俳句を読む。1
十年前に俳句の講習を受けた時勧められた「俳句歳時記」(角川学芸出版編)を少しづつ読んでいきたい。 初冬の木をのぼりゆく水のかげ(長谷川双魚) 初冬といえば十一月、日が最も...
俳句を読む。2
神無月夕日をうけて山坐る(松崎鉄之助) 出雲以外では神が居なくなったとされる神無月。 あの大きな夕日までもが神々しくも山にお隠れになるけれど、その巨きな夕日を懐に秘め山はどっ...
俳句を読む。3
冬ざれの厨に赤き蕪かな(正岡子規) 何処も彼処もまさに冬である。色を無くした冬の景は心まで無彩色の感が漂う。枯れて寂しく頑ななまでに沈んだ空気の鈍重。 でもことあろうか、厨に...
俳句を読む。4
冬麗の不思議をにぎる赤ン坊(野澤節子) 寒い日が続いているさ中、新生児(赤ン坊)の...
俳句を読む。5
亡き母を知る人来たり十二月(長谷川かな女) 母を亡くし悄然とした日常に思いがけず母...
俳句を読む。6
竹藪のなかの起伏も年の内(飯島晴子) 竹藪の中…よく見通せない朦朧、真相が定かでない出来事、ギクシャクとまとまらない関係。そん...
俳句を読む。7
澎湃と除夜の枕にひびくもの(京極杜藻) 澎湃と・・・逆巻く水の勢い、漲る気力。遠く...
俳句を読む。8
約束の寒の土筆を煮て下さい(川端茅舎) 寒の土筆などというものはない、土筆は春に芽...
俳句を読む。9
大寒の埃の如く人死ぬる(高浜虚子) 寒さも極まる大寒、この極みの時空に吹けば飛ぶよ...
俳句を読む。10
霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び(加藤楸邨) 霜夜、気温が低くよく晴れた風の...
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