お尻は大切に。１

　　

　認知症の母が元気な内に自分の体を治しておこうと思い

　長年ほったらかしにしていた痔の手術をした。

　しばらくしたら白内障の方も治そうと思う。

 

医師からは「久し振りに大痔主に会った。」と言われ

大笑い。自分でもそう思っていたからねぇ。

小さい頃、大痔主なんておじさんがなるもんだと思ってたが

自分がそうなってるなんて。

 

内痔核外痔核脱出。

６月１２日に手術後１週間入院のはずだったが、広範囲

切除したので治りも遅く２２日に退院した。

 

手術から退院までの流れ。

　いつも診て貰ってる近所のクリニックに手術をしたいと伝える。

　いつでも病院を紹介しますよと言われていた。

　クリニックの先生の先生宛に紹介状を書いて貰う。

　この先生が立派な方だったとはこの時は知らず。

 

６月３日

　午前この日は母も病院に行く日だった。

　母を施設に送った後、

　午後４時から肛門科病院受診。紹介状提出。

　こりゃ随分ひどいなぁ・・・先生びっくり。

　手術の日決定。

　術前の検査をする。血液検査、尿検査、心電図、体重測定、

　レントゲン検査、耳たぶを傷つけ血がどれくらいで止まるか

　調べる。等々。

 

６月１１日

　手術前日、朝・昼・晩３食検査食。（胃潰瘍等の検査用と同じ物）

　結構お腹一杯になる。デザート付き。晩御飯は夕方４時頃済ます。

　夜９時以降は水分も駄目。夕方５時と６時に２種類の下剤を飲む。

 

６月１２日

　手術中、何か有った時大きい病院に搬送するので、家族に居て

　貰いたいと言う事で娘に付き添い頼む。

　午前１０時までに病院へ。受け付けで３日に貰った色んな書類

　（同意書等）と預かり金３０、０００円（退院時戻る）を提出。

　病室に入る前に談話室に有る自販機でおむつセットを購入（手

　術直後から必要。４９０円）。下着のパンツのみ着用で病衣に

　着替える。ベッドに寝て点滴開始。前夜９時から水分を取って

　いないので喉カラカラ。午後手術だが、外来が終わってからな

　のでしばらく待つ。

　

　午後３時前後、トイレに行きパンツを脱いで、点滴したまま小

　さいベッドに移り手術室へGO!　手術台へ移り、準備。

　病衣を脱ぎ上半身にタオルが掛けられる。横向いて思いっき

　り団子虫の様に体を丸める。ベテランの看護士さんも自分の

　体を使って、ぎゅうぎゅう私を丸める。腰に（２か所？）麻酔

　注射が打たれる。ちょっと痛い。

　先生方も看護士さん達も素早い動きで、両腕を真横に伸ばし

　ベルトで台に固定される。両足も開いて真っ直ぐ上に伸ばし

　台に固定された。

　

　徐々に麻酔が効いて下半身が岩の様に重い。何も感じない。

　指も動かせない。変な感じ。

　

　事前に閉所恐怖症だと伝えて有ったので、気を使って頂いて

　幕（シート？）は無く、目の前にバスタオルを掛けただけで圧

　迫感も無く、安定剤の注射もして貰い手術中ずっとウトウトし

　ていた。

　

　気が付いたら終わってた。

　看護士さん達が器具等を片付けている。

　私の脚の向こう側、顔は見えないが、先生が若い先生と

　話しておられる。

　「いやー、大変だったね、この人は大痔主だったからねぇ～。」

　思わず笑っちゃった。側にいた看護士さんも「あら、聞こえた？」

　と笑った。全くお恥ずかしい事で・・・へへっ。

　

　点滴したまま手術台からまた小さいベッドに移った時には、

　尿管にチューブが入りおむつをし病衣を着ていた。まだ

　完全にはウトウトから覚めて無かったらしい。

 

　病室に戻ると娘がいて心配そうな顔をしていた。私は重病でも

　無いし、それでも暫くは大人しくしていないといけないし複雑な

　気分。娘には夕方帰って貰った。ついでに近くの駅で食事をし

　て行ったそうな。

　

　一応家からペットボトルのお水とお茶を数本持って行ったが、

　３～４日寝たきり絶食だと聞いたので娘にもう２本水を買っとい

　て貰った。とにかく喉が渇いていたが、先生の回診まで待って

　いた。がぶがぶ飲まずに少しずつゆっくり飲むように言われた。

　看護士さんからは、前夜から何も口にしていないので、お腹が

　びっくりするから冷たくない飲み物が良いとアドバイス。家から

　持って行ったのは常温のものだったのでちょうど良かった。

　

　麻酔が切れたら相当痛そうだなと、ビクビクしていたがそれ程で

　も無かった。点滴と痛み止めの注射と抗生剤の薬のおかげ？

　点滴は関係無いか。術後、夜間も時々検温と尿と点滴のチェッ

　クが有るが、頭がぼーっとしてウトウトがまだ続いていたので

　すぐ寝れる。