道楽人日乗

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「グリーンフィッシュ」

2014-11-28 14:07:37 | 映画感想
ーどうにもならない人生ー
「グリーンフィッシュ」イ・チャンドン監督。

ハン・ソッキュ演じる兵役帰りの若者マットンが、ヤクザのボスに見込まれて道を踏み外してゆくさま。彼の望みは、今やばらばらに暮らしている兄弟そろって小さな食堂を営むこと。どうにもならない日常から抜け出そうとしてどうにもならない若者。

マットンは、取り柄無く殴られどおしで情けない普通の若者。ある決心をして事に及ぶが、それも空しくなってしまう。虫けらのように舞台を降りるマットン。忘れ難い場面だった。監督デビュー作とのこと。なんか日本の70年代の映画みたいな雰囲気。題名の示すところはわからず。

マットンのボス、テゴンの最後にとる行動は、たけしの映画で「親孝行してるか」と口癖のようにいうヤクザを連想。結末場面と情婦の涙はちょっと段取りめいていてしらけた。ハン・ソッキュも若いけれど、ソ・ガンホが若すぎて何処に出てるのかわからなかった。

マットン役が「傷だらけの天使」の頃のショーケンだったら、と頭の中で映像がうかぶような。ちょっと年いってるかな。

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