、倫理学になるのかもしれません。当日、非常に倫理的な話をされる方が一人居られまして、それでとても真面目な議論だと感じたのですが(重要だと思います)。
ワタシの「思い」は特にないです。本文に書いたように、ツッコミが関の山であまり考えてないですが、「これでいいのだ」は、想像しうる限りの場面を仮定すると誰でも言える言葉じゃないなぁと...。もちろんKYじゃないので(笑)
ワタシは独り言でも、つまり自分自身に対しても、ちゃんとは「これでいいのだ」と言ったことがなかったですねぇ。そこまで頑張ってないということかもしれません
ところでkYって何?
ワタシは一部の人からKYだと思われてるフシがないこともないので、KYな発言をしたときは、意図してそうしていることを知っていただきたいと(笑)
ところで、興味深い本を見つけました。こういうの興味ありますんで。
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20081019ddm015070051000c.html