nikkurei社長のひとこと**ケアマネは希望の星だ**

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身体ケアによるコミュニケーション

2007-09-06 14:43:01 | ケアマネジメント
「身体知と言語」から
専門職とクライアントの間の情報の非対称性を埋めることが重要でありその方法は言語によるわけだが、身体ケアの専門職にとってはケアの有効性がよりコミュニケーションに寄与する。
例としてドクターの治療効果を挙げている、特段言語による情報の非対称性を埋める努力をさほどしないドクターがそのクライアントに対して有効な治療効果をもたらした場合、言語に勝るコミュニケーションをとっている。これは身体ケアを行なうヘルパーや理学療法士なども同様だという。

私見、ヘルパーが排泄介助や清拭などでクライアントが安心ししかも気持ちよいと実感するケアであった場合、言語以上のコミュニケーションであろう、そのクライアントにとってそのヘルパーはかけがいのない存在といえる。

たとえば体位変換、横臥位に移行するとき、声をかける「○○さん、向きを変えますよ」といってから、動作。正しいです。
他に「○○さん、だいぶ上向きの姿勢だけど疲れない?」「そろそろ横向きになりたくないですか?」「じゃ、ゆっくり横向きになりましょうね」という言語のステップがあり、移動の速度が速からずゆっくりからず、そして膝のあてものの厚みが薄くなく厚くなく、角度も適当な角度を保っている体位に変換したら、まさに言語を上回る身体ケアによるコミュニケーションであり、クライアントはこのヘルパーと継続的友好な関係を維持することになる。

研究者は研究を通して実務を集約し普遍化しまとめる、実務者によって研究書は普遍的な観点から実務を検証し修正を行なうことに寄与する。
この奥川幸子氏の著書「身体知と言語」は研究レベルに止まらず実務遂行のヒントを含んでいる著書と位置づける。
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