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At First

iPhone 8の通信回線をLINEモバイル(ソフトバンク回線)に乗り換えてみた

■UQモバイルに不満はなかったけれど…

 iPhoneにはUQ mobile(UQモバイル)のSIMを入れて運用してきたが、LINEモバイルが提供するソフトバンク回線を利用するサービスに乗り換えることにした。
 私は、ドコモで運用するメイン回線の存在を前提に、UQ mobileの音声通話のできないデータ高速プランを2016年12月から契約してきた。毎月3GBまでの高速通信がSMS利用料込み980円(税抜)で運用でき、通信速度も快適なものだった。サブ回線ゆえ毎月の通信量も1.5GB前後に収まっており、このまま契約を続けていくことがベストチョイスであるのは明らかだ。
 そんな中、ソフトバンクの子会社となったLINEモバイルが、2018/7/2からソフトバンク回線を利用したMVNOサービスを開始したことから、面白半分・怖いもの見たさの好奇心半分で回線契約を切り替えた。UQ mobileについては前述の通り、ネタにできないほどに安定した通信品質でサービスが提供され、特段の不満はない中で解約したことを再度記しておきたい。
UQモバイルからLINEモバイルへキャリア変更


■LINEモバイルのプラン選択

 これまでソフトバンク回線を利用したMVNOサービスが存在しなかったわけではない。しかし、音声契約を含まないデータ専用プランで比較すると、ドコモやauのネットワークを使うサービスより料金が相当に割高になることが多かった。
 今回選択したLINEモバイルのコミュニケーションフリープランは、月間の通信容量3GBでSMSつき1,110円(税抜)と他のMVNOサービスとほぼ同等の料金設定である。(厳密にはUQ mobileのデータ高速プランより毎月130円割高だけど、この部分には都合よく目をつむる)
 このプランは、LINE、Twitter、Facebook、Instagramのサービス利用時の通信についてはデータ通信の容量にカウントしないのがウリであるがソフトバンク回線では現時点未対応で、「秋頃」に提供される予定だ。その代替施策として8/31までデータ容量が2倍になる「キャンペーン」が実施されている。
LINEモバイルのコミュニケーションフリープラン


■SIMカードは汎用性の高い「ナノSIM」を選択

 ソフトバンク回線のLINEモバイルでは、標準サイズ、マイクロSIMのほか、ナノSIMに「iPhone専用ナノSIM」と「ナノSIM」の2種類が用意されている。非常にわかりにくいがiPhone専用ナノSIMが必要なのは、SIMロック解除されていない2017年7月以前に発売されたソフトバンク版のiPhone(つまりはiPhone 7以前)だけだ。SIMフリーまたはSIMロック解除された他キャリア販売のiPhoneやAndroid端末で利用するのであれば「ナノSIM」を選んで問題ない。SIMロック解除済みのドコモ版iPhone 8の私も「ナノSIM」を選択している。このあたりは、LINEモバイル公式ブログのエントリー「SIMカードを選択する際の注意点」で詳しく解説されているので、特にソフトバンク版のiPhoneを利用する場合は間違いのないよう選択したい。
iPhone専用ナノSIMとナノSIMの比較表(LINEモバイル公式ブログから引用)
(LINEモバイル公式ブログから引用)


■開通までの長い道のり

 SIMパッケージの購入から開通までの経過を順に記しておこう。
  1.  まず、通常価格450円のエントリーパッケージをAmazonプライムセールで半額の225円で販売されていたタイミングで購入した。このエントリーパッケージで登録事務手数料は無料になるのだが、招待URL等他のキャンペーンとの併用はできないことに注意したい。そういえば、開通月に「SIMカード発行手数料」が432円(税込)が請求されたが、だとしたらエントリーパッケージの価格はいったい何の料金なのだろうか?
    LINEモバイルのエントリーパッケージ

  2. エントリーパッケージ到着後、エントリーコードを使用して、専用サイトからプランを選択、申込みを行う。本人確認書類のアップロードが最後の段階で必要となる。その後、「お申し込み受付完了」メールが数分後に到着する。

  3. 翌日午後「契約成立のお知らせ」メールを受信。要するに「これ以降は取り消しできません」という念押しだ。
    LINEモバイルからの契約成立のお知らせメール

  4. 契約成立の当日夜にSIMカードの発送連絡があった。
    LINEモバイルSIMカードとマニュアルなど

  5. 到着したSIMパッケージを開封して、マイページから利用開始手続きを行う中で、すぐには開通できないことに初めて気づく。日中であれば、利用開始手続きの受付後2~3時間以内で開通するが、17時以降に手続きした場合は翌日に開通となるとのこと。この時点で、すでに夜だったので「利用開始手続き完了」のメールを受信しただけで、圏外表示を眺めながら朝を迎えた。
    圏外表示のまま朝を迎えるiPhone

  6. 翌日は日曜日だったが、10時すぎになって「サービス開始のお知らせ」メールが届く。しかし、iPhoneの電源を入れたままにしていたためか、圏外表示は変わらずSMSも届かなかった。
    午後になってiPhoneの電源を入れ直してみるとSMSを受信、通信事業者名が「SoftBank」と表示され、晴れて通信が利用できるようになった。
    サービス開始通知のSMS


 こうして無事開通。ありがとうございました。


■LINEモバイルのメリットは…

 LINEモバイルでは、現時点でWi-Fi接続によるテザリング(インターネット共有)が利用できる。本エントリー公開の段階においてUQ mobileでは機能が塞がれているのに比して優位点と言えるだろう。もっとも、UQ mobileでもいずれ対応されるとは思う。
 また、au網では対応できなかった3Gサービスが利用可能であり、峠道など電波環境が十分でない、ごく限られた地域では違いが出る場面がありうる。
Wi-Fiによるテザリング「インターネット共有」も利用できる


 LINEモバイルならでは…といえば、LINEでの年齢確認に対応していることから、他のLINEユーザーのID検索ができる点が挙げられる。
LINEの年齢確認が可能


 その一方で、通信量を分け合うデータプレゼントなどの機能を使うために、LINEモバイルのLINE公式アカウントと友達になって「利用者連携」を設定する際にはプロフィール情報と友達情報へのアクセス権限を必須で要求してくる。前述のデータプレゼント機能に使われているようだが、感覚として単純に気持ち悪い。
利用者連携機能ではLINEの友達情報へのアクセス権限を要求


 ソフトバンク回線のサービス開始から一か月で、またまだユーザー数もそれほど多くない状況とみられるが、ドコモスピードテストアプリでの計測では、概ね20~40Mbps以上の速度が出ており、最高値では下り115Mbpsも経験した。
 私にとってはデータ専用プランのサブ回線運用であり、通信パケットを正常に通してもらう以上の期待はしないが、拡販に向けて今後どのようなサービスやキャンペーンが提供されるか興味深く見守りたい。


【参考】

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