花のある生活

花はあまり出てきませんが。

交流分析10  時間の構造化

2020-11-10 | 交流分析
交流分析1  私もOK あなたもOK

交流分析2  ディスカウント

交流分析3  ストローク経済 貧富の法則

交流分析4  自我状態と交流の分類

交流分析5  人生脚本

交流分析6  人生脚本 禁止令

交流分析7  人生脚本 ラケット感情

交流分析8  人生脚本 ゲーム理論

交流分析9  人生脚本 絞首台の笑い



2022年8月16日更新

一日の時間の中でも、勉強や仕事、家事や趣味の時間…と、何かと忙しい時代です。

「自分の時間を何に使うのか」を考えることは重要なことです

これを「時間の構造化」と言い、簡単に言えば「時間の使い方」ということです。


「時間の構造化」には、次の6つがあります。

1.閉鎖(ひきこもり) 他の人との交流が無い状態。 空想の世界に浸っていたり、一人でテレビを視聴している時。 一人でいても、読書や音楽鑑賞などの「心を豊かにする行為」は閉鎖に含まれない。  

2.儀式・儀礼  日常のあいさつや、事務的な会話など。 正月やお盆の行事、冠婚葬祭など、形式・作法が決まっているもの。 「社交辞令」的な受け答え。 

3.活動・仕事  仕事や、家事・趣味の活動など、生産的な活動をすること。 他人と共同活動をすることによって、相手と親密な関係になったり、肯定感や達成感が得られたりすることもあるが、一人で集中していると、交流が無いこともある。  

4.雑談・気晴らし  特に理由や意味のない会話がほとんどだが、ストロークが得られたり、相手の人柄や、興味・関心が推測しやすくなる利点も。 

5.ゲーム  「自身のネガティブ感情を確認する」ことに費やしている時間。 交流分析8 ゲーム理論を参照      

6.親交・親密  お互いの信頼関係が築けている状態。 「私もOK あなたもOK」の構え。  



1の「テレビを視聴している時」だと、テレビを見ながら、自分の思ったことを口に出すだけ。 たとえ「生放送」でも「画面に映った人間」に話しかけているわけじゃない。 ネット記事を読んでいる時でも同じ。 


2では、人間関係がある場合は「親しいから挨拶する」が大半でしょうが、営業マンとか店の店員など「礼儀としての挨拶」の時も多い。 


3は、「生産的な活動をする」ということなので、たとえヒマつぶしでも「生産的な活動」が出来ていればいいことになりますね。


5は、「閉鎖」→「活動・仕事」に行くなら、「有意義な時間の使い方」とも言えますが、「閉鎖」→「ゲーム」では「時間の無駄遣い」でしかないですよね

人間は勝手なもので、他人が「自分に興味・関心が無い」と思うと、おかしな「釣りゲーム」を始めて気を引こうとしたり、マウンティングしだしたり、とにかく自分の方に振り向かせたくなるものなのらしい


「自分はどの部分に一番時間を費やしているのか」を、考えてみるのもいいかもしれませんね。



交流分析による『時間の構造化』とストローク

ライバルを気にしすぎるのは「暇な証拠」

ネットの出会いが”取扱注意”な理由



交流分析9  人生脚本 絞首台の笑い

2020-11-04 | 交流分析
交流分析1  私もOK あなたもOK

交流分析2  ディスカウント

交流分析3  ストローク経済 貧富の法則

交流分析4  自我状態と交流の分類

交流分析5  人生脚本

交流分析6  人生脚本 禁止令

交流分析7  人生脚本 ラケット感情

交流分析8  人生脚本 ゲーム理論



2022年8月14日更新

「ラケット感情」「ゲーム理論」に続き、次は「絞首台の笑い」について。

「絞首台の笑い」って、何だか怖い名前が付いてますね。


「絞首台の笑い」というのは、「おかしくない笑い」と言われるもので、「自分の不幸や傷ついたことを自虐的に笑いながら話す」という心理状態

「交流分析2 ディスカウント」の構えにもなるものです。


例えば、

相手から失礼なことを言われても怒れなくて笑う

本当は嫌だと思っているのに、仲間内のハラスメントな冗談にも笑って合わせる

自分の失敗を笑うことで、道化を演じる

自分の感情を隠すために常に笑う



このように「本当は嫌だと思っているのに嫌だと言えないので笑う」ところから、「自分の首を自分で絞める」という意味で「絞首台の笑い」というのだそうです


いくら笑っていても、このような笑い方ばかりでは、自分が嫌になるのも当然です

やはり、うれしい時、楽しい時に笑うのが幸せになる秘訣ですね。




絞首台の笑いとは何か?

おかしくない笑いの考察

ひやかしを受けて育った子ははにかみ屋になります


交流分析7  人生脚本 ラケット感情

2020-10-23 | 交流分析
交流分析1  私もOK あなたもOK

交流分析2  ディスカウント

交流分析3  ストローク経済 貧富の法則

交流分析4  自我状態と交流の分類

交流分析5  人生脚本

交流分析6  人生脚本 禁止令




2024年02月26日更新

人間の感情には喜怒哀楽があり、うれしいときに喜んだり、嫌なことがあると怒ったりなど感情を表に出すことによって自分の感情表現にたいして理解を求めたりします。


「ラケット感情」の「ラケット」は、ある感情の代わりになる反応。

「本来の感情表現」を表現することが歓迎されなかったことから「ニセモノの感情表現」が身について習慣化してしまった状態。

例えば、

寂しい・構ってほしい→ 怒りをぶつける 

怖い・不安→ 怒りをぶつける・ヘラヘラ笑う 

怒りを感じる→ 泣く・ヘラヘラ笑う

 
「ストローク経済 貧困の法則  自分の嫌なストロークでも拒否してはいけない」 「人生脚本 禁止令」で、幼児期から「感じたままの素直な感情」を表現することが許されて来なかったためだと思われる

例えば、親や周りの大人に自分の感情に寄り添ってもらえなかったときに、駄々をこねて暴れてみたら反応(怒られる等)が得られ、怒られることをすれば「反応(ストローク)が得られる」ことを学習した


そうして習慣化してしまったラケット感情が「ラケット行動」になります。

ラケット行動とは「ラケット感情」を感じることで終わる行動、もしくは、その一連の行動


ラケット行動は「一人で『ラケット感情』を感じて終わるもの」であるが、複数になると、数人の間で「ゲーム」が行われ、役割が入れ替わり→混乱→最後には全員が「ラケット感情」を感じて終わる。


ラケット行動には、次の4つの種類があります。

無力  すねる ・ いじける 

ガキ  かみつく ・ くってかかる 

援助  過剰なおせっかい ・ 過保護 

ボス  問い詰める ・ 理屈をこねる



例えば、自分は「彼女が欲しい」と思っているのに、周りにいる女性が寄ってこないのは「自分の外見が良くないからモテないんだ!!」と言っていじける。

そもそも「自分がモテない理由」を外見・顔の美醜に限定しているところが問題です。

積極的に話したりする性格とか、内気で引っ込み思案な性格とか、顔はイケメンでも口を開いたら「ハラスメントのオンパレードで下ネタばかり」とか「金銭感覚が異常なくらいケチ」または「金銭感覚が全くなく、あちこちで借金しまくっている」・・・など断られる理由はたくさんあると思います。

また、単純に自分のことで精いっぱいで「いちいち他人に興味をまわすエネルギーがない」ということも考えられますが。


わざわざ「ラケット感情」を集めてまわる行動を「スタンプ収集」と言い、拾い集めた「スタンプ」を誰かにぶつけて、発散・解消して、自分の行動を正当化することを「景品交換」と言う。

現在だと「お店のポイントを集める行為」とも似ていますね。

ポイントをその都度、ちょこちょこ使うのか、たくさん貯めてから使うのかは、その人によりますが。

しかし、「ラケット感情」を溜めに溜めてから一気に発散するのは、ちょっとリスクが高そうですが・・・



子供時代なら、親や周りの大人に「このような態度」を出すことで自身の欲求を満たすことが出来たのでしょうが、大人になって社会に出ることで他人との交流が多くなると、そんなわけにもいきません。

幼児期からの「そのままのやり方」では他者には通用しないので、他人との関係が険悪になったり、問題を起こしたりすることになります。


そもそも「この問題解決の仕方」が幼少期に学んだものなので、大人になったなら「大人の考え方」にアップデートされれば問題ないはずなんですがね・・・。




ラケット感情とは

幼い頃の”構ってちゃん”が仕事や人生の邪魔をする

スタンプ収集




交流分析 4  自我状態と交流の分類

2019-03-11 | 交流分析
交流分析1  私もOK あなたもOK

交流分析2  ディスカウント

交流分析3  ストローク経済 貧富の法則



2022年5月22日 更新
2023年7月23日 更新
2024年7月6日 更新


交流分析では、人間は、P(親)・A(大人)・C(子供)の、三つの自我状態で作られている、と考えられています。

自我状態というのは、相手・状況・感情により使い分ける思考・行動パターンのこと。

自分を取り巻いている、様々な人間関係や、社会生活に適応するために身に着けた、無意識に出る思考パターン


P→ CP(威厳のある批判的な父親タイプ)と、NP(優しくて世話好きな母親タイプ)に分けられる。 親子や先生と生徒、上司・部下、先輩・後輩などのいわゆる「上下関係」のやり取りに多い。 

A→ 冷静に物事を判断することができる、現実的な大人の言動。 店の店員とのやり取りや、事務的な手続きの場合など。

C→ FC(天真爛漫で自由な子供)と、AC(従順で抑圧的な子供)に分けられる。 子どもの頃の環境や、人間関係による感情体験。 友人同士の冗談やタメ口、甘えたい時、すねている時など。



このP・A・Cのどれかを、相手によって使い分けながら会話をしています。

P(親)→C(子供)だと
P「勉強しないとダメよ」 C「もっとゲームしたいのに!」

A(大人)→A(大人)だと、
A「この商品いかがですか?」 A「いいですね。 これにします」 あるいは「他のは無いですか?」

C(子供)→C(子供)だと、
C「僕の欲しいものをくれないなら意地悪するぞ!」 C「そんなこと言うなら、もう遊ばない!」 



このCP ・ NP ・ A ・ FC ・ ACのバランスにより、エゴグラムのグラフが作られます。

自分の性格や行動タイプが分かる交流分析とエゴグラム


このグラフによって、自分がどのタイプか分かります。


これを踏まえて、相補交流・交差交流・裏面(りめん)交流です。

相補交流 A⇔A、C⇔C、P→C、C→Pの間で交わされる、肯定感が得られる会話。 楽しいおしゃべりなど。 

例えば、「暑いですね~」「そうですね~」 「桜がキレイだね~」「桜はいいね~」 


交差交流  A⇔Aのつもりで発信したのが、相手はP→Cや、C→Pの反応を返す、というような、イラっとする「あまり肯定感のない会話」。 

例えば、「暑いですね~」「冬ならいいのか?」 
「桜がキレイだね~」「顔にシミがあるからキレイじゃないぞ」
「明日の天気はどうかな~」「天気予報が好きなのか」


裏面交流   皮肉的な物言い。 表向きの言動と、裏(本音)が違う様子。 

例えば、「文章書くのは難しいなあ…」「何悩んでいるの?(そんなことより、ご飯まだ?)」
「今日はお昼どうしようかな」「弁当買うなら○○がいいよ(その店に行きたいんでしょ!)」



安倍首相の答弁で「ご飯論法」というのがあったそうですが…。

「朝ご飯を食べたか?」と聞かれて、「朝食にはパンを食べた」と答えればいいのに、「朝食にはパンを食べたから、ご飯は食べていない」と返答した、というもの。

これなどは、「交差交流」に、当てはまりますよね。

聞かれたことにまともに答えないで、ひねくれた返答を返す、というのは。


最近の発言では、政府の借金の話で「政府の財政を家計に例える人がいるが、大きな違いがある。 政府は日銀と共にお金を発行できることだ。 家計でそれをやったら偽札になる。 一千兆円ある借金の半分は日銀が買っている。 ~60年の満期が来たら借り換えても構わない。…」

これは、ある意味「まともな発言」なんだろうけど、政府の方針としては「それを言ったら身もフタもない」ということなんだろうね。 

つくづく言葉は難しいものだ。



自分の中に潜む「5つの顔」を見つけよう!


交流分析3  ストローク経済 貧富の法則

2018-06-01 | 交流分析
交流分析1  私もOK あなたもOK

交流分析2  ディスカウント


2022年5月8日更新
2024年7月10日更新


スーザンという名の女の子の記録映画で、スーザンは病院に連れてこられたとき1歳十ヶ月でした。

病院に来た時、スーザンは乳児の平均値からもかなり低く、体重は5ヶ月児・身長は10ヶ月児くらいしかありませんでした。


普通の発育状態ならば、歩いたり言葉を発したりできるはずですが、スーザンは立ち上がるどころかハイハイもできず、片言もしゃべることができませんでした。

おまけに人が近づくと泣いて、抱かれたり触られたりするのを嫌がるそぶりをみせました。


色々な検査をした結果、スーザンの体には発育不全になるような異常は何もなかったのです。

医者は困惑しましたが、あるとき、その原因がわかりました。


スーザンの両親が一回も病院に面会に来ない、ということです。

ソーシャルワーカーが両親を訪ねてみると、スーザンは期待されて生まれてきた子供ではなかったため、なにかと邪魔者扱いされ、あまり面倒を見てもらえなかった、という状況でした。

そこで病院ではスーザンの病名を「母性的愛情欠乏症候群」と付け、発育不全な状態は「母親のストローク」が不足しているために起こったもの、と推定されました。


そこで医師たちはボランティアの看護師を募って、スーザンの母親代わりをしてもらうことにしました。

一日6時間、代理の母親がつきっきりで抱いたり、あやしたり、身体的にも精神的にもストロークを与え続けました。

代理の母親だけでなく医師をはじめ、病院のスタッフたちも、なるべくスーザンにストロークを与えるよう心掛けました。


すると数週間のうちにスーザンは抱かれることを嫌がらなくなり、泣き叫ぶことも少なくなり、2カ月後には体重が2.7kg増え、身長も5cmも伸びたのです。

運動機能も情緒面も驚くほど発達し、ついには立ち上がって歩くことができるようにもなった、そうです。


このスーザンのケースは、人間はストロークがまったく無い状態では心身の成長にも影響を及ぼしてしまうことを物語っています。


赤ちゃんには「母親的な存在」が必要なんですね。


スーザンという子の話

究極の孤独が人を狂わすのはなぜなのか



親が子供を自分の思い通りに動かすために与えるストロークの量を調節し、ストロークに関する制約的な禁則を教え込むことを「ストローク経済」と言います。


ストローク経済 貧困の法則(制約的な禁則)

法則1 与えるべきストロークがあっても与えてはいけない  ほめていい時でも軽々しくほめてはいけない 

法則2 うれしいストロークが来ても受け取ってはいけない  ほめられても素直に受け取ってはいけない。   

法則3 自分の嫌なストロークでも拒否してはいけない  本当は嫌でも嫌だと言ってはいけない。 

法則4 自分の欲しいストロークを要求してはいけない  ストロークが欲しくても求めてはならず我慢すること。 

法則5 自分自身にストロークを与えてはいけない  自分自身に満足してはいけない。   


ストローク経済 富裕の法則(禁則の解除)

法則1 与えるべきストロークがあったら素直に与えましょう  ほめるときは素直にほめてあげましょう。

法則2 うれしいストロークが来たら素直に受け取りましょう  ほめられたら「ありがとう」と言って素直に受け取りましょう。

法則3 自分にとって嫌なストロークは嫌だと相手に伝えましょう  嫌なストロークは無理に受け取らなくていいのです。 

法則4 自分の欲しいストロークを相手に求めましょう  ストロークが欲しいときは求めてもいいんです。

法則5 自分自身にストロークを与えましょう  自分自身にも「大変だったね」「よく頑張ったね」と言ってあげましょう。 


ストローク経済 貧困の法則

ストローク経済 富裕の法則


自分に自信が持てず自己肯定感が低い人が多いのは、こういう理由なのかもしれないが。

子供の頃に身に付いた考え方は、大人になっても、そのままだからなのかね



児童精神科医が語る「親の愛情不足」への誤解





交流分析2  ディスカウント

2018-05-11 | 交流分析
交流分析1 私もOK あなたもOK

2022年5月9日更新
2024年7月7日更新


「ディスカウント・ショップ」などと言うように、一般的に「ディスカウント」というのは「値引き」という意味です。


しかし、交流分析でいう「ディスカウント」というのは自分や他人の価値を値引きする行為。

つまり「自分や他人の価値を低く見る」ことで自身の優越感を得ようとしたり、無能な人間のフリをして支援を引き出そうとしたりする、というもの。


「マイナスのストローク」では「相手の存在は認めているやり取り」なのに対し、「ディスカウント」は「相手の存在を認めないやり取り」で、他人を尊重しないだけではなく「自分を大事にしない人」も含まれます。


例としては、セクハラ・パワハラなどのハラスメント行為や、虐待・いじめ・暴力をふるう・自傷行為・自殺など。


馬鹿にする・見下す・嘲笑する  他人の行動や判断に、いちいち文句をつける。 

人の意見を聞かない  自分の意見以外をすべて否定する。

出来ることにも手を出したがる  過保護・過干渉。 能力の過小評価。

自分の心身を大事にしない  自分の健康・精神状態を保つ努力をしない。 

チャンスを無駄にする  良いポジションが来ても「自分なんて」と断ってしまう。

人に頼って自分の能力を磨かない  自分を過小評価し、「ダメな自分」を演出していれば他人の支援を引き出せる、という思考。 



「ディスカウント」を4つの段階で表したものが、

問題の存在そのものを、ディスカウントする  自分自身で問題に気付かない、または気付かないようにしている。

問題の存在は認めても、その意味合いをディスカウントする  問題が存在することは認めているが、問題の大きさや問題の持つ意味などをスルーする。

問題が解決できる可能性を、ディスカウントする  問題解決できる可能性があっても努力をせずにあきらめる。

問題を解決するための能力を、ディスカウントする  自分や他人の能力を過小評価して「できない」と思い込む。


まずは「自分に自信を持って自分を大事する」ことが出来ないと、「他人を大事にする」ことは出来ないですよね。




他人を値引きする人 自分を値引きする人

モラルハラスメントをする人、受ける人の特徴とは

こんなディスカウントしていませんか




交流分析1  私もOK あなたもOK  

2018-04-13 | 交流分析
2022年5月8日更新
2024年7月7日更新

交流分析というのは、1950年代後半に精神科医のエリック・バーンによって提唱された人間関係を円滑にし、個人が成長するための心理学です。

他人との人間関係を築くための心の持ち方は「幼児期に培われる親(養育者)との、ふれあいの過程で形成される」と考えられており、自分と他人との交流において相互理解することを基本としています


人間は、幼少期の感情体験・両親および周りの人間との交流の仕方から「自分はこんな風に生きていくのだろう」「自分の人生とはこういうものだ」と7歳から思春期までの間に確立される、といわれています。


交流分析では、4つの心の状態を、こう表しています。

私もOK あなたもOK(自己肯定・他者肯定)

あなたはOK 私はOKじゃない(他者肯定・自己否定)

私はOK あなたはOKじゃない(自己肯定・他者否定)

私はOKじゃない あなたもOKじゃない(自己否定・他者否定)



交流分析では、他者との交流(ふれあい)・やり取りを「ストローク」と呼んでおり、4つの種類のストロークがあります。

プラスのストロークは、賞賛・肯定・好意・尊重など、もらうと快適な気持ちになれるもの

マイナスのストロークは、反対・否定・批判・無視・攻撃など、受け取ると不快感・苦痛を味わうもの

条件付きストロークでは、相手の行為や業績と引き換えに与えるもの。 「テストで100点取ったら○○あげるよ」など。

無条件のストロークでは、その人の存在・人格そのものに与えるもの。 「あなたは生きているだけで素晴らしい」「問答無用で『出る杭は打つ』」など。


お互いに「私もOK あなたもOK」の関係を目指したいものです




ガッツ石松もビックリ!?「OK牧場」は有名な心理学用語

ストロークという名の魔法

ストローク こころの栄養素



交流分析エゴグラムで性格分析やってみた

2017-06-26 | 交流分析
今日は、交流分析のエゴグラムで、私の性格分析をやってみた。


交流分析では、一人の人間の中に、P(親の自我) ・ A(大人の自我) ・ C(子供の自我)の3つの自我で構成されている、と考えられています。

さらに、親の自我はCP(厳格な父親タイプ)と、NP(優しい母親タイプ)、子供の自我はFC(天真爛漫で自由な子供)と、AC(従順で抑圧的な子供)に分けられます。

自分を取り巻く周りの環境や、その時々の状況により、「親の自我」が表に出たり、「子供の自我」が表に出たり、くるくる変わるわけです。

人は、相手との関係性や、場面により、様々な顔を持っている、ということね。



それで、私のエゴグラムの結果は、CP(13点) NP(14点) A(16点) FC(15点) AC(3点)

一番高いのは、A(大人の自我)で、一番少ないのは、AC(従順で抑圧的な子供)


グラフでは、「円満タイプ」と、「合理的タイプ」の中間ぐらいかな。


私は、なんか周りから「親の自我」が多いと思われているのか、「子供の自我」で来る人が多いような。

特に、「かまってちゃん系」が多くて、しかも「反抗期の子供」みたいなのが。


付き合いもないし、知り合いもしないところに絡んでくるんだから、向こうも、よほどやり取りする人がいないんだろうね。


ということで、自分の性格分析してみると、より自分のことが分かるようになるかも





「図書館戦争」を交流分析で解説

2016-02-10 | 交流分析
今日は、日が差したり、雪が吹雪いたり、目まぐるしい天気。

日が差してると思って、洗濯物を外に出したら、一気に曇りだし、洗濯物が雪まみれ。

慌てて取り込んだら、また日が差してくる。

冬の天気だわー。



「図書館戦争」を図書館で借りてきて読んでみたら、これ面白い~。

そこで、「図書館戦争」を交流分析で解説。


人は、それぞれ、自分の中にP(親) ・ A(大人) ・ C(子供)の、3つの自我を持っています。

相手との関係性から、この「3つの自我」のどれかを使って、相手に対応します。


例えば、親子関係だと、分かりやすいですね。

親は、子供に向かって、Pの「親の自我」で、話しますよね。

子供は、親に向かって、Cの「子供の自我」から、話すんですね。

お店などに行って、用件を話すときは、Aの「大人の自我」で話をするのが、ほとんどですよね。


このように、「どの自我で対応するか」、によって、相手との関係性が分かるのです。

これを、「図書館戦争」の登場人物に当てはめてみます。


  CP(厳格な父親タイプ) 堂上 ・ 玄田   NP(優しい母親タイプ) 小牧
  
  柴崎

  FC(天真爛漫で自由な子供タイプ) 郁   AC(従順で抑圧的な子供タイプ) 手塚
 

堂上は、郁 ・ 手塚から見ると、CPですが、隊長の玄田には頭が上がらないので、玄田には、ACかなー?

小牧は、郁 ・ 手塚から見ると、NPですが、相当な笑い上戸なところは、FCかも。


心理的に見ると、堂上、なかなか面白い人ですねー。


次は、この3つの自我状態を踏まえて、交流の仕方です。

交流の仕方には、相補交流(平行交流) ・ 交差交流 ・ 裏面(りめん)交流があります。


P→Cまたは、C→PC⇔Cなど、どの場合でも、普通の会話のやり取りは、相補交流

堂上が、郁を怒鳴りつけて、郁が言い返す場面が多いですが、これも、当人たちの普通の会話のやり取りですね。


交差交流は、いわゆる皮肉、嫌み、話をはぐらかす、など。

図書特殊部隊に、郁と一緒に配属となったことに納得がいかない様子の手塚、とか。


裏面交流は、俗にいう、建前と本音。

堂上と、「情報歴史資料館」の資料搬送・警備から外された郁との、やり取り。

「危ない任務を負わせられない」と、個人的理由で、危険の少ない任務の方に回したわけだが、警備から外された郁に詰め寄られて「戦力にならないから」と答えるあたり。

結果的には、郁は、司令と一緒に拉致されて、堂上、動揺。


映画も面白かったし、「図書館戦争」続きが楽しみだわ~。


昨今のニュースで、中国で検閲図書をたくさん扱っている書店の書店員が拘束された、という報道がされていたんだけど、これはシャレにならないわ~。

こういう「戦闘もの」は、フィクションだから、面白いんだし。


なんか、同人誌のような内容になってますが、交流分析も、こういう見方をしながら、本を読むと面白いわね~。