日曜日の夜のことです。
夜、一人でお酒を飲んでいました。
お酒は、結構好きですが、今は、土、日、月と週に3日だけにしています。
飲みだすと、ある程度飲まないと気が済まなくなってしまうので、その三日以外は、特別なことがない限りは、飲まないようにしています。
現在の主人の仕事は夜シフトなので、日曜日は一人の夕食でした。
息子も家にいたのですが、息子は、夕食を一緒に食べることはあまりありません。
一人だと、何か作るのも面倒になります。
その時も、かなり空腹感はあったのですが、お昼に食べた残り物が少しあったので、それをつまみにお酒を飲みました。
それほど量を飲んだわけではないのですが、空腹時に飲んだのと、あまり食事をしなかったせいか、一気に酔いが回ったように思います。
テレビを見ながら飲んでいたのですが、いつの間にか眠っていました。
そして、目が覚めたところ、気持ちが悪い。
それが、どんどんひどくなり、吐きそうになりました。
でも、吐けない。
吐いてしまえば、きっと楽になったんだろうと思いますが、吐けないので、気持ち悪さでいっぱいになりました。
アルコールを抜くために、外を歩きたいと思いました。
でも、時間は10時を過ぎていたので、外は怖いと思いました。
私の家は田舎なので、夜は人通りもなく、真っ暗です。
こんなお婆ちゃんでも、一人で外を歩くのは嫌でした。
どうやってこの気持ち悪さを抜いたら良いのかと思い、うつぶせになってみました。
声を出して、唸っていると少し楽になってくるような気がしました。
私が唸り声を挙げると、はながワンワン吠えました。
でも、かまわずに唸っていると、息子が飛んできました。
「どうした?どうしたの?」
と言って、私の背中をさすってくれたので、
「気持ちが悪いから、胃の裏側辺りを押して欲しい」
と言うと、背中を押しながら、
「酒?酒が原因?」
と言うので、
「そう」
と答えながら、私は唸っていました。
ハアハア荒い息をしながら、唸ると、身体の中からアルコールが抜けるような気がしました。
その辺は、自分で理解しているのですが、酔っているので、半分頭は朦朧としています。
でも、傍からその様子を見ていると、とても苦しそうに見えたようです。
息子は、呼吸が苦しそうだから、救急車を呼んだほうが良いと何度も言います。
と言います。
「呼ばなくてもいい。大丈夫だから。」
と私は、そのたびに言いました。
そんなことをしているうちに、主人が帰ってきました。
主人は、私と息子を見てびっくりして、息子と交代して背中を押してくれました。
息子が、
「もうちょっと上の方が良さそうだよ。」
と言っているのが聞こえてきました。
ずっとうつぶせで同じ体勢になっていたのが苦しくなり、ちょっと横を向こうとした途端、どうしたのか呼吸が苦しくなりました。
ぜいぜい言って、普通に呼吸ができなくなりました。
「苦しい・・・」
と私が言った途端、息子はすぐに119番へ電話したようです。
苦しいと思いながらも、その声は聞こえてきました。
「本人は、呼ばなくても良いと言っているんですけど、呼吸が苦しそうなんです。」
と息子は言っています。
「大丈夫だから、呼ばなくて良いから」
と私は言いました。
その声が救急隊の方にも聞こえたようで、息子は
「それじゃ、また何かあったら、お願いします。」
と言って、電話を切りました。
危うく救急車が来てしまうところでした。
私は、その時は本当に苦しかったのですが、自分がその状態になった原因がわかっていたし、そのうち楽になるという予感がしていました。
なので、大丈夫だと思っていました。
できれば、騒がないで勝手にさせておいて欲しかったのですが、家族は心配だったようです。
その後も、少しの間苦しかったのですが、徐々に楽になり、呼吸が元に戻った時には、吐き気もなくなっていました。
すると、何故か突然泣きたくなり、弟の事を思い出して、泣き喚きました。
今まで、思いっきり泣くこともなく、ずっと我慢してきたのが爆発したような感じでした。
「可愛い弟だったの。」
「いないなんて、未だに信じられないの」
などと、叫びながら、ワンワン泣きました。
他にもいろいろ言ったような気がしますが、覚えていません。
主人は、「うん、うん。わかった、わかった」と。
息子は、あきれたのか、自分の部屋へ行ってしまいました。
散々泣いてすっきりし、一段落した私は、気持ち悪さも取れ、気分もさっぱりしました。
ケロッとした感じでした。
まだ酔いはありましたが、気持ち悪さが取れたのが何よりでした。
とりあえず、主人に「ごめんね」と謝りました。
そして、息子の部屋に行って、息子にも「ごめんね」と言いました。
息子は黙って頷いていました。
酔っ払った挙句の醜態を全部忘れていればよかったのに、覚えている部分があるのがいやです。
バツが悪いです。
でも、酔っている間に、夕方干した洗濯物をちゃんと家に中に入れたりしていたようです。
そのことは、いくら記憶をたどっても、思い出すことができないのですが、ちゃんと家の中に吊るされていました。
私以外洗濯物を入れる人はいないので、自分でしたのは間違いないのに、いくら思い出そうとしてもその事は、思い出せません。
その翌朝、近所に救急車が来ました。
家のすぐ近くで止まりました。
息子は慌てて部屋から飛び出してきました。
前日の夜のことがあったので、また私の具合が悪くなって主人が救急車を呼んだと思ったようです。
「下手したら、夕べうちも救急車が来たかもしれないね。まったく人騒がせな。」
と主人から言われてしまいました。
空きっ腹のお酒はダメダナァと思いました。
夜、一人でお酒を飲んでいました。
お酒は、結構好きですが、今は、土、日、月と週に3日だけにしています。
飲みだすと、ある程度飲まないと気が済まなくなってしまうので、その三日以外は、特別なことがない限りは、飲まないようにしています。
現在の主人の仕事は夜シフトなので、日曜日は一人の夕食でした。
息子も家にいたのですが、息子は、夕食を一緒に食べることはあまりありません。
一人だと、何か作るのも面倒になります。
その時も、かなり空腹感はあったのですが、お昼に食べた残り物が少しあったので、それをつまみにお酒を飲みました。
それほど量を飲んだわけではないのですが、空腹時に飲んだのと、あまり食事をしなかったせいか、一気に酔いが回ったように思います。
テレビを見ながら飲んでいたのですが、いつの間にか眠っていました。
そして、目が覚めたところ、気持ちが悪い。
それが、どんどんひどくなり、吐きそうになりました。
でも、吐けない。
吐いてしまえば、きっと楽になったんだろうと思いますが、吐けないので、気持ち悪さでいっぱいになりました。
アルコールを抜くために、外を歩きたいと思いました。
でも、時間は10時を過ぎていたので、外は怖いと思いました。
私の家は田舎なので、夜は人通りもなく、真っ暗です。
こんなお婆ちゃんでも、一人で外を歩くのは嫌でした。
どうやってこの気持ち悪さを抜いたら良いのかと思い、うつぶせになってみました。
声を出して、唸っていると少し楽になってくるような気がしました。
私が唸り声を挙げると、はながワンワン吠えました。
でも、かまわずに唸っていると、息子が飛んできました。
「どうした?どうしたの?」
と言って、私の背中をさすってくれたので、
「気持ちが悪いから、胃の裏側辺りを押して欲しい」
と言うと、背中を押しながら、
「酒?酒が原因?」
と言うので、
「そう」
と答えながら、私は唸っていました。
ハアハア荒い息をしながら、唸ると、身体の中からアルコールが抜けるような気がしました。
その辺は、自分で理解しているのですが、酔っているので、半分頭は朦朧としています。
でも、傍からその様子を見ていると、とても苦しそうに見えたようです。
息子は、呼吸が苦しそうだから、救急車を呼んだほうが良いと何度も言います。
と言います。
「呼ばなくてもいい。大丈夫だから。」
と私は、そのたびに言いました。
そんなことをしているうちに、主人が帰ってきました。
主人は、私と息子を見てびっくりして、息子と交代して背中を押してくれました。
息子が、
「もうちょっと上の方が良さそうだよ。」
と言っているのが聞こえてきました。
ずっとうつぶせで同じ体勢になっていたのが苦しくなり、ちょっと横を向こうとした途端、どうしたのか呼吸が苦しくなりました。
ぜいぜい言って、普通に呼吸ができなくなりました。
「苦しい・・・」
と私が言った途端、息子はすぐに119番へ電話したようです。
苦しいと思いながらも、その声は聞こえてきました。
「本人は、呼ばなくても良いと言っているんですけど、呼吸が苦しそうなんです。」
と息子は言っています。
「大丈夫だから、呼ばなくて良いから」
と私は言いました。
その声が救急隊の方にも聞こえたようで、息子は
「それじゃ、また何かあったら、お願いします。」
と言って、電話を切りました。
危うく救急車が来てしまうところでした。
私は、その時は本当に苦しかったのですが、自分がその状態になった原因がわかっていたし、そのうち楽になるという予感がしていました。
なので、大丈夫だと思っていました。
できれば、騒がないで勝手にさせておいて欲しかったのですが、家族は心配だったようです。
その後も、少しの間苦しかったのですが、徐々に楽になり、呼吸が元に戻った時には、吐き気もなくなっていました。
すると、何故か突然泣きたくなり、弟の事を思い出して、泣き喚きました。
今まで、思いっきり泣くこともなく、ずっと我慢してきたのが爆発したような感じでした。
「可愛い弟だったの。」
「いないなんて、未だに信じられないの」
などと、叫びながら、ワンワン泣きました。
他にもいろいろ言ったような気がしますが、覚えていません。
主人は、「うん、うん。わかった、わかった」と。
息子は、あきれたのか、自分の部屋へ行ってしまいました。
散々泣いてすっきりし、一段落した私は、気持ち悪さも取れ、気分もさっぱりしました。
ケロッとした感じでした。
まだ酔いはありましたが、気持ち悪さが取れたのが何よりでした。
とりあえず、主人に「ごめんね」と謝りました。
そして、息子の部屋に行って、息子にも「ごめんね」と言いました。
息子は黙って頷いていました。
酔っ払った挙句の醜態を全部忘れていればよかったのに、覚えている部分があるのがいやです。
バツが悪いです。
でも、酔っている間に、夕方干した洗濯物をちゃんと家に中に入れたりしていたようです。
そのことは、いくら記憶をたどっても、思い出すことができないのですが、ちゃんと家の中に吊るされていました。
私以外洗濯物を入れる人はいないので、自分でしたのは間違いないのに、いくら思い出そうとしてもその事は、思い出せません。
その翌朝、近所に救急車が来ました。
家のすぐ近くで止まりました。
息子は慌てて部屋から飛び出してきました。
前日の夜のことがあったので、また私の具合が悪くなって主人が救急車を呼んだと思ったようです。
「下手したら、夕べうちも救急車が来たかもしれないね。まったく人騒がせな。」
と主人から言われてしまいました。
空きっ腹のお酒はダメダナァと思いました。