11月13日の6年生広島平和学習の様子を紹介します。はくざんっ子たちと広島平和学習に行くのは、今年で3年目。とってもいいお天気に恵まれ、これまでで一番人が少なく(普段の3分の1以下、もしかしたら4分の1以下だったかもしれません。)待ち時間なくびっくりするぐらいスムーズに充実した学習ができました。
香川県は雨、バスのフロントガラスに水滴がいっぱい。ワイバーできれいになった瞬間に1号車をパチリ。2号車には、運転手さんがかわいいてるてる坊主をかざってくれています。
途中渋滞もあって、11時15分から、透明のシールド越しに語り部さんのお話が始まりました。
爆心地の近くで、母親と弟が道路を作る作業中に被爆したこと、自分はおじさんと大八車を押して、母親と弟を探したこと、そこで自分自身も残留放射線による被爆をしたこと、母親がかばったので、弟はやけど一つしていなかったこと、母親は全身大やけどで、見ても分からなかったこと、経験したからこそ分かる原子爆弾の本当の恐ろしさ・・・。子どもたちは、お話を聞きながらしっかりメモを取っていますが、お話に聞き入って手が止まることもありました。母親も90才を超えて長生きしましたよ、弟も病気はしたが、今も元気でいますよ・・・子どもたちの表情がほっと緩みました。
被爆者の証明である手帳や、お話の中の一コマを切り取って絵にしたものも見せてくださいました。「今日、皆さんに、目に見えない平和のバトンを渡しますよ。バトンは、じっと持っていたらいけません。すぐ次に渡すのも違います。バトンをもらって平和について考え、自分がどうすればいいかを考え、繋いでいくことが大切です。」
「何か聞きたいことがあったら、どうぞ。感想でもいいですよ。」。母親と弟を見つけたときに感じたことや、病気になって放射線を使って治療するときの気持ちなどについてうかがいました。また、学校で本や絵本を読んだり、先生と一緒に勉強したりしてきたけれど、今日のお話でもっと大変だったと分かったことなど、今日のお話で一番心に残ったことも伝えました。
最後に感想とお礼の言葉です。「一生懸命に今日の話を聞いてよく考えて、自分の言葉で伝えてくれました。伝えてくれた内容もがすばらしい。」と褒めてくださいました。
資料館に展示している「しんちゃんの三輪車」を読んだ俳句を記念にいただきました。