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沖縄本島・宮古島戦跡巡り②-宮古島編

2010-08-05 21:34:18 | メンバーのつれづれ
 宮古島で心に残っているのは、日本軍「慰安婦」に関する戦跡・慰霊碑などを案内していただいたことです。日韓の両研究者と宮古島島民達で結成された「宮古島に日本軍「慰安婦」の祈念碑を建てる会」は、地元住民達の聞き取りや「慰安所」があったとされる場所を訪れ、戦跡調査を行い、「日本軍「慰安婦」の碑」(通称、「アリランの碑」)を12カ国の個人・団体からの賛同を得て、08年9月7日に上野野原市に建てました。この碑は、朝鮮人・台湾人「慰安婦」が宮古島へと連れて来られた歴史を伝えることを目的に作られ、日本軍「慰安婦」とされた全ての女性達の追悼も兼ね、文は12の言語で記されています。

 自分は今回、この記念碑の建設に関わった現地の方々と一緒に「慰安所」があったという場所、上野野原のピンフ嶺というところにある陸軍の壕、朝鮮人軍夫達が作った井戸(アリラン・ガー)の跡などを見学させていただきました。島で唯一の水の供給源となるのが井戸であったため、洗濯をしにくる「慰安婦」達を見かける島民達が数多くいたそうです。島民も本土に差別される立場にあったため、強制連行された人達に同情する者も多く、親密な関係にあったそうです。案内していただい方が父親に当時のことを聞いても、「8人の朝鮮人女性達を見かけた。あまり、当時のことは思い出したくない」と口をつぐんでしまうそうです。また、戦後は「その女性達の中にはどこかのお店で賄いをして過ごした方や、島民と結婚した方もいたそうですが、その後どうなったか分からず、島から忽然と姿が消えてしまった」ということを語っていたのも心に残っています。
 この「アリランの碑」建設の活動は、2009年3月の韓国KBSのニュースにも取り上げられました。その中で当時の宮古島市長のインタビューがあり、「こういうのは、小さな地方の議会で議論するべきことではなく、これは国会で国と国との間のことでありますし…。しかし、実際に慰安婦の問題というのは宮古島に現前としてあった事実ですから、これについては日本国民の1人として私は本当に心が痛んでいる」と語っていたのが印象的でした。

 沖縄全体では約130か所もの「慰安所」があり、そのうち宮古島では少なくとも16か所あったそうです。平坦な地であることから、陸軍が2つ、海軍が1つ(後に現在の宮古空港となる)、計3つの飛行場が作られました。その後、住民5万人(約1万人は台湾等へ疎開させられた)に対し、日本兵3万人が派遣され、島全体が完全な航空要塞と化し、島中が日本兵だらけになっていたと聞きました。宮古島の中央部にある野原岳頂上に旧日本軍の電波探知機壕のあり、現在、航空自衛隊通信基地となっています。「アリランの碑」がある場所から通信基地を見ることが出来、ここも沖縄本島と同じように未だ戦略的に重要な地として存在していることを感じました。
 ここでは、沖縄本島のような地上戦はなかったが、米英軍による空襲や艦砲射撃が激しい状況であり、これらの攻撃によって空路や海路が閉ざされていたため、食糧や医薬品といった輸送物資が補給出来ず、戦死者の殆どは、飢餓やマラリアで亡くなったそうです。日本軍「慰安婦」に関する戦跡のほか、車中からハンセン病患者の療養所である南静園も案内していただきました。ここは、島の目立たない場所に作られていたため、1944年に米軍機が日本軍の宿舎と間違えて爆撃し、大きな被害を出した場所でした。「慰安婦」問題を学ぶのと同様にこの出来事も宮古島で起きた戦争を考える上で大切だと感じました。
 
 この旅で、沖縄の人達は、戦場で被った体験はもちろん、1879年の「琉球処分」から続いている差別感情、戦中・戦後をつうじて日米両軍から酷い目にあったという思いから、本土にいる人達よりも戦争に対する恐ろしさを感じているのだと思いました。また、壕やガマ(自然窟)といった戦跡が自分達の住んでいる場所の近くにそのまま残されていることから、本土の人達よりも沖縄の住民達は戦争のことを忘れたくても忘れられない状況に置かれていると感じました。ちなみに帰宅後に調べてみたら、宮古島には今回訪れた戦跡以外にも「震洋」(海軍の特攻艇)が収納されている秘匿壕などがあり、一般にはまだ知られていない戦跡がまだ残されていることも知りました。立て看板くらいは欲しいと感じました。

 今回、紹介した戦跡の他に、沖縄本島で見学した海軍司令部壕やひめゆり平和祈念資料館も戦争というものを学ぶ上でもお勧めです!!

 もう1度、沖縄本島・宮古島を訪れたいと思う旅になりました☆
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