弁置換術において糸が緩んでしまうと弁周囲逆流の原因となります。手で結紮しても、Knot pusherで結紮しても角度的にどうしても糸が緩んでしまうことがありますが、その時はCor-knotで結紮部分ごと占めて結紮点の人工弁側で固定することで糸の緩みをとることが可能です。都内の大学病院に小開胸手術のお手伝いに伺った際にそこの教授から教わった裏技です。次の心臓血管外科学会ではこの裏技で演題応募してみようかと思います。まずは先週の手術ビデオ、うまく録画できているか確認することから始めます。
さる6月5日 第186回日本胸部外科学会関東甲信越地方会が東京駅に隣接するJPタワーで行われました。今回は、発表者、座長、ディスカッサントは現地から発表し、一般聴衆はオンライン参加というハイブリッド開催でしたが、横須賀市立うわまち病院からは2つの演題発表を行いました。①心臓周術期のCOVID-19感染、②CD腸炎による敗血症を合併した肺塞栓症、いずれも経験することが少ない特異な病態の治療経験を発表しました。また筆者は座長を依頼され、オンライン参加のディスカッサントとともに議論に参加しましたが、久しぶりの学会場での討論はとても楽しかったです。やはり学会は画面越しではなく、生でFace to faceで行うほうが臨場感もあります。今回の地方会も演題数が多く、夜まで発表が続きましたが、やはり演題数が多いということは皆、学会を待ち望んでいるということだと思います。
2021年はすでに心臓血管外科ウィンターセミナーは中止、京都で行われるはずの心臓血管外科学会総会はオンライン開催への変更、名古屋で行われるはずの血管外科学会総会もオンライン開催となり、今週末の胸部外科教育施設協議会もオンライン開催となりなかなか出かける機会が少なくなっています。来月の山口での冠動脈外科学会が楽しみです。
2021年はすでに心臓血管外科ウィンターセミナーは中止、京都で行われるはずの心臓血管外科学会総会はオンライン開催への変更、名古屋で行われるはずの血管外科学会総会もオンライン開催となり、今週末の胸部外科教育施設協議会もオンライン開催となりなかなか出かける機会が少なくなっています。来月の山口での冠動脈外科学会が楽しみです。