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管理栄養士国試のための基礎栄養学と生化学

管理栄養士国家試験のための基礎栄養学や生化学について, 勉強していきましょう.

人体 28-11

2013年05月17日 | 日記
「4 アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質の代謝」 のうち 「B 糖質の代謝」 の穴埋め問題と正文集です.

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4 アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質の代謝 B 糖質の代謝 穴埋め問題
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B 糖質の代謝 a 解糖

◎○○ 解糖系は, [1] に存在する代謝経路である.
○○○ 解糖系は, (無酸素 (嫌気的)/有酸素 (好気的)) 条件ではグルコース1分子から乳酸2分子を生成する.
◎◎◎ 解糖系は, (無酸素 (嫌気的)/有酸素 (好気的)) 条件ではグルコース1分子からピルビン酸2分子を生成する.
○○○ 解糖系では, 基質レベルのリン酸化により [2] 分子のATPが産生される.
◎◎◎ 嫌気的条件下では, 乳酸脱水素酵素とNADHによりピルビン酸が (酸化/還元) されて, 乳酸が生成する.
◎◎◎ 骨格筋のヘキソキナーゼや肝臓のグルコキナーゼは, [3] 系の酵素である.
◎○○ 解糖系の第一段階は, 骨格筋の [4] や肝臓の [5] によるグルコースのリン酸化 (グルコース 6-リン酸の生成) である.
○○○ 解糖経路を構成する酵素によって触媒される反応は, 律速酵素が関与する3か所のみ (不可逆的/可逆的) に進行する.
○○○ 解糖系における高エネルギーリン酸化合物の生産には, [6] 反応が関与する.
○○○ オキサロ酢酸とアセチルCoAは, ともに [7] から生成する.
○○○ 解糖系においてATPを用いるリン酸化反応は, [8] イオンを必要とする.
○○○ フルクトース, ガラクトースは, ともに (解糖系に入り/解糖系とは別の代謝系で) 分解される.
○○○ グリセロールは, [9] を経て解糖過程に入る.
○○○ [10] は, 解糖系, ペントースリン酸回路, 糖新生の中間体である.

B 糖質の代謝 b クエン酸回路

○○○ クエン酸回路の酵素は [11] 内に存在する.
◎◎○ 解糖系やクエン酸回路には, 基質と酸素分子との反応過程は (ある/ない).
◎○○ クエン酸回路には, 基質レベルのリン酸化による高エネルギー化合物生成反応が存在 (する/しない).
○○○ ピルビン酸は, [12] でアセチルCoAになる.
○○○ α-ケトグルタル酸, コハク酸は, いずれも [13] を構成する中間体である.
○○○ クエン酸回路は, グルコースの解糖や脂肪酸のβ酸化による [14] のアセチル基を酸化 (代謝) する.
◎◎◎ アセチルCoAは, [15] と反応してクエン酸回路に入る.
◎○○ ピルビン酸脱水素酵素複合体は, [16] を補酵素とする.
○○○ クエン酸回路には, クレアチンリン酸を産生する過程は (ある/ない).
○○○ クエン酸回路では, [17] 反応によってNADH+H+とFADH2が生成する.
◎○○ [18] は, クエン酸回路および脂質合成中間体である.

B 糖質の代謝 c ペントースリン酸回路

◎◎◎ ペントースリン酸回路は, [19] に存在する.
◎◎◎ ペントースリン酸回路は, [20] および [21] を生成する.
○○○ ペントースリン酸回路で生成するリボース 5-リン酸は, [22] の五炭糖部分になる.
◎○○ ペントースリン酸回路で生成するNADPH+H+は, [23] や [24] などの合成に利用される.
○○○ ペントースリン酸回路では, ATPは (生じる/生じない).
○○○ ペントースリン酸回路は, 主にエネルギーを消費する [25] や [26] では機能していない.
◎◎◎ ペントースリン酸回路は, [27], [28], [29], [30] などで機能している.

B 糖質の代謝 ※ ウロン酸回路

◎◎◎ ウロン酸回路は, グルクロン酸抱合に用いられる [31] の生産に役立っている.

B 糖質の代謝 d グリコーゲンの合成・分解

◎○○ グリコーゲンの合成にはエネルギー源として [32] が用いられ, [33] からグルコース残基が供給される.
○○○ グリコーゲン合成において, UDP-グルコースはグリコーゲン鎖の (還元末端/非還元末端) に α-1,4 結合する.
○○○ グリコーゲン合成酵素は, [34] やアドレナリンによって抑制される.
○○○ グリコーゲンの合成にあたっては, [35] 酵素によって特有の樹状構造を形成する.
◎◎◎ グルカゴンは, [36] のグリコーゲン分解を促進するが, [37] のグリコーゲン分解には関与しない.
◎◎◎ [38] には, グルコース-6-ホスファターゼが存在する.
◎◎◎ グリコーゲンホスホリラーゼは, グリコーゲンを [39] 分解してグルコース 1-リン酸を生成する.
○○○ グリコーゲンホスホリラーゼは, リン酸化により (活性化/不活性化) される.
○○○ グリコーゲンの分岐部の分解には, [40] 酵素が関与する.

B 糖質の代謝 ※ 乳糖の合成

○○○ 乳腺では, UDPグルコースから [41] が合成される.
○○○ 乳腺におけるラクトースの生合成では, [42] と [43] が縮合してラクトースとなる.

B 糖質の代謝 e 糖新生

○○○ [44], [45], [46], [47], [48] などからグルコースが合成されることを, 糖新生という.
○○○ 糖新生は, [49] で進行する.
◎◎◎ 糖新生の酵素である [50] は, 肝臓でグルコース 6-リン酸を脱リン酸化してグルコースを生成する.
○○○ グルカゴンは, 糖新生を (促進する/抑制する).
◎◎◎ [51] やそのβ酸化物であるアセチルCoAは, 糖新生の基質とはならない.
○○○ [52] は, 糖新生およびクエン酸回路の中間体である.

B 糖質の代謝 f 血糖の調節

○○○ [53] では, グルコース 6-リン酸がグルコースに変換される.
◎○○ 骨格筋にはグルコース-6-ホスファターゼが存在しないので, 骨格筋のグリコーゲンからは [54] は供給されない.

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4 アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質の代謝 B 糖質の代謝 正文集
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B 糖質の代謝 a 解糖

◎○○ 解糖系は, 細胞質に存在する代謝経路である.
○○○ 解糖系は, 無酸素 (嫌気的) 条件ではグルコース1分子から乳酸2分子を生成する.
◎◎◎ 解糖系は, 有酸素 (好気的) 条件ではグルコース1分子からピルビン酸2分子を生成する.
○○○ 解糖系では, 基質レベルのリン酸化により2分子のATPが産生される.
◎◎◎ 嫌気的条件下では, 乳酸脱水素酵素とNADHによりピルビン酸が還元されて, 乳酸が生成する.
◎◎◎ 骨格筋のヘキソキナーゼや肝臓のグルコキナーゼは, 解糖系の酵素である.
◎○○ 解糖系の第一段階は, ヘキソキナーゼやグルコキナーゼによるグルコースのリン酸化 (グルコース 6-リン酸の生成) である.
○○○ 解糖経路を構成する酵素によって触媒される反応は, 律速酵素が関与する3か所のみ不可逆的に進行する.
○○○ 解糖系における高エネルギーリン酸化合物の生産には, 酸化還元反応が関与する.
○○○ オキサロ酢酸とアセチルCoAは, ともにピルビン酸から生成する.
○○○ 解糖系においてATPを用いるリン酸化反応は, マグネシウムイオンを必要とする.
○○○ フルクトース, ガラクトースは, ともに解糖系に入り分解される.
○○○ グリセロールは, グリセロール 3-リン酸を経て解糖過程に入る.
○○○ グルコース 6-リン酸は, 解糖系, ペントースリン酸回路, 糖新生の中間体である.

B 糖質の代謝 b クエン酸回路

○○○ クエン酸回路の酵素はミトコンドリア内に存在する.
◎◎○ 解糖系やクエン酸回路には, 基質と酸素分子との反応過程はない.
◎○○ クエン酸回路には, 基質レベルのリン酸化による高エネルギー化合物生成反応が存在する.
○○○ ピルビン酸は, ミトコンドリアマトリックスでアセチルCoAになる.
○○○ α-ケトグルタル酸, コハク酸は, いずれもクエン酸回路を構成する中間体である.
○○○ クエン酸回路は, グルコースの解糖や脂肪酸のβ酸化によるアセチルCoAのアセチル基を酸化 (代謝) する.
◎◎◎ アセチルCoAは, オキサロ酢酸と反応してクエン酸回路に入る.
◎○○ ピルビン酸脱水素酵素は, ビタミンB1を補酵素とする.
○○○ クエン酸回路には, クレアチンリン酸を産生する過程はない.
○○○ クエン酸回路では, 脱水素反応によってNADH+H+とFADH2が生成する.
◎○○ アセチルCoAは, クエン酸回路および脂質合成中間体である.

B 糖質の代謝 c ペントースリン酸回路

◎◎◎ 解糖系の側路であるペントースリン酸回路は, 細胞質に存在する.
◎◎◎ ペントースリン酸回路は, ペントースリン酸 (リボース 5-リン酸) およびNADPH+H+を生成する.
○○○ ペントースリン酸回路で生成するリボース 5-リン酸は, 核酸の五炭糖部分になる.
◎○○ ペントースリン酸回路で生成するNADPH+H+は, 脂肪酸やコレステロールの合成に利用される.
○○○ ペントースリン酸回路では, ATPは生じない.
○○○ ペントースリン酸回路は, 主にエネルギーを消費する心筋や骨格筋では機能していない.
◎◎◎ ペントースリン酸回路は, 肝臓, 脂肪組織, 副腎皮質, 赤血球などで機能している.

B 糖質の代謝 ※ ウロン酸回路

◎◎◎ ウロン酸回路は, グルクロン酸抱合に用いられるUDP-グルクロン酸の生産に役立っている.

B 糖質の代謝 d グリコーゲンの合成・分解

◎○○ グリコーゲンの合成にはエネルギー源としてUTPが用いられ, UDP-グルコースからグルコース残基が供給される.
○○○ グリコーゲン合成において, UDP-グルコースはグリコーゲン鎖の非還元末端に α-1,4 結合する.
○○○ グリコーゲン合成酵素は, グルカゴンやアドレナリンによって抑制される.
○○○ グリコーゲンの合成にあたっては, 分枝酵素によって特有の樹状構造を形成する.
◎◎◎ グルカゴンは, 肝臓のグリコーゲン分解を促進するが, 筋肉のグリコーゲン分解には関与しない.
◎◎◎ 肝臓には, グルコース-6-ホスファターゼが存在する.
◎◎◎ グリコーゲンホスホリラーゼは, グリコーゲンを加リン酸分解してグルコース 1-リン酸を生成する.
○○○ グリコーゲンホスホリラーゼは, リン酸化により活性化される.
○○○ グリコーゲンの分岐部の分解には, 脱分枝酵素が関与する.

B 糖質の代謝 ※ 乳糖の合成

○○○ 乳腺では, UDPグルコースからUDPガラクトースが合成される.
○○○ 乳腺におけるラクトースの生合成では, グルコースとUDPガラクトースが縮合してラクトースとなる.

B 糖質の代謝 e 糖新生

○○○ 乳酸, ピルビン酸, オキサロ酢酸, グリセロール, 糖原性アミノ酸などからグルコースが合成されることを, 糖新生という.
○○○ 糖新生は, 細胞質で進行する.
◎◎◎ 糖新生の酵素であるグルコース-6-ホスファターゼは, 肝臓でグルコース 6-リン酸を脱リン酸化してグルコースを生成する.
○○○ グルカゴンは, 糖新生を促進する.
◎◎◎ 脂肪酸やそのβ酸化物であるアセチルCoAは, 糖新生の基質とはならない.
○○○ オキサロ酢酸は, 糖新生およびクエン酸回路の中間体である.

B 糖質の代謝 f 血糖の調節

○○○ 肝臓では, グルコース 6-リン酸がグルコースに変換される.
◎○○ 骨格筋にはグルコース-6-ホスファターゼが存在しないので, 骨格筋のグリコーゲンからは血糖は供給されない.

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次回は, 「4 アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質の代謝」 のうち 「B 糖質の代謝」 の練習問題と解答・解説です.

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