dolcevita   

La bellezza di un loto

お茶の水JAZZ祭’08

2008年01月31日 | ライブ(音楽)
1月27日(日)@明治大学アカデミーホール

明治大学OBの宇崎竜童氏プロデュース
楽器と本とスポーツの街御茶ノ水に
JAZZを響かせようと始まった今回が第一回


近藤さん初BIG BANDのリーダーというので
これは行かなきゃ~と思い
G友の姫を誘って参りました。

発売日に速攻でゲットしたチケットは
11列目のど真ん中!
1番観やすく音のバランスもいい場所であろう。

後でゴスの苗場とかぶっていたのに気付いた時にはかなり焦りました~
でも、どちらも捨てられず土曜発~ゴスライブ~日曜朝スキー~
夕方御茶ノ水という強行手段に出た訳です。

娘は『そんな重い荷物持って帰るのヤダ~』って断固拒否!
御茶ノ水で大荷物をゴロゴロ転がす私はさぞかし異様だったはず。


第1部は大隅寿男(ds)、百々徹(p)、安カ川大樹(b)スペシャルトリオ
    ゲスト:安冨祖貴子(vo)、竹中直(ts)
1. Caravan
2. In a Sentimental Mood
+竹中直(ts)
3. It Could Happen to You
+安冨祖貴子(vo)
4. Work Song
+安冨祖貴子(vo)、竹中直(ts)
5. Tennessee Waltz
6. Merccy, Mercy, Mercy
+宇崎竜童(vo,g)、安冨祖貴子(vo)、竹中直(ts)
7. イミテーションゴールド


メンバーは3人とも明治大学OBで世代を超えて音楽で一つなれるって
凄い事だなぁと感じた。

大隅さんは合いの手のように『イェーイ』と声をあげながら
貫禄あるドラム。


百々さんはちょっと不思議ちゃん?
演奏中にもかかわらずカメラで写真を撮っていたりする。
・・・私だって撮りたいのに・・・
演奏は天才的な指さばき
ニューヨークで活躍していてこの日の為に帰国したそう。


安カ川さんは時にリズミカルに、時にゆったりと
弓を使って弾く深くてしみる音は切なくなってしまう。



ゲストの竹内直さん
JAZZというよりもソウルやファンク系なのかな
お客さんにおもねることのない演奏。
男気を感じさせてくれます。
動きが大きくてマイクに音が入りきれなくて残念。
ピンマイクにしたらよかったのになぁ



ゲストの安冨祖さん
是非とも聴いてみたかったアーティストの一人。
身体から溢れるソウルフルな歌声。
まだ20代・・・これからいろいろな経験をして
今以上の味のあるいい歌を歌っていって欲しい。
同じ沖縄出身の与世山澄子みたいになるといい。


そして宇崎さんも参加して百惠さんの『イミテーションゴールド』
宇崎さん百惠さんで夢の印税生活だそうだ。
う、羨ましい・・・



第2部は宇崎竜童さんと阿木耀子さんのトークショー

昨年、阿木さんが紫綬褒章を受けて
園遊会に招かれた時のエピソードを。
名札には本名と『阿木耀子』と書かれていて
配偶者も参加なので宇崎さんもなんだけど
こちらは本名の『木村修史(しゅうじ)』のみ

皇室の方々の話しのテンポはとてもゆったりしていて
終わったかな~と思うとまだ続く(笑)


陛下に『いろいろとご苦労もおありなのですか』と聞かれ

『夫婦の危機もありました』と答えた事だけ報じられ
他にもあったのに~って。
実はみんな真面目なので笑いを取ろうとしたらしい。
悪戯っぽく笑う阿木さんめちゃめちゃキュート。
あんなに無邪気で可愛い女性になりたいわ~~~





そして第3部は近藤和彦BIG BAND &鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

近藤和彦BIG BAND
 近藤和彦,萱生昌樹(as) 小池修,三木俊雄(ts), 宮本大路(bs)
 中川英二郎,片岡雄三,パット・ハララン,山城純子(tb)
 エリックミヤシロ,奥村晶,佐久間勲,高瀬龍一(tp)
 秋田慎治(p)、納浩一(b)、大坂昌彦(ds)
1. Once Around (Thad Jones Mel Lews Orchestra)
2. A Day in Delhi (近藤和彦)
3. Little Pixie II (Thad Jones Mel Lews Orchestra)

+宇崎竜童(vo,g)
4. 宇崎竜童さんの先輩に捧げる歌

+大儀見元(perc)、斎藤誠(gt)、大島紳之(g)、ホセ・ガルペス(cante)
 鍵田真由美・佐藤浩希 フラメンコ舞踊団
5. Caravan~Solea~Caracoles~Caravan

<アンコール>
近藤和彦ビッグバンド+小曽根真、百々徹(p)、大隅寿男(ds)、安カ川大樹(b)
6. Things ain't What They Used to Be



まずはBIG BANDのみでお馴染みの曲が来るかと思いきや
そこはGさん評するところの『変態』っぷり(笑)
BIG BAND=ガーシュインではなくこういうのが
実はやりたかったらしいです。

BIG BANDのいい所は残しつつも所々に「外し」があって
次はどう来るのか集中しないと聴き逃しそう。


カルテットで聴いたオリジナル曲の『A Day In Delhi』
アレンジでドレスアップして切なさの中にも
壮大なインドの風景が浮かんで来るよう。
近藤さんのソプラノSAXがホールに響き渡ります。



続いて今回の目玉(?)フラメンコとの融合
JAZZの名曲キャラバン~ソレア~男性ダンサーが3人登場。
ダンサーの足踏みと手拍子がパーカッションとなり演奏とリンクする。
次第に上気して飛び散る汗が見えてSEXYであるとともに
こちらも背筋が伸びてくる。

カラコレス~鍵田真由美さんの踊りは9月にも観たが
情熱的な部分と内に秘めた崇高さとが踊りの中にあって
反らせたりキープしたり、しなやかに動く身体を観ていると
自分の怠惰な身体を隠してしまいたくなる(笑)
絶え間ない努力と鍛錬をしているのだろう
そしてそれを支える精神力・・・素晴らしいの一言です。

~女性ダンサーが11人だったか?
生命力と歓喜に満ちた踊り
皆さん綺麗で指の先までも神経を行き届かせていて
舞台に立つ人ってやっぱり違うんだなぁと実感。
何よりも踊ることの喜びがこちらにも伝わってくる。

そしてキャラバン~BIG BANDと融合する。
通常のフラメンコだとギターと歌だけで単調な感じになってしまいそうだが
違和感なくお互いが引き立てあって言葉には言い表せない
感動が会場を埋め尽くした。


そしてアンコールでは会場に来ていた小曽根真さんが!!!
近藤さんに呼ばれて登場!!!(きゃ~~~)
まさかここで小曽根さんが聴けるとは!
出演者全員での演奏はそれはそれは大盛り上がり
会場も舞台上のミュージシャン・ダンサーも全ての人たちが
此処にいる幸せに酔いました。


本当に行って良かった~~~と思えるいいライブでした。
大学時代に山野BIG BANDコンテストで最優秀ソロイスト賞を受賞したのが22歳。
その22年後にBBのリーダーとして母校に錦を飾る・・・
その期待とプレッシャーたるや大変だったでしょう。
・・・近藤さん大役お疲れ様でした。
姫と「ありゃ死相が出てるよ~」と心配してました。
10月に再演の話が出てるみたいです。
チャンスがあれば観る価値絶対に「アリ」ですっ!




後日談・・・っていうか検索していたら出演者のブログに
打ち上げで近藤さんが
「普段自分たちは、演奏していて音を『感じる』ことはできても、
目に『見る』ことはできません。
でも、今日のフラメンコとの共演によって、自分たちの演奏する音楽を、
まさに目の前に『見る』ことができた。
鍵田さん、佐藤さんは、『音楽』を踊りによって『目に見えるもの』にしてくれた。」と。

~~~この言葉を目にして愕然とした。
やはり観ている側と演奏して(演じて)いる側とでは
その精神性・・・というか目指しているものが違う。
私なんかよりももっともっと高いところで
より良いものを創り上げようとしている。

足元には及ばないけれども、こうしてこの感動を
残しておくのがささやかな役目になればいいなと思う。
・・・って見ている人少ないけどね。このブログ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする