思ふさま乱菊となる頃なりし 　思ふさま乱菊となる頃なりし（思様乱菊為頃成）はシ・...

　　　藪山の荒くれの露あびにけり 　藪山の荒くれに露あびにけり（藪山荒露浴）はスウ・セ...

　　　水勢に水勢搦む曼珠沙華 　水勢に水勢搦む曼珠沙華（水勢水勢搦曼珠沙華）はスイ・セ...

　　　鍵束のよく鳴つて蛇穴に入る 　鍵束のよく鳴つて蛇穴に入る（鍵穴良鳴蛇穴入）はケン...

　　　唐辛子筵四枚赫赫と 　唐辛子筵四枚赫赫と（唐辛子筵四枚赫赫）はトウ・シン・シ・エ...

　　　秋風とゾーリンゲンの爪切と 　秋風とゾーリンゲンの爪切と（秋風爪切）はシュウ・フ...

　　　生身魂引つ込めておく手足かな 　生身魂引つ込めておく手足かな（生身魂引込置手足哉...

　　　新盆の砂山に焚く千羽鶴 　新盆の砂山に焚く千羽鶴（新盆砂山焚千羽鶴）はシン・ボン...

　　　虚を衝かれしは首すぢの日焼かな 　虚を衝かれしは首すじの日焼かな（虚衝首筋日焼哉...

　　　鳥蝶何を為出来すやもしれぬ　（為出来す、しでかす） 　鳥蝶何を為出来すやもしれぬ...