2014年1月8日 基礎栄養学 実戦 28-19
11 ビタミンと補酵素に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) NADP+は, 脂肪酸の酸化における水素受容体として作用する.
(2) NADPH+H+は, 脂肪酸やコレステロールの生合成などで水素供与体として作用する.
(3) ビオチンは, コエンザイムA (CoA) の構成成分である.
(4) ナイアシンは, カルボキシラーゼの補酵素である.
(5) テトラヒドロ葉酸は, アシル基転移反応に関与する補酵素である.
2014年1月9日 基礎栄養学 実戦 28-20
11=(2)
(1) 誤 ナイアシンの補酵素型であるNAD+は, 脂肪酸の酸化反応などで水素受容体として作用する.
(2) 正 ナイアシンの補酵素型であるNADPH+H+は, 脂肪酸やコレステロールの生合成などで水素供与体として作用する.
(3) 誤 パントテン酸の補酵素型であるコエンザイムA (CoA) は, アシル基やアセチル基の転移反応に関与する.
(4) 誤 ビオチンは, カルボキシラーゼの補酵素である.
(5) 誤 葉酸の補酵素型であるテトラヒドロ葉酸は, メチル基やメチレン基など活性C1単位の移動に関与する.
の解説 「(2) 正 ナイアシンの補酵素型であるNADPH+H+は, 脂肪酸やコレステロールの生合成などで水素供与体として作用する.」 に関し、 「ナイアシンの補酵素はNADPとNADで、 NADPHはペントースリン酸回路で作られる核酸合成に使われるものではないでしょうか?」 というコメントをいただきました。
解説させていただきます。
ナイアシンの補酵素型には、 ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド (NAD+) とそのリン酸化合物であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸 (NADP+) の2つがあります。NADH+H+ (NADHと略記されることがあります) と NADPH+H+ (NADPHと略記されることがあります) はともにナイアシンの補酵素型の還元型ですが、 還元型であっても、 ナイアシンの補酵素型に間違いありません。
ところで、 ペントースリン酸回路で作られる重要な物質にはNADPH+H+ (ナイアシンの補酵素型の還元型) とリボース 5-リン酸の2つがありますが、 核酸合成に使われるのはリボース 5-リン酸です。NADPH+H+は, 脂肪酸やコレステロールの生合成などで水素供与体として作用したり、 酸素を運ぶ赤血球内で酸化防止剤として作用したりしています。
国家試験が近づいていますが、 もう一度教科書をしっかりと読み、 正しく理解することをお勧めします。
11 ビタミンと補酵素に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) NADP+は, 脂肪酸の酸化における水素受容体として作用する.
(2) NADPH+H+は, 脂肪酸やコレステロールの生合成などで水素供与体として作用する.
(3) ビオチンは, コエンザイムA (CoA) の構成成分である.
(4) ナイアシンは, カルボキシラーゼの補酵素である.
(5) テトラヒドロ葉酸は, アシル基転移反応に関与する補酵素である.
2014年1月9日 基礎栄養学 実戦 28-20
11=(2)
(1) 誤 ナイアシンの補酵素型であるNAD+は, 脂肪酸の酸化反応などで水素受容体として作用する.
(2) 正 ナイアシンの補酵素型であるNADPH+H+は, 脂肪酸やコレステロールの生合成などで水素供与体として作用する.
(3) 誤 パントテン酸の補酵素型であるコエンザイムA (CoA) は, アシル基やアセチル基の転移反応に関与する.
(4) 誤 ビオチンは, カルボキシラーゼの補酵素である.
(5) 誤 葉酸の補酵素型であるテトラヒドロ葉酸は, メチル基やメチレン基など活性C1単位の移動に関与する.
の解説 「(2) 正 ナイアシンの補酵素型であるNADPH+H+は, 脂肪酸やコレステロールの生合成などで水素供与体として作用する.」 に関し、 「ナイアシンの補酵素はNADPとNADで、 NADPHはペントースリン酸回路で作られる核酸合成に使われるものではないでしょうか?」 というコメントをいただきました。
解説させていただきます。
ナイアシンの補酵素型には、 ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド (NAD+) とそのリン酸化合物であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸 (NADP+) の2つがあります。NADH+H+ (NADHと略記されることがあります) と NADPH+H+ (NADPHと略記されることがあります) はともにナイアシンの補酵素型の還元型ですが、 還元型であっても、 ナイアシンの補酵素型に間違いありません。
ところで、 ペントースリン酸回路で作られる重要な物質にはNADPH+H+ (ナイアシンの補酵素型の還元型) とリボース 5-リン酸の2つがありますが、 核酸合成に使われるのはリボース 5-リン酸です。NADPH+H+は, 脂肪酸やコレステロールの生合成などで水素供与体として作用したり、 酸素を運ぶ赤血球内で酸化防止剤として作用したりしています。
国家試験が近づいていますが、 もう一度教科書をしっかりと読み、 正しく理解することをお勧めします。