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ウルフ賞化学部門賞を藤田誠教授が受賞

2018-06-11 | 学問
 イスラエルのウルフ財団は、ウルフ賞の授賞式をエルサレムで開き、2018年の化学部門賞を東京大の藤田誠教授とカリフォルニア大学のオマー・ヤギー(Omar M. Yaghi)教授と共同で受賞した(5月31日)。日本人がウルフ賞化学部門を受賞するのは2001年の野依良治氏以来で2人目。
 ウルフ賞はノーベル賞受賞を占うとも言われる。ウルフ賞には化学・医学・物理学・数学・農業・芸術の6部門があり、過去の受賞者は後にノーベル賞を受賞することが多い。日本人では野依氏のほか、京都大学の山中伸弥所長(2011年、医学部門)や小柴昌俊・東京大特別栄誉教授(2000年、物理学部門)らが受賞している。
 藤田教授は1982年に千葉大学大学院工学研究科修士課程修了。同大学助教授、名古屋大学教授などを経て2002年から現職。
 受賞理由は
 ”For his contribution/achievements in the field of supramolecular chemistry(超分子化学分野における貢献/業績)”
 超分子:分子と分子が弱く集まることがある。この集まりが機能を持つようになった構造体を「超分子」と言う。
 小さな分子が金属イオンに誘導されて自発的に集まって特殊な構造(超分子構造)を作る「自己組織化」と呼ばれる現象を駆使して多様な形体をした分子を合成する手法を考案。複雑な分子、ナノ構造の新材料などの開発に道を開いた。

 今日は朝から雨。昨日は東北南部が梅雨入りし、今日東北北部が梅雨入りとなった。例年より半月程早い、昨年からからは2日程とか。
 今日の散歩は、雨の中。道路の植栽地に背丈1.5m程の草が生い茂り、白い花が咲いている。茎先に長さ15~25cm位の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、長さ1.5~2.0cm程の蝶形をした淡黄白色の花を沢山付けている。花の名は”クララ”。
 名の”クララ”は外国名ではなく、日本名。由来は、根を噛むと目が眩むほど苦く、くらくらするので眩草(くららぐさ)と呼ばれ、これから”クララ”になったと言う。根(苦参:くじん)は消炎・鎮痒作用などがあり、漢方薬で使う。家畜の駆虫薬(寄生虫を駆除)にも使われる。
 クララ(苦参、眩草)
 別名:草槐(くさえんじゅ)、苦参(くじん)
 マメ科エンジュ属(クララ属)
 多年草
 分布は本州~九州、朝鮮半島、中国
 葉は奇数羽状複葉で、互生。小葉の数は15~35枚程。小葉の形は長い楕円形。
 開花時期は5月~7月
 花色は白から淡黄白色
 花後の豆果は4~5個の種子を含み、長さ7~8cm程