はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

身体中の笑顔

2020年02月12日 | 出来事
昨日のウォーキングでの事です。

歩いていると、そばの植え込みの辺りからドスンという物がぶつかったような音がしました。
たまたま植え込みが切れた場所が近くだったので、そこまで歩いて行くと、子供用の小さな自転車が倒れているのが見えました。
そばまで行ってみると、小学校1~2年生くらいの男の子が、起き上がって落ちたジュースの缶とサッカーボールを拾って立っていました。
すぐに自転車で転んだのがわかりました。
「大丈夫?」
と言って、倒れた自転車を起こし、男の子が両手に持っているジュースとサッカーボールをカゴに入れるように言いました。
男の子は黙ったまま自転車にスタンドをかけて固定させました。
そこまで見届けたので、大丈夫だと思い、私は歩き始めました。

歩きながら、その子の事を考えました。
男の子は一言も発せず、なんとなく迷惑そうな顔をしていたのを思い出しました。
私、余計なことをしちゃったのかな?
でも、悪いことをしたわけじゃないから、良いか~
と思いました。

少し歩いていると、後ろから大きな声で
「ねぇ!」
と叫ぶ声がしました。
振り返ると、さきほど倒れた男の子が自転車に乗ってきていました。
そして、私の顔を見て、顔中、体中いっぱいの笑顔を向けました。
全身で私に笑いかけているのがわかりました。
その笑顔は、どんな言葉よりも男の子の気持ちが表れているように感じました。
温かい気持ちになりました。

転んだ時は突然の出来事で、私に何か言う余裕がなかったんだろうと思いました。
どこか痛んだのかもしれないし、それで私には迷惑そうな顔をしているように見えたんだろうと思いました。

今でもあの子の笑顔を思い出すと、自然と笑みがこぼれます。

最新の画像もっと見る