新手の振り込め詐欺

昨日から、音声ガイダンスによる新手の振込み詐欺のニュースが話題になっています。
今度は音声ガイダンス　新手の税金還付振り込め詐欺か(朝日新聞) - goo ニュース

『東京国税局』ではなく、『東京都国税局』を名乗り、「還付金の期限が迫っているので、まだ手続きが済んでいない人は、速やかに手続きをしてください。」という案内だそうです。
「不明な点があれば、『９』を押してください」と案内され、『９』を押すと、相手方につながり、コンビニのＡＴＭへ誘導され、最終的には『振込み』を押すように指示されるそうです。

どうして、還付金をもらうのに、振り込むようなことになるのかな？と疑問に思いましたが、瞬時の判断がおかしくなると、『振込み』を押すことが、自分が振り込むのではなく、相手が振り込んでくれるという風に考えてしまう場合もあるのだろうと思いました。
幸い、今のところ被害にあったという報告はないらしいですが、何も情報を持たないお年寄りなどは引っかかる可能性もあるなと思いました。

でも、こんなお年寄りもいます。

部活でいつもより帰りが遅くなってしまった高校生が、最終バスに乗り遅れてしまいました。
そこは、私の家よりずっと辺鄙な場所。バスがなくなる時間も早く、おまけに駅から歩くとなると２時間近くかかるそうです。
部活で疲れ、その後２時間も歩くとなるとかなりキツイ。
そこで、家に迎えを頼む電話をしたそうです。
あいにく両親は留守。家にはおじいちゃんしかいなかったそうです。
そこで、その高校生は、電話に出たおじいちゃんに、
「あ、おじいちゃん？オレ、オレ」と言ったらしい。
おじいちゃんは、
「オレ、オレなんて言って、ワシはだまされんぞ！」
とガチャリと電話を切ったとか。
あわてた高校生は、もう一度電話。
するとおじいちゃんは、
「しつっこいヤツだな！」
と怒鳴って、また電話をガチャリ。
その後、何度かけてもコールするだけで、誰も出なかったそうです。
仕方なしにその高校生は、暗い夜道をテクテクと歩いて家に帰ったとか。

家に着くと、おじいちゃんは、怒ったまま玄関に仁王立ちしていたそうです。
部屋に入ると、電話線は抜かれ、電話機は、部屋の隅に放り投げられていたとか。
おじいちゃん、相当、怒り狂ったんですね。
ステテコ履いて、ベージュの腹巻をしたおじいちゃんが、剥げ頭から湯気を出して怒っている図を想像して笑ってしまいました。
私の身近な話ではないですよ。

この事も、一種の『オレオレ詐欺の被害』と言えるなと思いました。