はーちゃんの気晴らし日記

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11年ぶりのツバメ

2019年06月14日 | つばめ

去年の6月の半ば頃、我が家の外壁塗装工事が終わりました。工事が終わる少し前くらいからツバメが巣を作り始め、終わった頃に完成しました。

ところが、ツバメは巣を完成させただけで、どこかへ行ってしまいました。

工事が終わり、足場やネットが取り外されてしまったせいかなと思いました。巣を作った時と条件が変わってしまったため、私の家で子育てをするのは中止したのではないかと思いました。

完成した巣はそのまま冬を越しました。冬の間、スズメが巣に入っていたらしく、巣はずいぶん壊れていました。

今年の4月の半ば頃、ツバメがやってきました。ツバメは壊れた巣に入ったり、近くの電線に止まったりしていましたが、特に壊れた巣を修復するわけでもなく、壊れた巣と電線を行ったり来たりする日々を過ごしていました。何をしているのかなぁと思っていましたが、ゴールデンウィークに入る直前頃に巣の下に泥や藁が落ちるようになりました。巣を見ると、特に変わった様子はありませんでしたが、巣を修復しているように思いました。泥や藁を落としているだけで、見た目、全く巣の修復ができている様子がなかったので、「巣作りの下手なツバメだなぁ」と思いました。ところが翌日になり、少しずつ巣の修復ができているのがわかりました。

壊れた古い巣に新しい泥がついています。

前日、泥や藁が落ちているのに、全く外観が変わっていなかったのは、巣の中の修復をしていたんだというのがわかりました。そして、その翌日、すっかり巣は出来上がったようです。

丁寧な仕事をするツバメだと思いました。しかも、新しい部分は、ねっとりした泥が主に使われていて、いかにも頑丈そうです。去年のツバメが作った巣は、藁も多く隙間も多かったので、ちょっとスズメが利用しただけで崩れてしまうような巣でしたが、今回のツバメの巣は、かなりしっかりと作られているように思いました。

巣が完成してから2週間くらい経った5月の半ばころ、ツバメが巣に入っているのを見るようになりました。玄関のドアを開けるとパッと飛んで行ってしまうので、家から外に出る時には、ツバメがいるかどうかわからないのですが、外出から戻ると、ツバメが巣の中に座っているのが見えました。いつの間にか卵を産んで温めているんだなと思いました。

卵を産んだのがわかったので、お隣の家と私の家の間に簾をつけました。お隣の家の屋根を足場にしてスズメがツバメの巣に入るのを防ぐためです。

 

私がカメラを構えていると、家のそばの電線に止まっていたオスが慌てて、メスのところに飛んでいき、二羽は一瞬のうちに飛んで行ってしまいました。

私がカメラを構えていたので、オスがメスに危険を知らせに行ったんだと思います。

手前にオスが飛んでいます。飛んでいる瞬間だったので、ぼんやり写ってしまいました。

5月21日から23日の三日間、毎日卵の殻が落ちていました。

どうやら卵が孵ったようです。親鳥も巣に入る時は、子供を踏まないようにと思うのか、巣に入る時は気を付けているように思いました。

エサやりをしているところのようです。

5月末、初めてひなの姿が見えました。

確実にひなが孵ったのがわかったので、ネットで蛇避けの薬を購入して、周辺に撒きました。

6月6日、ウォーキングから帰った時、たまたま親鳥が来ていて、ひなにエサを与えているところでした。ぼやけていますが、ひなが大きな口を開けているのがわかります。

私に気づいた親鳥は、少しひなから離れました。それでもひなは口を開けてエサを待っています。

親鳥は、徐々に遠くに離れながら、ひなの様子をうかがっていました。

6月7日、まだ産毛があるものの、ひなはずいぶん大きくなっているように思いました。

6月11日、ひなは今にも飛び立ちそうでした。

もう、産毛もなくなっているように見えます。

6月12日、この写真から、ひなは全部で6羽いることがわかりました。

 

 頭を出しているのが4羽。両端にお尻を出しているのが2羽います。

近くの電線には、親鳥がただ止まっているだけでした。エサを運ぶわけではなく、ただじっとひなたちを見ているように見えました。親鳥もそろそろひなたちが飛び立つのを待っているのかなと思いました。

 「ねぇ、まだ飛ばないの?」と私はひなたちに声を掛けました。

 昨日、6月13日の朝です。私がウォーキングから帰ると、ひなたちは頭を巣の中に入れて、眠っているように見えました。

「まだ飛ばないの?」と私は再度言いました。

朝食後、玄関を開けて巣を見上げてみると、巣は空っぽになっていました。周囲を見ると、ツバメが数羽、私の家の周囲を飛んでいました。電線に止まっているツバメもいました。とうとう巣立ったんだと思いました。あー、良かった!

何の事故もなく、無事にすべてのひなが飛び立ったようです。ほっとしました。早速主人に報告しました。主人も「良かったなぁ」とうれしそうでした。息子も仕事から帰って、「今日、ツバメが飛んだね。俺が会社に行くときは、巣は、空っぽになっていたよ。」と言っていました。そうなんだ~。そんなに早く飛び立っていたんだ!ってことは、私がウォーキングから帰った後、すぐに飛んで行ったんだなと思いました。お尻だけを見せていたひなたちの写真が巣に入っているひなたちの最後の写真になりました。初めて空を飛んだ時の気分はどんなだったろう?ピーピー鳴きながら飛んでいるひなたちはきっと気持ちが良いんだろうなと思いました。

でも、ツバメは、昨夜、また巣に戻って夜を過ごしたようです。朝玄関のドアを開けると、ツバメの糞がたくさん落ちていました。いつまで巣に戻ってくるのかわかりませんが、昼間は巣に入ったり、どこかへ飛んで行ったりしているようです。きっと親からエサの取り方などを教わっているんだろうと思います。こうしてツバメの事を書いている今も、ひなが戻って来てピーピー鳴いている声がしています。

このまま全員無事に南の国へ帰ってね。そして、また来年、無事に日本に戻って来てね。

 

 


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