Carpe Diem-Seize the Day-

Because life means just right now for us...

地震---いざとなると何も出来ない

2011年03月12日 08時41分04秒 | 天変地異
3月11日、15時頃、
丁度、ゆきと庭に居た。
眩暈かと思ったが、どうも
違う。
かなりの揺れに慌てて
家屋内に。

玄関を入るも真っ直ぐ
歩けない程。
ゆきにリードを付け、
右手に括り付ける。

そのまま、テーブルの下
に潜り込む。

多少治まり、普段から
何も準備をして居ない自分を
責めつつ、震える足と手で
あちらこちらから大切そうな
書類を掻き集め、だるまの
様な姿でゆきと外へ。

誰も出て居らず、位置指定道路
を2人でウロウロ。

又家屋内へ。
もし避難所等へ行かなければ
いけない事態になっては
寒いだろうとゆきもだるま
の様に。
迷子カプセルを付けるも
この期に及び、カプセルの蓋しか
残って居ない事に気付く。
麻布、日大辺りで落としたらしい。

そうこうして居るウチに
再び、かなりの揺れ。

二人でテーブルの下に潜る。
ヘルメットを持って居ない為に
帽子を2枚とジャケットの
フードを被る。
ゆきには袢纏を被せる。

携帯が全く繋がらない。

こういった時には、どの時点で
家屋外へ出るのか、2階の方が
安全なのか。。。

ゆきはクレートを持って居ない。
本当に避難が必要になったなら
どうすれば良いのか。
現在はイヌも一緒に避難出来る
らしいが、避難場所には
入れない。
となると外に居なければいけない。
早いところ、クレートを購入し
あの大きな荷物運び用カート
に乗せ、一緒に戦地の様に
なった道を歩いて避難場所へ
向かうのだろうか。

その前にゆき自身、クレートに
入ったのは11年も前。。。
もう入るのさえ嫌がる。
こちらも慣らしておかなければ
いけないか。。。

阪神大震災経験者の方が
心配し、何度もメールを下さった。
---いつもいつもゆきを心配
して下さる方---
やはりゆきのご飯は持って
行かなければいけないと教えて
下さる。

かなりの荷物になる。。。

狭い家の中をゆきとリードで
繋がり、ウロウロもして
しまった。
LPGである為、ガスの元栓を
閉めるも、硬く、そのウチに
第二弾の揺れが襲う。

本当に慌てると何も出来ない。
唯一、2階へ行ってみた際に
ゆきのリードを放す。

階下で不安そうに見上げる。

これ、イヌ、しかも軽々と
抱っこの出来ない大きさの子は
阪神大震災等の折には
どうして居たのだろう。

皆が皆、クレートに入ったとは
思えない。。。

自分が家屋の下敷きになったと
しても置いては行かれない。

我が家は家屋が万が一、無事だと
してもこの立地だ。。。
地盤が崩れる事必至。

やはりずっとここには居られない
のだろう。。。

火を使う時間帯ではなかった
からか、このエリアにては
消防車、救急車の音は聞こえず。

何事も無かったかの様に
不気味な程、外は静まり返る。

昨夜から本日まで何度も揺れる。
だるまの様になったまま、
ゆきのリードを自分に括り付け
ウトウトすると又、揺れる。

本当にどの段階で家から出るのか、
が解らず。。。

この辺りは、山を崩して多くの
家屋が建つ。
地盤は恐ろしく軟弱だ。

大昔、田んぼだった所もある、
というお年寄りの言葉も怖い。

気付くと外は明るくなる。

アレルギーの為、匂いが判らない。
ガス漏れ等に気付かない。
これも不安だ。

天変地異の様に、2度目の大きな
揺れと同時に酷い風が吹く。
地震故なのか、風なのか判断が
付かない程、軟弱な窓ガラスが
ガタガタ言う。

門代わりのアコーディオンが
ガラガラと目一杯、開いてしまう。
ここの立地は北側、西側が何も
無い。吹き曝しだ。
特に北側は断崖になる。全ての
風を受ける。

どう見ても不利な立地だろう。

こういった事態に陥ると思う
事は一つなのだ。。。
仕事がなんだ、部屋が散らかって
居る、等は些細な事。。。
税務署との云々も本当に取るに
足りない事柄だ、と。。。

勝手な思いだが、ゆき存命中に
大きな天変地異が来ないで欲しい。

頼り無い飼主だが、今の彼女に
取りこの飼主と離れ離れになる
という事はかなりストレスに
なると感じる。

しかし昨日、飼主が外出中で
なく本当に良かった。
出先にて何か起こり、命は
無事であったとしても自宅に
帰り着けなくなってしまった
なら、ゆきは途方にくれるだろう。

震度6位であっても現在も
体が揺れて居る様に感じる程だ。
改めて。。。震災を経験された
方々の苦悩を身を以って知る。