怠惰なひな菊

漫画家・萩原玲二(はぎわられいじ)の怠惰なブログ(2006~2019)

黒猫(人間椅子)

2010-01-11 13:23:28 | 音楽


自分の、ある側面を漲らせるため、ターボチャージャーとして人間椅子をだらだらどろどろ血みどローテーション(!)しているのだった。

傑作選(2009)の1曲目、新録音の「陰獣」↓



これって、キーはオリジナル(?)の1音下げだよね?
そもそも「陰獣」は、ヘンリー・マンシーニの「ピーター・ガンのテーマ」のブラック・サバス風変奏―――という括りでそう間違ってないと思うが(笑)、このバージョンはダウン・チューニングのせいか、音響やミックスのせいか、メタルというよりグランジっぽく聴こえて、えらくかっこいい。
鈴木研一のヴォーカルも冴えまくっておる。



↑自分的に、人間椅子の最高作は「幸福のねじ」だと思う。
スラッシュメタルでパンキッシュな疾走感と、ガロ漫画風のテキストが見事に融合しておる。

シングルCDでイシューされたカップリングは「平成あさぼらけ」で、これも傑作。



↑「針の山」も代表曲だのう。
1:30あたりで、和嶋慎治がトリルしつつネック側を引っ張ってベンディングするギミックはいかす!

「針の山」はバッジーの「ブレッドファン」の歌詞変えカバーだが、メタリカのカバーより全然かっこいいと思うのはおれだけではあるまい。
また、レッチリの「アラウンド・ザ・ワールド」のリフと、ごっちゃになるのもおれだけではあるまい(!)。



↑カバーといえば、この「21世紀の統合失調男」も、気合の入ったテイク。
果てしなく過去だが、渋谷エッグマンのライヴでオープニングに同じくクリムゾンの「グレート・デシーバー」を演ったときは吃驚したのう。



↑ブラック・サバスの「イントゥー・ザ・ヴォイド」のカバーもお勧めである。
つーか、この曲が人間椅子というバンドの「ルーツ」といって過言でないと、おれは思う。

‥‥‥
「品川心中」は、日本語による「ロックオペラ」へのさりげない回答になっている。
落語が原作の『トミー』や『クアドロフェニア』!

川島雄三の『幕末太陽傳』〔1957〕の挿入歌にもぴったりです。



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