皆さんは「疥癬症(かいせんしょう)」ってご存知でしょうか?
疥癬症というのは・・・
ヒゼンダニというダニによってひどい皮膚病がおこる病気です。主に野生動物が感染します
実は今日、疥癬症にかかったタヌキを箱根の獣医さん協力で保護しました


↑この子が疥癬症にかかってしまったタヌキ
疥癬症に感染してしまうと・・・
毛が抜け落ちて象のような皮膚になり、冬の寒さに耐えきれず死亡することがあります
左足部分の皮膚がひどい事になってますね
毛がなくて寒いのか、ブルブル震えてうずくまってました
目も半開きの状態です
また、疥癬症の厄介な所は・・・
感染した動物との接触や、感染した動物と行動圏が重なることで他の動物にも病気が感染してしまう
ということ
例えば、愛犬を散歩させていると病気の原因である「ヒゼンダニ」をもったタヌキに何らかの形で接触
その時にこのダニに感染されると、愛犬が疥癬症に!?
・・・なんてことに
恐ろしいですね
ちなみに、ヒゼンダニは人間には感染しません
そんな疥癬症を避けるためにも、私達にできる事は、
野生動物の餌付けをしない(人と野生動物の適正な関わり)
ペットを捨てない・逃がさない・放し飼いにしない(飼い主のモラルの向上)です
また、疥癬症は注射をすることで治ります
このタヌキ君も、野生動物保護センターに連れていかれて、治療を受ける事になりました
約3ヶ月の入院ですけど
その後、完全に回復したらまた、山に帰ることになっています
疥癬症は治療可能な病気です
野生動物たちを守る為にも、もし「疥癬症かな?」と思う動物を箱根で見かけたら、ビジターセンター(0460-84-9981)までお電話下さい

箱根という自然の中で、動物達と共生していくために・・・
byカズノリ