はげてら適当日記

なんてことない、サボリスギ日記です。
ほんとにサボリスギなんで、たまにしか見に来ないでください。

ハンガリーの若い世代

2018-02-01 07:54:58 | ハンガリー暮らし
昨日、とある特殊法人主催のセミナーに参加してきました。
テーマは、ハンガリーの若い世代、ジェネレーションZと言われる人たちをいくつかのカテゴリにわけて、その志向や行動などを分析、理解しようというもの。
第1部は分析結果、第2部は企業としてどうアプローチするのか、という構成になっており、特に第2部は非常に勉強になりました。若い世代にかぎらず、社員へのアプローチという観点では、とても興味深く、意義のあるセミナーでした。

さてその若い世代ですが、いわゆる「意識高い系」みたいなのはおよそお金持ちの子女で、そのほとんどは女性で構成されている、とか。
ただその「意識高い系」の人たちも刹那的な志向があったして、努力してでもよい暮らしを、というような人たちはあんまりいないようなんですね。
貧しいけど勉強して、という人たちのグループもありましたけど、これまた女性が多いとか。
それらのグループを平たくいうと、「意識高いけど刹那的」「意識高くて物欲はあまりない、地味」「ボンボン」「中級で夢見がちも努力はしない」「貧しいけど勉強で上に」「物欲の塊」「上昇志向なく考えない」「引きこもり」みたいな感じ。

「意識高い」人たちのグループに女性が多いということの理由として、女性が早熟でいわゆる「よい子」の振る舞いに高評価が与えられる背景があるからだ、とか説明されていましたが、言ってることがめちゃくちゃ。そんなの今に始まったことじゃないでしょう。

仮にその分析が正しいものなら、ハンガリーの若い世代でまともなのは女性がほとんどで、男性は引きこもり、怠惰な物欲の塊、あるいは毒にも薬にもならない中庸な連中がほとんどということに。
そして全体の約半数が国外で働きたい、と考えている。

大学の助教授の方が説明された内容でしたが、もしそれが本当ならハンガリーの将来はもうダメですね。人材の流出は止まらず、日がな何かしらのスクリーンを眺める注意力散漫な連中がハンガリーに残り、生産現場で淡々と仕事をする。
年上への礼儀も知らない、仕事を覚えない、そんな世代が続々とこれから社会に供給され、これまでの世代の主力はすでに国外に出ており、教える側も教えられる側も「ちゃんと」してない、という時代になるようです。
※礼儀とか注意力散漫とかは第1部でも第2部でも言われていたので、私の評価ではありません

そして教育は企業の役割になりつつある、とか。なんと笑止な、教育機関や家庭は腫れ物に触るように若者を育てて世に送り出すなんて、ほんとハンガリーの将来は闇です。経済成長はしばらく続くんでしょうが、水面下でそういうことが起こりつつあるのが本当なら、そのうちまた転落していくでしょうね。


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