最近の医療系ドラマは専門家が監修しているので、最新の医療技術が取り入れられたり、専門用語がたくさん出てきて非常によくできています。医療の流れもちゃんと落ちがついていたり、わざと専門的な間違いも中にちりばめられていて医師が見ても楽しめる内容になっていたりします。また、最近は災害医療、救急医療を取り扱うドラマが増えて、山ピーや、松嶋菜々子のおかげで救急医療に従事したいという医学部学生や看護学生がたくさんいます。
日曜夜9時に放映されているドラマは視聴率も高いため制作するテレビ局も力を入れているため、非常によくできたドラマが多く、現在放映されている東京MERという、災害現場に手術室を積んだ特殊車両ごと乗り込んで、トリアージし、その場で緊急手術するような、派手なアクションと、迅速な救急処置など、非常によくできたドラマです。
録画した第3話を見ましたが、これは元夫が自暴自棄になって和食のお店に自分の子供を人質に立てこもり事件をする話でした。元妻の腹部を刃物で刺して、周囲の人たちも刃物や銃で何人もけがをさせられている現場に東京MER登場し、スタッフの一人が子供の治療のために人質になってしまします。医療的内容としては、インスリンを打っている子供が、注射した直後に事件が起きたためその後食事をとっておらず事件中に低血糖発作で意識を失ってしまう、その後、食べたチョコレートによってアナフィラキシーショックを起こす、それらに対する救急処置としては医療ドラマとして専門的でいいと思います。しかし、元になっているドラマの背景として拳銃を持っている立てこもり事件です。その途中、少なくとも確実に3回は簡単に逮捕できるシーンがあるのに警察の特殊部隊が逮捕しません(①犯人が路上に出てきて銃を打っているシーンで警察は催涙ガスをまいて視界を悪くして銃の照準を妨害するだけで逮捕しないシーン、②子供の人質を救出した際に犯人が一人になっているのに逮捕しないシーン、③犯人が人質全員が救出されていなくなっている状態で、建物の窓から顔を出して銃を撃つシーン、ふつうはこれらのチャンスを素人でも見逃しません)。また、人質が全員逃げたあとに、わざわざ再度人質になるために医療スタッフが犯人のもとへ行き、再び人質になってしまうシーン、それらの対応が悪いために被害が悪化して、そのせいで銃で打たれた警官を路上に30分近く放置して見殺しにしかけてしまうこと、東京MERの車両を守るために警察機動隊が盾になって車両の前に陣取るけど、盾になる部分が少なすぎて意味のないパフォーマンスになっていること、など、医療以外の部分が稚拙すぎて、おそらく見ている視聴者は筆者も含めて、皆きわめてご立腹だったと思います。
こういうドラマはシナリオライターが大筋のストーリーを考えて、医療専門家が監修をするという流れになっていると思われますが、この第3話は、せっかくの専門色が高い医療ドラマなのに、シナリオが稚拙すぎて残念な内容でした。最近の視聴者は非常に目が肥えているので、ストーリーの中に決定的な矛盾があることが許せません。今回のシナリオは警察の人たちに、たいへん失礼な内容でした。
最近の警察官は、武器を持つ犯人に対しては躊躇なく銃を犯人に向けて引き金を引くことが出来ます。横須賀でも以前、犯人が自分の父親の胸を包丁で刺し、そのあと駆け付けた警官に刃物を持ったまま向かっていったため、警官に銃で撃たれ負傷したまま逮捕され、刃物で刺された父親は当院に出血性ショックの状態で搬送され筆者が開胸手術で救命したことがありました。銃で撃たれた犯人は隣の横須賀共済病院へ搬送されたと聞いています。銃で撃たれた方も、当院へ搬送してほしかったです。全国的にも銃で犯人が警官に打たれるという事象は検索する限り少なくないように思います。警官は銃は持っていても打つ勇気がない、というような印象を植え付けるドラマ、これ戦争を嫌いにさせ日本人を骨抜きにするアメリカ政府の陰謀に日本の政府が加担しているのかもしれませんが、これももう今の時代、やめてほしいです。
筆者のように、ドラマの監修を誰がやっているのか、撮影はどこの病院を使っているのかを最後のテロップを録画を止めて確認している筆者のような視聴者もいるので、わずかな製作上のミスや矛盾も演出の一つとしなければ許すことが出来ません。製作者は、視聴者を甘く見ないでほしいものです。
日曜夜9時に放映されているドラマは視聴率も高いため制作するテレビ局も力を入れているため、非常によくできたドラマが多く、現在放映されている東京MERという、災害現場に手術室を積んだ特殊車両ごと乗り込んで、トリアージし、その場で緊急手術するような、派手なアクションと、迅速な救急処置など、非常によくできたドラマです。
録画した第3話を見ましたが、これは元夫が自暴自棄になって和食のお店に自分の子供を人質に立てこもり事件をする話でした。元妻の腹部を刃物で刺して、周囲の人たちも刃物や銃で何人もけがをさせられている現場に東京MER登場し、スタッフの一人が子供の治療のために人質になってしまします。医療的内容としては、インスリンを打っている子供が、注射した直後に事件が起きたためその後食事をとっておらず事件中に低血糖発作で意識を失ってしまう、その後、食べたチョコレートによってアナフィラキシーショックを起こす、それらに対する救急処置としては医療ドラマとして専門的でいいと思います。しかし、元になっているドラマの背景として拳銃を持っている立てこもり事件です。その途中、少なくとも確実に3回は簡単に逮捕できるシーンがあるのに警察の特殊部隊が逮捕しません(①犯人が路上に出てきて銃を打っているシーンで警察は催涙ガスをまいて視界を悪くして銃の照準を妨害するだけで逮捕しないシーン、②子供の人質を救出した際に犯人が一人になっているのに逮捕しないシーン、③犯人が人質全員が救出されていなくなっている状態で、建物の窓から顔を出して銃を撃つシーン、ふつうはこれらのチャンスを素人でも見逃しません)。また、人質が全員逃げたあとに、わざわざ再度人質になるために医療スタッフが犯人のもとへ行き、再び人質になってしまうシーン、それらの対応が悪いために被害が悪化して、そのせいで銃で打たれた警官を路上に30分近く放置して見殺しにしかけてしまうこと、東京MERの車両を守るために警察機動隊が盾になって車両の前に陣取るけど、盾になる部分が少なすぎて意味のないパフォーマンスになっていること、など、医療以外の部分が稚拙すぎて、おそらく見ている視聴者は筆者も含めて、皆きわめてご立腹だったと思います。
こういうドラマはシナリオライターが大筋のストーリーを考えて、医療専門家が監修をするという流れになっていると思われますが、この第3話は、せっかくの専門色が高い医療ドラマなのに、シナリオが稚拙すぎて残念な内容でした。最近の視聴者は非常に目が肥えているので、ストーリーの中に決定的な矛盾があることが許せません。今回のシナリオは警察の人たちに、たいへん失礼な内容でした。
最近の警察官は、武器を持つ犯人に対しては躊躇なく銃を犯人に向けて引き金を引くことが出来ます。横須賀でも以前、犯人が自分の父親の胸を包丁で刺し、そのあと駆け付けた警官に刃物を持ったまま向かっていったため、警官に銃で撃たれ負傷したまま逮捕され、刃物で刺された父親は当院に出血性ショックの状態で搬送され筆者が開胸手術で救命したことがありました。銃で撃たれた犯人は隣の横須賀共済病院へ搬送されたと聞いています。銃で撃たれた方も、当院へ搬送してほしかったです。全国的にも銃で犯人が警官に打たれるという事象は検索する限り少なくないように思います。警官は銃は持っていても打つ勇気がない、というような印象を植え付けるドラマ、これ戦争を嫌いにさせ日本人を骨抜きにするアメリカ政府の陰謀に日本の政府が加担しているのかもしれませんが、これももう今の時代、やめてほしいです。
筆者のように、ドラマの監修を誰がやっているのか、撮影はどこの病院を使っているのかを最後のテロップを録画を止めて確認している筆者のような視聴者もいるので、わずかな製作上のミスや矛盾も演出の一つとしなければ許すことが出来ません。製作者は、視聴者を甘く見ないでほしいものです。