先般、団体ボラさんの方から
頂いたメールのコピーです。
題名は勝手に付けさせて頂きました。
もうご存じの方もおいでかと思われ
ますが、「一つの奇跡」をここに
掲載させて頂きます。
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岐阜県の推進員さんの日記の
一部を送っていただきました。
本人の許可を取って転送します。
先日、私は生まれて初めての
経験をしました…
ある日、保健所の処分日の夕方に、
一匹の成猫が持ち込まれました。
もちろん、処分がすんだ後だった
ので、処分までは一週間ありました。
見た目がいかつそうだったので、
お世話するのは最初はビクビク
でした。
しかし、そのうちに、とても
おとなしいことが判明。
狭い檻の中に手を突っ込んで
ペットシーツを替えたりしても
何もせず、そればかりか、なでる
こともできました。
預かりさんのところはいっぱい…
まして、もらわれにくい成猫の預かり
はとうてい無理…
うちへ連れてこようか…
でも、とうにキャパは超えているし、
♂猫どうし、喧嘩をするだろうな…
おとなしい子なので迷いに迷い、
結局は一歩を踏み出せなかった…
そして迎えた処分日の朝、自分の
ふがいなさをその猫に詫びました。
ごめんね、ごめん…
その日の夕方、覚悟して保健所へ
向かいました。
そしたら、処分がなくて…猫は、
まだ狭い檻の中にいました。
よかった!
あと一週間ある…
なんとか預かりさんを見つけるか、
自分が引き取る決心をしよう…
保健所の処分は、毎週水曜日。
当然時間はあるものと思い、
その後もその猫のお世話に通いました。
おとなしい、本当にいい子でした。
そして、週末の金曜も保健所へ向かい
ました。
そしたら…
「来週、またたくさん猫が持ち
込まれるといけないから、猫は処分した」
というのです…
え~っ
甘かった…
まさか今日、処分されるとは…
きちんと自分の意思を伝えておくべき
でした。
何をいっても、死んでしまった命は
戻ってこない…
私はせめて、冷たくなった遺体に手を
合わせてお別れをしようと思い、
犬舎に向かいました。
不定期に処分されたり、処分前に
死んでしまった子たちの遺体は、
冷凍庫に入れられ冷凍保存されます。
私は冷凍庫を開けました。
中には黒いビニール袋が。
袋の中には、私が気にしてた子と、
週明けに持ち込まれ、威嚇して
さわれなかったキジトラの二匹の
遺体が入っているはずです。
本当にごめんなさい…
そう思った矢先、ビニール袋が
動いたのです!
え~っ!生きてる!
そんな…
ビニール袋の中では窒息しちゃうし、
冷凍庫の中では凍死しちゃう!
そこへ職員さんがやって来ました。
袋が動いてることを伝えると、
驚いていました。
犬猫の処分には筋弛緩剤の注射を
うちます。
心臓がゆるんだまま、もとへ
戻らなくなる…いわゆる窒息死です。
短い時間で死に至るそうです。
でも、苦しいに決まっています!
けっして安楽死ではありません!
職員さんは、もう一度ビニール袋の
上から筋弛緩剤をうとうとしました。
私はたまらなくなり
「生きてるんなら、うちへ連れて
帰らせてください!」
と言いました。
でも職員さんは「筋弛緩剤がうって
あるので絶対に助からない」と
言って、袋の上から二本目の注射を
うちました。
ああ、もうダメだ…
助からない…
ごめんね!ほんとにごめんね!
ところが…
袋は動き続けます…
私はたまらなくなり、袋から猫を出す
ことを懇願しました。
なんとか許してもらい、袋を冷凍庫から
出し、破りました。
可哀想に…威嚇したキジトラは
息絶えていました。
しかし、あの子は…
生きていました!
生きながらにして、袋に詰め込まれ
冷凍庫に入れられ、どんなに怖くて、
どんなに冷たかっただろう…
私は一生懸命、その子の体をさすり
ました。
少しでも体温が上がるように…
引き出すことをなんとか許して
もらったので、キャリーに入れて
カイロをあてました。
筋弛緩剤をうっても、たまに生き
返る子がいるそうです。
でも、その後の寒さに耐えようとは…
なんせ、冷凍庫の中に一時間くらい
入れられていたのだから…
家へ連れて帰っても、しばらくは
心配でした。
筋弛緩剤を二度もうたれたのです。
急変して、命を落とすかもしれない…
でも、冷たい、こわい保健所の犬舎で
死ぬよりは、何倍もしあわせだよね…
最悪の事態を覚悟をしていました。
でも、そんな心配をよそに、
その子はまったく大丈夫で、レトルトを
ペロリとたいらげました。
よかった~
本当によかった!
その子は、立派なでっかい顔を
しているので「でかお」と命名
しました。
でかおは、ある程度の距離を保ちながら、
我が家の先住猫たちとなんとかうまく
やっています。
もちろん、食欲は旺盛です!
でかおくん、
君の生命力には本当に驚きました。
それはきっと、君が生きたい、
生きていたいと強く念じたから
だよね…
この世に生まれてきたことには
意味があるし、
生まれてきた以上は生きる権利だって
あるのだから…
でかお!
生きて、生きて、生き抜くんだよ!
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筋弛緩剤を打たれた上、しかも二回も。
更に冷凍庫に一時間閉じ込められた、
「でかお」。。。
当に「奇跡」以外の何ものでもない。。。
頂いたメールのコピーです。
題名は勝手に付けさせて頂きました。
もうご存じの方もおいでかと思われ
ますが、「一つの奇跡」をここに
掲載させて頂きます。
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岐阜県の推進員さんの日記の
一部を送っていただきました。
本人の許可を取って転送します。
先日、私は生まれて初めての
経験をしました…
ある日、保健所の処分日の夕方に、
一匹の成猫が持ち込まれました。
もちろん、処分がすんだ後だった
ので、処分までは一週間ありました。
見た目がいかつそうだったので、
お世話するのは最初はビクビク
でした。
しかし、そのうちに、とても
おとなしいことが判明。
狭い檻の中に手を突っ込んで
ペットシーツを替えたりしても
何もせず、そればかりか、なでる
こともできました。
預かりさんのところはいっぱい…
まして、もらわれにくい成猫の預かり
はとうてい無理…
うちへ連れてこようか…
でも、とうにキャパは超えているし、
♂猫どうし、喧嘩をするだろうな…
おとなしい子なので迷いに迷い、
結局は一歩を踏み出せなかった…
そして迎えた処分日の朝、自分の
ふがいなさをその猫に詫びました。
ごめんね、ごめん…
その日の夕方、覚悟して保健所へ
向かいました。
そしたら、処分がなくて…猫は、
まだ狭い檻の中にいました。
よかった!
あと一週間ある…
なんとか預かりさんを見つけるか、
自分が引き取る決心をしよう…
保健所の処分は、毎週水曜日。
当然時間はあるものと思い、
その後もその猫のお世話に通いました。
おとなしい、本当にいい子でした。
そして、週末の金曜も保健所へ向かい
ました。
そしたら…
「来週、またたくさん猫が持ち
込まれるといけないから、猫は処分した」
というのです…
え~っ
甘かった…
まさか今日、処分されるとは…
きちんと自分の意思を伝えておくべき
でした。
何をいっても、死んでしまった命は
戻ってこない…
私はせめて、冷たくなった遺体に手を
合わせてお別れをしようと思い、
犬舎に向かいました。
不定期に処分されたり、処分前に
死んでしまった子たちの遺体は、
冷凍庫に入れられ冷凍保存されます。
私は冷凍庫を開けました。
中には黒いビニール袋が。
袋の中には、私が気にしてた子と、
週明けに持ち込まれ、威嚇して
さわれなかったキジトラの二匹の
遺体が入っているはずです。
本当にごめんなさい…
そう思った矢先、ビニール袋が
動いたのです!
え~っ!生きてる!
そんな…
ビニール袋の中では窒息しちゃうし、
冷凍庫の中では凍死しちゃう!
そこへ職員さんがやって来ました。
袋が動いてることを伝えると、
驚いていました。
犬猫の処分には筋弛緩剤の注射を
うちます。
心臓がゆるんだまま、もとへ
戻らなくなる…いわゆる窒息死です。
短い時間で死に至るそうです。
でも、苦しいに決まっています!
けっして安楽死ではありません!
職員さんは、もう一度ビニール袋の
上から筋弛緩剤をうとうとしました。
私はたまらなくなり
「生きてるんなら、うちへ連れて
帰らせてください!」
と言いました。
でも職員さんは「筋弛緩剤がうって
あるので絶対に助からない」と
言って、袋の上から二本目の注射を
うちました。
ああ、もうダメだ…
助からない…
ごめんね!ほんとにごめんね!
ところが…
袋は動き続けます…
私はたまらなくなり、袋から猫を出す
ことを懇願しました。
なんとか許してもらい、袋を冷凍庫から
出し、破りました。
可哀想に…威嚇したキジトラは
息絶えていました。
しかし、あの子は…
生きていました!
生きながらにして、袋に詰め込まれ
冷凍庫に入れられ、どんなに怖くて、
どんなに冷たかっただろう…
私は一生懸命、その子の体をさすり
ました。
少しでも体温が上がるように…
引き出すことをなんとか許して
もらったので、キャリーに入れて
カイロをあてました。
筋弛緩剤をうっても、たまに生き
返る子がいるそうです。
でも、その後の寒さに耐えようとは…
なんせ、冷凍庫の中に一時間くらい
入れられていたのだから…
家へ連れて帰っても、しばらくは
心配でした。
筋弛緩剤を二度もうたれたのです。
急変して、命を落とすかもしれない…
でも、冷たい、こわい保健所の犬舎で
死ぬよりは、何倍もしあわせだよね…
最悪の事態を覚悟をしていました。
でも、そんな心配をよそに、
その子はまったく大丈夫で、レトルトを
ペロリとたいらげました。
よかった~
本当によかった!
その子は、立派なでっかい顔を
しているので「でかお」と命名
しました。
でかおは、ある程度の距離を保ちながら、
我が家の先住猫たちとなんとかうまく
やっています。
もちろん、食欲は旺盛です!
でかおくん、
君の生命力には本当に驚きました。
それはきっと、君が生きたい、
生きていたいと強く念じたから
だよね…
この世に生まれてきたことには
意味があるし、
生まれてきた以上は生きる権利だって
あるのだから…
でかお!
生きて、生きて、生き抜くんだよ!
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筋弛緩剤を打たれた上、しかも二回も。
更に冷凍庫に一時間閉じ込められた、
「でかお」。。。
当に「奇跡」以外の何ものでもない。。。