花のある生活

花はあまり出てきませんが。

花も歴史も楽しめる「花の森・天神山ガーデン」

2024-04-22 | 花の名所・花写真
桜満開のお花見シーズン、魚津市にある「花の森・天神山ガーデン」に行ってきた。



ハナモモやしだれ桜、水仙、クリスマスローズが満開でキレイだわ~。






平成8年、天神山のふもとに魚津市出身の植物学者古川仁郎氏により「自然植物園」を造成したのが始まり。

桜の次にはシャクナゲやボタンなど、季節の花が次々と咲いてくるのでまだまだ楽しめます。


上の方に上っていくと「魚津歴史民俗博物館」があり、地域で出土した土器などの展示があり、縄文時代の人々の生活が感じられる。

上杉軍と織田軍の激戦地となった「魚津城の戦い」の資料などの展示も。




さらに山を登っていくと、魚津城を救援するために陣を敷いたとされる天神山城跡があって、山頂には祠が建っています。




山から下りてくる途中、石仏がずらりと並んだ場所があって、地図をみると「善光寺」「新四国八十八ヶ所」「坂東三十三番」「新西国三十三ヶ所」「熊野神社」となっているので、山を一回りすれば「霊場巡り」になるらしい。

「天神山ガーデン」というので、結構山を上がっていくのかなと思っていたら(結局山へ登ったけど)、「植物園」は山のふもとの野球場の隣でした。

絶好のお花見日和、山歩きもして、花も歴史も知ることができて楽しかったわ。




「不快な感情」から自分を守ろうとする心理

2024-03-01 | 心理学
防衛機制というのは、自身が感じる「不快な感情」から無意識に気をそらして「自己防衛」しようとする心理。

オーストリアの精神分析学者ジグムント・フロイトによって提唱された概念。
後に娘のアンナ・フロイトによって整理された。


心理学における「防衛機制」には、抑圧投射反動形成合理化置き換え補償退行昇華があります。

「抑圧」は、不安や不満・嫉妬感情・不愉快な体験など「持っていると都合が悪い感情」を無意識の領域に押し込め、意識しないようにすること。 いわゆる「臭いものにフタ」。


「投射」では、例えば「自分の嫌いな人」が目の前にいても、素直に「アンタが嫌いだ」とは言えないので、その感情を隠すために「相手から自分は嫌われている」ということにして自身の不快感を減らす。 
または、一方的に片思いしているだけの相手であっても「相手から好かれていないと思うと傷つく」ので「自分に気があるはず」と思い込むことで傷つくショックを和らげる。


「反動形成」では「投射」の心理とは反対になり、「本当は嫌い」だけど「嫌いだと思うと都合が悪い」ので「あの人いい人ね」とか「仲良くしたいな」などと、あえて「本心とは反対のこと」を意識することで「本心」を隠そうとする心理。
たとえ「相手に好かれたい」と思って行動していても、そもそもが自身の抑圧感情や心の葛藤から逃げるのが目的なので、どこかピントのずれた行動になりがち。


「合理化」では、自分の欲求が満たされなかったときなどに、プライドが傷つかないように予防線を張ったり、合理的な理由を付けて自分の気持ちに折り合いをつける。 「すっぱいブドウ」「甘いレモンの論理」の話が有名。 他の種類には「認知的不協和」もある。


「置き換え」では「抑圧された感情」を別の対象に置き換えて発散しようとする。 「なぜ『いじめ』がなくならないのか?」を参照。


「退行」は現在の状態(大人)では、自身の問題をうまく解決ができないので、子どもの頃の自我の状態に戻って問題を解決しようとする。 「交流分析7 人生脚本 ラケット感情」を参照。



「補償」では、自身が感じる「劣等感」を他の方法で補おうとする。 やり方次第では自身の「優越欲求」を満足させたり、自己肯定感が得られる原動力にもなりうるが、それらが得られない場合は「いじめの原因」になることも。

「昇華」では、抑圧されている社会的、文化的に認められない欲動を「認められやすい行動」に置き換えることで満足を得ようとする。 「置き換え」の健全版。 「性的欲動」を芸術活動に向けたり「攻撃欲動」をスポーツ活動に向けたりが代表例。 
防衛機制の中でフロイトが最も重要視したのが「昇華」。


どの心の働きでも無意識でも、意識的にでも「自我」を守るような言動や行動をするということです。

日々、自分自身の感情に折り合いをつけて生活していくのが一番難しいのかもしれませんね。




苦手な人に対する心理と防衛機制

防衛機制 脳科学辞典




「あなたと仲良くしたい」の裏側には・・・

2024-02-09 | 心理学
一般的には「友だち」という響きからは「親密な良い関係」をイメージしがちですが、場合によっては「良い関係」ばかりとも限らないようで…


友達のフリしてあなたをツブす! 職場の"友達+敵"フレネミー、怖~い実例4


「友だち(フレンド)」と「敵(エネミー)」を合わせた造語で「フレネミー」


・やたらと依存心が高い。

・相手の人間関係や趣味嗜好は詮索するわりに、自分のことは話さない。

・相手の好きなものや価値観を、さりげなく貶める。

・その相手としゃべった後は、モヤモヤした気分になることが多い。


「あなたのことは私が何でも分かっている」と服装・化粧の仕方・立ち振る舞い・好きなタイプ・・・にいたるまで、何でもアドバイスしたがる「友だち」。

ダメ出しを繰り返したり、相手の好みや趣味を否定したりして、自信を失わせ相手に従わせようとしてきたり、「自分以外の人間」と付き合うのを排除しようとしてきたりします。

とにかく自分が話題の中心にいないと気の済まないタイプで、相手を「笑いのネタ」にして周りのウケを狙ったり、相手を踏み台にしてでも自分の欲求を通そうとしたりします。

一般的には女性が多いと言われていますが、男性の中にもこのような人はいます。


今の世の中は、つくづく「承認欲求の強過ぎる人」が多くて困りますね。




友達と思ったら敵だった! 恐怖の「フレネミー女子」4つの特徴と防衛術



互いの友情が「両思い」である割合は53%

2024-02-04 | 心理学
あなたには何人「友だち」がいると思いますか?


あなたが友だちだと思っている人の半分は、あなたを友だちだと思っていない


ある研究では、ビジネス・マネージメント・クラスを受講する23歳から38歳までの被験者84人を対象にして、お互いを「知らない人」から「親友の1人」までの5段階で評価してもらった。

その結果、友情が両思いであると認識している人が94%なのに対して、実際に両思いである割合は53%と約半分ぐらいしかいない結果に。

同様の調査は過去10年で複数回行われており、9万2千人を対象とした調査でも、友情が両想いである割合は34%~53%程度だという結果が出ているので、最新の調査と過去の調査結果は一致しているとのこと。


ほとんどの人が「相手側は自分のことを『友だち』だと思ってくれているだろう」「両思いである」と考えているのに対して、
自分が主体になって「相手を『自分の友だち』と思うかどうか」になると、「この人はただの知り合い」とか「友だちというほど親しくはない」などと「日頃、顔を合わす人全員を『自分の友だち』だと思っているわけではない」ということになるから、自分と相手との間に「微妙な認識のズレ」が生じるということになるのだろうか。


自分的にも「私からは『知らない人』だけど、自分を『友だち』だと思ってくれているのだろう」という人より、「自分が『友だち』だと思う人」とより親しくしているような気がするが。

というか、現在はほとんど友だち付き合いする人がいないんだけど。


最近では、ほとんど接点のない人から「私はあなたを友だちだと思いたいんだから私に合わせてよ!!」と言わんばかりに何が何でも追いかけてくるような状態になると、逆に「友だちってなんなのだろう??」と思ってしまいますけどね・・・。

たぶん、「その人が持っている『友だち』という言葉のイメージ」と、「私が持っている『友だち』という言葉のイメージ」が違うから、ということなんでしょうけど。

ここが「かみ合わない人」とは、やはり「友だち」にはなれないのだろうね。




なぜ大人になると友達を作りにくいのか?

「友がいつの間にか離れていく人」の3大特徴



心理学とは「心を科学的に分析する学問」

2024-01-22 | 読んだ本
手に取るように心理学がわかる本 著目白大学教授 渋谷昌三 目白大学教授 小野寺敦子


この本は「心理学の始まり」から「心の病気」まで、人間の心理全般について書かれています。

まさに「心理学を知る」のにうってつけの本。



人間は「同じモノを見ても人によって見え方が違う」と言います。

私たちは常に五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)を働かせて、あらゆる情報を取り込んでいます。

しかし、実は「現実の周囲の環境」をそのまま受け止めて見ているわけではありません。

人間の感覚に加えて「そのときの心理状態」や「今までの経験」なども合わさって、目の前の情報が重要かどうかを認識して判断しています。

ですから、同じ環境にいても「自分の感じること」と「他人が感じること」が違う、ということが起きるのです。

それから、「自分の経験や感情が合わさって感じている環境」と「現実の客観的な視点からの環境」にズレが生じていることもあります。



過去に経験したことを必要に応じて思い出せるように保持することを「記憶」と言います。

「文字や音」などを見たまま、聞いたまま保持することを「感覚貯蔵の記憶」と言い、バラバラの文字と音として認識されます。
たとえば「あかるい」という言葉は「あ」「か」「る」「い」という風に。
視覚なら数百ミリ秒、聴覚なら数秒で消失。

たとえば道行く人を「自分のタイプかどうか」をチェックしながら歩いてると思っている人も多いようだが(するのは本人の自由だけど)、通りすがりぐらいなら、他人の顔どころか服しか目に入っていないこともあるわけだし。


そこから注意を向けられた情報だけが、次の記憶過程である「短期記憶」に貯蔵されます。
視覚・聴覚の情報として入力された「あ」「か」「る」「い」の文字は、この段階で「あかるい」とつなげて認識されます。
たとえば、本や取説を読んだり、計算したり、推理したりして「認知的な課題」を遂行するために一時的に記憶を保持する作業台のようなもので「作業記憶」とも呼ばれます。

一瞬で記憶できるのは4~7文字で、15秒~30秒ほどで消失するので、この「短期記憶」を長期間とどめておくためには、この時間内に何度も反復(リハーサル効果)などして、長期記憶に送り込む必要があります。

よくあるのが、銀行の暗証番号を繰り返しながらお金をおろしに行くような感じ。


いつまでたっても思い出すことができる永続的な記憶を「長期記憶」と言います。
たとえば、幼いころの友人の名前や昔の住所など、ときに思い出すのに時間がかかることもありますが、一度、長期記憶に落ちた記憶を忘れることはありません。
忘れたと思っていてもそれは思い出せないだけで、何かのきっかけで思い出したり、という経験は誰でもあるでしょう。

「長期記憶」には言葉によって記憶される「宣言的記憶」と、自転車の乗り方のように言葉で記憶されず、体で動作を覚える「手続記憶」があります。
「宣言的記憶」には、一般的な知識としての記憶を「意味記憶」、ある特定の出来事に関する記憶を「エピソード記憶」に分けられます。

また記憶というのは、客観的に正確に記録されているわけでもなく、思い込みで事実と異なることを覚えていたり、空想と混同したりして「創作に満ちた記憶」が出来上がっていたりする場合もあります。

たとえば「自分は誰それと交際したことがある」などは「思い出が美化されている」だけならいいですが、「まったく存在しない記憶」を捏造する場合もあるので注意が必要です。



現代社会ではテレビや、ネット環境から絶え間なく情報が流されています。
外に出れば、看板や標識、お店のショーウインドや広告のポスターなど、あらゆるモノが目に飛び込んできます。

このように情報が多すぎて脳が情報処理しきれないような状況になることを、アメリカの社会心理学者ミルグラムは「過剰負荷環境」と呼んでいます。
心理的負荷の多い環境に何とか順応して自分の身を守るため、外ですれちがう人に関心を向けずに「自分のしていること」に集中したり、「マニュアル的な対応」でやり取りを最小限で済ませようとしたりするなど

「心理的な負担」を減らすため他人との接触を避け、飲み会や宴会などに参加しない、電話番号など連絡先を教えない、自分から相手を誘ったりしないなど、できるだけ他人との関わりを持たないことで「過剰負荷環境」から自分の身を守っているということです


大勢の人が暮らす都会では通勤や通学の電車のホームやバスの停留所などで、いつも同じ時間帯に乗り降りする他人を見かけることがあると思います。
このような「顔はよく見かけるけど、どこの誰かは知らず挨拶をしたこともないし、話をしたこともない見慣れた他人」のことを、社会心理学者のミルグラムは「ファミリア・ストレンジャー」と呼んでいます。

ミルグラムは実験を行い、まず通勤電車のホームで待っている乗客の写真を撮り、次の週に同じ時刻の電車に乗り込み乗客に、この写真を見せました。
その結果、1人あたり平均して4人の「ファミリア・ストレンジャー」を認識していることが分かりました。


自分の身近な生活空間にいる「ファミリア・ストレンジャー」に興味や関心を持って、何かのきっかけがあれば「お互いに知り合いたい」と考えていることもあるようですが、「相手との接点が無い状態」で相手を追いかけるような行動をとると「ストーカー」と認識される場合もありますから注意が必要です。


私たちは会ったこともない芸能人や有名人の話をするとき、まるで「良く知っている友人」のように語ってしまうことが多いと思います。
その相手の人柄を、ネットやテレビから得た情報をもとに判断することを「間接認知」と呼び、直接本人と会ってその人柄を判断することを「直接認知」と呼びます。

それに「テレビで見る印象」と「実際に会った時の印象」が違うということもよくあるでしょうから、やはり直接に対面して会話を交わすことが重要なのではと思いますがね。




はじめに

プロローグ「心理学」ってなんだろう?

「心理学とは?」 人間の心を「分析する」とはどういうことだろう?
・心を科学的に探究するのが「心理学」
・人間の存在するところには心理学がある

「さまざまな心理学」 心理学にはどんな分野があるのだろう? 
・あらゆる分野に存在する心理学

「心理学の歴史①」 心の研究はアリストテレスにはじまった
・心理学のはじまり
・自然科学と心理学の発展の軌跡
・「心理学の父」ヴントの学説

「心理学の歴史②」 現代心理学の基礎となる科学時代の心理学
・行動主義心理学の挑戦
・条件反射でなんでもできる?
・ゲシュタルト心理学の台頭
・フロイト登場~精神分析学
・日本の心理学の歴史


PART1「人間の感覚」と心理学

「脳と心」 脳と心にはどんな関係があるのだろう?
・脳がわかれば心もわかる?

「認識のしくみ」 人間はものごとをどうやって認識しているのだろう?
・同じものを見ても、人によって見え方が違う
・「認知心理学」は人間の知的活動を分析する

「情報の処理」 さまざまな情報を人はどうやって処理しているのだろう?
・無意識に行われる情報処理
・頭の中にあるネットワーク

「記憶①」 瞬間保存から長期保存まで、記憶の保存方法はさまざま
・すぐ忘れる記憶と忘れにくい記憶がある
・さまざまなかたちの記憶がある

「記憶②」 覚えたはずなのに、思い出せないのはなぜだろう?
・思い出せない記憶、失われた記憶

「記憶術」 記憶のメカニズムを利用して効果的な記憶方法を身につけよう
・記憶力をよくする5つの方法

「顔の記憶」 人は他人の顔をどうやって識別しているのだろう?
・個々の顔をどう識別している?
・子どもと大人で顔の識別能力が異なる

「視覚」 「目に映ったそのもの」ではなく、もともと知っている通りに知覚する
・目に映るものはいがいとあいまい
・錯覚にもいろいろある

「残像現象」 相手に気づかれないうちに潜在意識に働きかけることができる?
・刺激が感覚として残っている
・サブリミナル効果で人間の行動を操れる!?

「色彩」 「色」と「心」の関係を探る色彩心理の世界
・色が感情に影響を与える
・色はさまざまな場所で活用されている
・日本人が好む色とは?
・色の好みで性格がわかる?

「音楽」 心の健康に音楽を。 音楽心理学の世界
・音楽は心を健康にする
・音楽療法の方法とその効果は?


PART2「人間の成長」と心理学

「発達心理学とは?」 誕生から死に至るまでの心身の変化を解明する
・人間の発達を心理学的に分析してみる

「発達の基本」 子どもが発達でたどる道筋
・子どもの発達における主な特徴
COLUMN 人間は未成熟な状態で生まれてくる

「愛着の発達」 親子の絆はいつからはじまる?
・乳児期の母親との関係が人間関係の基礎となる
・感情は2歳までに急速に発達する
・母親との愛着関係があるから人見知りする
COLUMN 微笑みにも発達段階がある
COLUMN 赤ちゃんはぬくもりで愛着を抱く
COLUMN 親子の絆は刷り込みでつくられる?

「乳幼児期」 赤ちゃんには限りない可能性を秘めた能力がある
・赤ちゃんはなにを見ている?
COLUMN 赤ちゃんにもさまざまな個性がある

「自己の確立」 子どもはどうやって自己を確立していくのだろう?
・赤ちゃんが持つ母親との一体感
・少しずつ自己を確立していく

「知的発達」 生まれた瞬間から知的発達がはじまる
・子どもから大人までの知的発達の過程

「頭のよさ」 「頭がよい=知能指数が高い」は本当?
・「頭がよい」ってなんだろう?
・IQが高ければ頭もよい?
・天才の家系はあるのか?

「知能と創造性」 知能が高ければ創造性も高い?
・創造性は思考の柔軟性に負うところが多い
・知能と創造性の関連性は低い
・「創造性豊かな人」とはどんな人?
・頭のよさだけでなく心の豊かさも大切

「やる気と行動」 やる気はどこから湧いてくるのだろう?
・「やる気」とはなんだろう?
・本物のやる気は内側から湧いてくる
・パヴロフとスキナーが発見したメカニズム
・失敗続きで無力感に陥ることも・・・・・・
COLUMN 嘘でもいいから高い評価を!?
COLUMN 期待がやる気を引き起こす――ピグマリオン効果

「子どものしつけ」 子どもはマネをして成長していく
・親の態度が子どもの性格に影響する
・子どもにとって親は一番身近なモデル
・モデリングによる”しつけ”

「ギャング・エイジ」 子ども同士の遊びの中で社会のルールを身につける
・遊びの中で社会性が育まれる
・道徳観が生まれ社会のルールを学ぶ
・消えつつあるギャング集団

「反抗期」 子どもの成長には反抗期が欠かせない
・第一反抗期は正常な発達の証し
・第二反抗期は大人への登竜門
・大人であるための条件

「発達のつまづき」 軽度発達障害は早めの発見と適切な援助が大切
・軽度発達障害とは?

「青年期」 アイデンティティを確立し子どもから大人へ脱皮する
・アイデンティティの確立は青年期の重要課題
・大人になることを先延ばしにする
・「モラトリアム人間」は現代社会の象徴!?
COLUMN 青年期に起こる身体の変化「第二次性徴」
COLUMN 青年期を卒業できない現代人

「成人期」 人生で最も充実するはずの成人期にはストレスも多い
・成人期は人生の正午
・成人期の発達課題とは?
・体力の衰えと責任の増大でストレスが生まれる
・ストレスによる出社拒否や帰宅拒否
・中年期クライシスから脱却するためには?
COLUMN 男性にも増えている更年期障害
COLUMN 増加し続ける熟年離婚

「高齢期」 幸福に年齢を重ねていくために大切なことは?
・生涯発達における「高齢期」のとらえ方
・幸福な老いを迎えるための3つの理論
COLUMN サクセスフル・エイジングとプロダクティブ・エイジング
COLUMN 年齢とともに大きくなるアフォーダンス知覚と現実のズレ


PART3「性格や感情」と心理学

「性格とは?」 人は仮面を付け替えるように人生を演じている?
・パーソナリティとキャラクター
・「個性」とはなんだろう?

「性格の分類」 性格の分類方法にもいろいろある
・2つの性格分類「類型論」と「特性論」
・ユングの性格分類――内向型と外向型
・体形で性格がわかる!?
COLUMN 五大特性で人間を捉えるビッグ・ファイブ説

「フロイト」 フロイトは人間の心をどのようにとらえていたのだろう?
・心理学上の新見地を確立したフロイト
・フロイトは意識を三層で考えた
・自我防衛機制は自分を守る心の動き
・フロイトが唱えたリビドーとは?
・夢からわかる心の動き

「ユング」 フロイトと袂を分かち、分析心理学を立ち上げたユング
・ユングとフロイト~出会いと別れ~
・「コンプレックス」はユングがつきとめた
・内向型・外向型「タイプ論」の裏話
・フロイトとは異なるユングの無意識説
・人は誰でも無意識の仮面をかぶっている

「夢①」 現実では満たされない思いを充足させるために夢を見る
・睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の繰り返し
・一晩に4~5回の夢を見る
・夢を見られなければイライラが・・・・・
・夢は睡眠の保護者
COLUMN どうして同じ夢を何度も見るのだろう?

「夢②」 フロイトとユングは夢から心を分析しようとした
・フロイトは抑圧された願望を読み取った
・ユングは夢の解釈法にこだわった
・ユング派の夢分析の特徴
COLUMN 正夢は本当にある?
COLUMN ステッキは男性器、箱は女性器のシンボル!?

「夢③」 自分の夢を分析してみよう
・夢にはメッセージが隠されている

「遺伝と性格」 性格は遺伝と環境が作用し合ってつくられる
・性格は生まれつき?
・双生児研究が明らかにしていることは?

「きょうだいと性格」 兄は兄らしい、妹は妹らしい性格になる理由は?
・親の接し方が性格をつくる
・きょうだいの役割に応じた性格になる
COLUMN きょうだいはナナメの関係にある

「性格テスト」 本当の自分がわかる? 性格テストの種類と方法
・性格テストは大きく3つに分けられる

「男らしさ・女らしさ」 男は「男らしい」、女は「女らしい」ほうがよい?
・異性から見た男らしさ、女らしさ
・「らしさ」は時代とともに変化する
・「男らしさ」も「女らしさ」も大切
COLUMN 社会によってつくられる性差「ジェンダー」

「血液型と性格」 「B型は自分勝手」「A型は神経質」は本当?
・血液型性格判断に科学的な根拠はない
・血液型性格判断が人気の理由は?

「嘘」 なぜ人は「嘘」をつくのか?
・人間は誰でも嘘をつく
・嘘は身体にあらわれる
COLUMN 子どもの嘘は自立への第一歩
COLUMN 「すっぱいブドウの論理」

「感情」 一番最初に生まれた感情は「恐怖」だった
・「恐怖」は命を守る感情の働き
・学習によって感情も身についていく

「怒り」 アドレナリンの分泌が引き起こす怒りとイライラ
・満員電車でイライラする理由は?
・男性は狭いところにいると怒りっぽくなる
COLUMN いつも怒っている人は早死にする!?

「欲求不満」 満たされない欲求を持つから上を目指そうとする
・生きるために必要な欲求
・大切なのは自分の人生に意味を見出すこと

「コンプレックス」 嫉妬や恐怖心の裏にはコンプレックスがひそんでいる
・コンプレックスは誰にでもある


PART4「社会・人間関係」と心理学

「情報化社会」「都会の人間が冷たい」のは氾濫する情報から身を守るため
・情報が多すぎて処理しきれない
・他人との関わりを避けて身を守る

「他人」赤の他人と知り合いの間のファミリア・ストレンジャー
・見慣れた他人、ファミリア・ストレンジャー
・あいさつを交わす仲になれば親しみを持てる
COLUMN 匿名性が人を大胆にさせる

「集団心理」 集団思考にとらわれると真実が見えなくなる
・結束の固さを強さと混同する
・みんなでやれば怖くない?
COLUMN 多数決が正しいとは限らない
COLUMN 少数の力――マイノリティ・インフルエンス

「同調性」 知らず知らずのうちに考えや行動を集団に合わせている
・所属する集団の色に染まっていく
・多数派の意見に流されてしまう

「援助行動」 集団が大きくなればなるほど人を助けなくなっていく
・「誰かが助けるだろう」という心理
・顔見知りの相手なら助けるけど・・・・・
COLUMN 集団は個人の意見を極端にする

「パニック」 不安や好奇心があおられ、恐怖が伝染する?
・火星人襲来!? 本当にあった大パニック
・人がパニックに陥る理由は?
・暴動の引き金を引く「アジテーター」
・協力して行動する冷静さが必要
COLUMN 流言もデモも社会不安から広まっていく
COLUMN 群衆が暴動を起こすとき

「集団のかたち」 それぞれの集団にはそれぞれのネットワークがある
・人が集まれば人間関係が生まれる
・作業に最適な集団のかたちとは?
COLUMN 集団心理を研究したモノ
COLUMN 集団形成の条件とは?

「対人恐怖」 相手にどう思われているか気になってしかたがない
・「あがり」はなぜ起きる?
・他人が怖い「対人恐怖症」

「パーソナル・スペース」 対人関係をよくするための絶妙な間合いがある
・パーソナル・スペースに侵入すると嫌われる?
・パーソナル・スペースが生理にも影響を与える
・集団生活のストレスが身体に及ぼす影響
COLUMN 握手戦術で人の印象はこうも変わる
COLUMN 言葉遣いも距離感が大事

「相手の気持ち」 本音を知るための心理テクニック
・感情や表情とはなんだろう?
・表情から相手の気持ちを見抜くのは難しい
・瞳の大小で相手の本心を見抜く
・視線の合わせ方で相手の性格を見抜く
COLUMN 人の気持ちを理解するために大切な非言語コミニュケーション
COLUMN コミニュケーションを豊かにするパラランゲージの力

「印象」 人の印象はどのように決まるのだろう?
・たった一言で印象が大きく変わる
・言葉の順番でも印象は変わる
・矛盾したイメージを受け入れられる?
・自分のイメージをよくするためには?
COLUMN 会ったこともない有名人を友人のように語ってしまう理由?
COLUMN ステレオタイプに要注意
COLUMN 人は地位や肩書に左右される

「説得の心理」 相手の意見や態度を変えさせるテクニック
・説得により相手を変える
・説得のテクニック

「取引・交渉」 最大の利益を得る戦略を探る「ゲーム理論」
・零和型ゲームでは得点の和が常にゼロになる
・非零和型ゲーム「囚人のジレンマゲーム」
COLUMN 宣言すればやらざるを得ない?

「リーダーシップ」 よいリーダーは環境が育てる
・リーダーは環境でつくられる
・リーダーシップは「PM理論」で説明できる
・状況に応じてPとMを使い分ける
・あなたのリーダーシップ類型は?

「人心掌握術」 人は「平等」よりも「公平」を求めている
・「公平分配」と「平等分配」は異なる
・不公平感を感じた者はどんな行動をとるか?

「会議」 どの席に座るかで会議の行方が変わってくる
・参加者の気持ちが席順に出る
・正面の相手には要注意
・おいしいもので会議や交渉を有利に
COLUMN バンドワゴン・アピールで発言に花を添える?

「商売の心理」 商売の裏にある顧客の心をつかむためのテクニック
・商売はテクニック!?

「広告宣伝の効果」 同じCMを何度も繰り返す理由は?
・CMは繰り返すことに意味がある
・面白い宣伝は視覚的にも選別される

「いじめ」 「いじめ」には複雑な背景がある
・子ども同士のいじめの背景とは?
・「いじめる心理」と「いじめられる心理」
COLUMN 生徒の心をケアするスクール・カウンセラー

「恋と性欲」 恋は<生理的興奮→性的興奮>で生まれる!?
・恋愛感情を芽生えさせるコツがある?
・ドキドキの勘違い
・青年期は一目惚れが起こりやすい?
COLUMN 得難いものほど価値がある――ロミオとジュリエット効果
COLUMN 知れば知るほど好きになる――単純接触効果

「カップル」 自分と似ているけど違う人に愛情を感じる
・人間は分相応の相手を選ぶ
・似ていればよいというものではない
COLUMN 結婚から3年経つと女性は幸福ではなくなる
COLUMN 愛と憎しみは紙一重


PART5「心の病気」と心理学

「ストレス」 身体的・心理的な刺激によって体にさまざまな障害が起きる
・外部の刺激で心と体が歪む
・ストレスは行動のエネルギーでもある

「心と体」 性格や心の状態から病気になることもある
・身体の病気に隠された「心の病気」
COLUMN 「笑い」で健康になる

「精神疾患」 人はなぜ心を病むのだろうか?
・さまざまな精神疾患
COLUMN 神経疾患の診断マニュアル――DSM‐Ⅳ‐TRとは?

「パーソナリティ障害」 世の中にいる、ちょっと風変わりな人々
・性格の偏りのため、生きにくい

「アディクション」 アルコール、買い物、人間関係・・・・・・さまざまものに依存する
・アディクションは大きく3つに分けられる
・物質嗜好の代表――アルコール依存症
・プロセス嗜好の代表――買い物依存症
・人間関係嗜好の代表――共依存症
COLUMN 生きにくさを乗り越える「アダルト・チルドレン」
COLUMN 夫婦・恋人間の暴力――ドメスティック・バイオレンス

「トラウマ」 強いショックやストレスはトラウマやPTSDとなる
・つらい経験がトラウマを引き起こす
・外傷体験を再体験するPTSD

「流行症候群」 時代が生み出すさまざまな流行症候群
・時代と共に移り変わる

「自殺」 自殺の深層心理を探る
・死にたい・殺したい・殺されたい欲求
・自殺未遂者は青年に多い
・自殺者の半数はサインを送っている

「心理療法」 心の健康を取り戻すためのさまざまな心理療法
・心理療法の種類はさまざま
COLUMN カウンセラーに対する特殊な感情「転移」

「カウンセラー」 心の病を癒すカウンセラーという仕事
・カウンセラーに必要な「聴く」技術とは?
COLUMN 心理学に関する仕事にはなにがある?

50音順索引&人物解説