dolcevita   

La bellezza di un loto

組曲 虐殺

2012年12月29日 | ライブ(舞台)

2012年 12月 26日 (水) @天王洲 銀河劇場
http://gingeki.jp/

13:30~ 1階 F列 18番

 

【作】
井上ひさし

【演出】
栗山民也

【音楽・演奏】
小曽根真

【出演】
小林多喜二:井上芳雄
田口瀧子:石原さとみ

古橋鉄雄:山本龍二
山本正:山崎 一

伊藤ふじ子:神野三鈴

佐藤チマ:高畑淳子

http://www.horipro.co.jp/usr/ticket/kouen.cgi?Detail=195

若きプロレタリア作家小林多喜二の
死に至るまでを描く。

多喜二を突き動かしたもの
それを支えた姉、恋人、後に妻となる女優
多喜二を追いつめる特高警察までも
時代の波に呑まれて行く

まるで
今を見越したような

初演の時にも感じたが

混沌として先の見えない暗い世にあって
何が正しくて何が悪いのか
その中で勇気を持って声を上げること

台詞のメロディの一つ一つが
宝の粒になって
劇場の隅々まで降り注ぎ

あなたの心にある正義とは
何であるのか
問いかけられているようで

涙を抑えることが出来なかった。

この日は終演後
キャストによるトークショーがあり

初演の時は台本が上がったのが初日4日前だったという。
その時は井上ひさし氏はご存命だったが

再演の舞台にその姿はなく
それがさびしくもあったが
遺された作品は何度でも上演することが出来る。

井上氏の遺言を役者・演奏者・スタッフが
客席に、今の日本に届けるのだという
そういう気迫が伝わって来た。

多喜二と同様に
生きてきた証があるということ
それを語り継ぐものがいること
そこに人たらしめるものがある
そんな思いを重く感じた舞台



東京公演は終了し、以下

 福岡 2013年1月12日(土)/13日(日)@キャナルシティ劇場

金沢 2013年1月16日(水)/17日(木)@本多の森ホール

大阪  2013年1月19日(土)/20日(日)/21日(月)@梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

新潟 2013年1月23日(水)@りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場 

市川 2013年1月26日(土)@市川市文化交流会館大ホール

広島 2013年1月29日(火)@広島市文化交流会館

名古屋 2013年2月3日(日)@愛知県芸術劇場 大ホール

http://www.horipro.co.jp/usr/ticket/kouen.cgi?Detail=195

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