2012年 12月 26日 (水) @天王洲 銀河劇場
http://gingeki.jp/
13:30~ 1階 F列 18番
【作】
井上ひさし
【演出】
栗山民也
【音楽・演奏】
小曽根真
【出演】
小林多喜二:井上芳雄
田口瀧子:石原さとみ
古橋鉄雄:山本龍二
山本正:山崎 一
伊藤ふじ子:神野三鈴
佐藤チマ:高畑淳子
http://www.horipro.co.jp/usr/ticket/kouen.cgi?Detail=195
若きプロレタリア作家小林多喜二の
死に至るまでを描く。
多喜二を突き動かしたもの
それを支えた姉、恋人、後に妻となる女優
多喜二を追いつめる特高警察までも
時代の波に呑まれて行く
まるで
今を見越したような
と
初演の時にも感じたが
混沌として先の見えない暗い世にあって
何が正しくて何が悪いのか
その中で勇気を持って声を上げること
台詞のメロディの一つ一つが
宝の粒になって
劇場の隅々まで降り注ぎ
あなたの心にある正義とは
何であるのか
問いかけられているようで
涙を抑えることが出来なかった。
:
この日は終演後
キャストによるトークショーがあり
初演の時は台本が上がったのが初日4日前だったという。
その時は井上ひさし氏はご存命だったが
再演の舞台にその姿はなく
それがさびしくもあったが
遺された作品は何度でも上演することが出来る。
井上氏の遺言を役者・演奏者・スタッフが
客席に、今の日本に届けるのだという
そういう気迫が伝わって来た。
多喜二と同様に
生きてきた証があるということ
それを語り継ぐものがいること
そこに人たらしめるものがある
そんな思いを重く感じた舞台
:
東京公演は終了し、以下
福岡 2013年1月12日(土)/13日(日)@キャナルシティ劇場
金沢 2013年1月16日(水)/17日(木)@本多の森ホール
大阪 2013年1月19日(土)/20日(日)/21日(月)@梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
新潟 2013年1月23日(水)@りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場
市川 2013年1月26日(土)@市川市文化交流会館大ホール
広島 2013年1月29日(火)@広島市文化交流会館
名古屋 2013年2月3日(日)@愛知県芸術劇場 大ホール
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