二月になったから今日お雛様を出しました。。
これ、平安朝の頃に生まれた「犬筥」はもともと婚礼や小児誕生の贈り物として貴族間で用いられたそうです。犬のお産が軽いのと子犬の発育が健やかなのにあやかってのこと。(今も犬の日に水天宮に行って腹帯締めるでしょ?私もはるか昔やりました。)
その後江戸時代になると犬筥は婚礼道具に加えられ 雛祭りにはひな壇に飾られるようになったといいます。
ずいぶん前からお雛様が欲しくて欲しくて この時期になるとデパートの売り場をウロウロしてはその美しさにうっとりし 値札を見てはため息をついて 肩を落として帰ってきていたのですが,
昨年 とある方からこの犬筥をいただく幸運に恵まれました。
これは中が陶器になっていてその上に和紙を重ね 手彩色の細かな絵が描かれ金彩が塗られています。 胴は二つに割れ、中に小物が入るようになっていて その昔の優雅な雛遊びでは きっと小さな紅や筆を入れたのではないかしらと偲ばれます。
ようやく飾られた揃いの犬雛。
とってもきれいでかわいいくて 眺めていると女の子に戻れます(笑)
これを下さった女性は 芸暦50年のお祝いにこれをお造りになり
去年の雛祭りに届けてくださいました。
ついこの間までお正月には艶やかな振袖姿でいらしたその方にあやかれるよう
女性の皆様、このお雛様に会いにきて。。。