読書の全技術

大人のための読書の全技術／齋藤孝　　中経出版


一時は著書が出る度に追いかけるようにして読んでいた齋藤孝さんだけど，
最近はちょっと食傷気味というか，
もういいか，
というか「また出たの？」的な感じで距離を置いていた。

それがインパクトのある装丁で結構な重量感で書店に平積みされていたので，
その威圧感に押され気味に購入してしまった。

久しぶりに読んでみたけど，相変わらず読みやすい。

でも以前にどこかで読んだような話しばかりだった。
齋藤孝のベスト盤みたいな感じ。

今回も「二割読書法」とか「サーチライト方式」とか速読の技術が書かれてあるのだけど，
齋藤さん自身，そんな風に読み飛ばされることを意識して書いているような気もする。

朝のＴＶ帯番組の司会やいろんなＴＶ出演をしながら，
大学で授業を教えて，
「齋藤メソッド」という学習塾を主宰して，
隔月刊ぐらいのペースで新書を出して，
で，読書は欠かさず，多い日には１日１０冊以上読破するという齋藤さん。

なんか凄すぎて，読書が人格を作ったというより，
たまたま凄い人が読書好きだった，みたいな気さえ…。


巻末に「社会人が読んでおくべき５０冊の必読リスト」というのが付いているのだけど，
見事に１冊も読んでいませんでした。
社会人失格？