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管理栄養士国試のための基礎栄養学と生化学

管理栄養士国家試験のための基礎栄養学や生化学について, 勉強していきましょう.

臨床 実戦 28-06

2013年11月30日 | 日記
臨床栄養学 実戦問題3の解答と解説です.

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2013年度 臨床栄養学 実戦問題 3 解答と解説
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1=(3)
(1) 誤 入院患者への栄養指導で, 保険診療報酬が算定できるのは, 入院期間中2回 (ただし週1回まで) である.
(2) 誤 初回個人指導の2週間後に実施した2回目の指導は, 入院患者に対する 「栄養食事指導料」 が診療報酬として算定できる.
(3) 正 侵襲の大きな消化管手術後の患者に対する潰瘍食は, 入院栄養食事指導の算定対象となる.
(4) 誤 集団指導と同一日に行った個人指導は, 入院患者に対する 「栄養食事指導料」 が診療報酬として算定できる.
(5) 誤 在宅患者訪問栄養食事指導料は, 居宅療養患者で, 別に厚生労働大臣が定める特別食を医師が必要と認めた疾病の患者に算定できる.

2=(1)かつ(4)
(1) 正 クレアチニンは糸球体からろ過されるとともに, 一部尿細管から分泌される.
(2) 誤 血中クレアチニンクリアランスの基準値は, 80~110 mg/分である.
(3) 誤 血中クレアチニン (Cr) の基準値は, 男性が 0.68~1.14 mg/dL, 女性が 0.65~1.07 mg/dL である.
(4) 正 血中クレアチニン濃度は, 筋肉量の判定に有用である.
(5) 誤 24時間尿中クレアチニン排泄量の基準値は, 男性で 0.66~1.13 mg/dL, 女性で 0.48~0.80 mg/dL である.

3=(4)かつ(5)
(1) 誤 血清トリグリセリド値の上昇は, 摂取 (糖質) エネルギー量の過剰を意味する.
(2) 誤 甲状腺機能亢進症では, 血中コレステロールが低下する.
(3) 誤 匙状爪 (スプーンネイル) は, 鉄の欠乏によって爪が反ったものである.
(4) 正 亜鉛欠乏では, 赤血球膜の脆弱化による溶血性貧血を起こす.
(5) 正 原発性副甲状腺機能亢進症では, パラソルモンが骨吸収・カルシウムの腸管吸収・腎でのカルシウムの再吸収の三者を亢進するため高カルシウム血症がみられる.

4=(3)かつ(4)
(1) 誤 ハリス-ベネディクト (Harris-Benedict) の式で, 基礎エネルギー消費量 (BEE, kcal/日) が推定できる.
(2) 誤 ハリス-ベネディクト (Harris-Benedict) の公式には, ストレス係数が用いられていない.
(3) 正 ハリス-ベネディクトの公式にストレス係数と活動係数を乗じて, 総エネルギー消費量 (TEE) が算定される.
(4) 正 安静時エネルギー消費量は, 間接熱量測定計で測定できる.
(5) 誤 熱傷では, 基礎代謝量は増加する.

5=(4)
(1) 誤 経腸栄養法は, 経口摂取不能でも消化・吸収機能が保たれているときに用いられる.
(2) 誤 消化障害がない場合は, 半消化態栄養剤や天然濃厚流動食を用いる.
(3) 誤 経皮内視鏡的胃痩造設術 (PEG) 後は, 経腸栄養法を用いる.
(4) 正 経腸栄養法は管理が比較的容易なので, 長期間の使用が可能である.
(5) 誤 経管栄養は, 経口栄養に比べて満足感を得にくい.

6=(1)かつ(4)
(1) 正 前日に溶解した経腸栄養剤を投与することは, 下痢の原因となる.
(2) 誤 成分栄養剤は浸透圧が高いので, 短時間に投与すると下痢や腹痛をきたしやすい.
(3) 誤 成分栄養剤の浸透圧は, 半消化態栄養剤よりも浸透圧が高い.
(4) 正 経腸栄養は, 中心静脈栄養にみられるようなカテーテル挿入による感染症の危険は少ない.
(5) 誤 下痢を予防するためには, 液状の経腸栄養剤の注入速度を遅くする. 100 mL/時を超えると下痢を起こしやすい.

7=(1)
(1) 誤 肝予備能のうち物質の取り込みや排泄能の指標としては, ICG試験やBSP試験などを用いて評価する.
(2) 正 肝臓がんは, 血清α-フェトプロテイン (AFP) 値を用いて評価する.
(3) 正 飢餓状態患者ではリフィーディング症候群の危険性があるので, 血清リン値を確認する.
(4) 正 栄養ケアのモニタリングと再評価においては, エネルギー投与量の設定には体温や身体活動を考慮する.
(5) 正 栄養補給実施後は, 再評価を行う.

8=(1)
(1) 正 問題志向型診察録 (POMR) の経過記録は, SOAPに分けて記録する.
(2) 誤 POSにおけるSOAP分類で, 年齢, 職業, 検査データ等の客観的情報はO (object) である.
(3) 誤 POSにおけるSOAP分類で, 患者の感情, 考え方等の主観的情報はS (subject) である.
(4) 誤 POSにおけるSOAP分類で, 体重のモニタリング等の治療方針のプランはP (plan) である.
(5) 誤 POSにおけるSOAP分類で, 解決策や栄養評価, 診断名等の評価・考察はA (assessment) である.

9=(2)
(1) 誤 カルシウム欠乏症では, 副甲状腺ホルモンの分泌亢進により血中アルカリホスファターゼ濃度の上昇がみられる.
(2) 正 カルシウム欠乏症では, テタニーがみられる.
(3) 誤 カルシウム欠乏症では, 血中カルシトニン濃度の低下がみられる.
(4) 誤 カルシウム欠乏症では, 白内障による視力障害がみられることがある.
(5) 誤 カルシウムの過剰症に, 尿路結石やミルク・アルカリ症候群がある.

10=(4)
(1) 誤 1回のみの検査で空腹時血糖値 126 mg/dL 以上であれば, 糖尿病型と判定する.
(2) 誤 1回のみの検査で随時血糖値 200 mg/dL 以上であれば, 糖尿病型と判定する.
(3) 誤 1回のみの検査で 75 g OGTT2時間値 200 mg/dL 以上であれば, 糖尿病型と判定する.
(4) 正 1回のみの検査でHbA1c (国際標準値) 6.5% 以上であれば, 糖尿病型と判定する.
(5) 誤 血糖値とHbA1cがともに糖尿病型の場合は, 糖尿病と診断する.

11=(2)
(1) 誤 低密度リポたんぱく質 (LDL) は, 血中におけるコレステロールの主要運搬リポたんぱく質である.
(2) 正 低密度リポたんぱく質 (LDL) は, 受容体を介して細胞内に取り込まれる.
(3) 誤 高密度リポたんぱく質 (HDL) は, 末梢組織にあるコレステロールを肝などへ運び込む役目を担っている.
(4) 誤 血中リポたんぱく質で比重が最も重いのは, 高密度リポたんぱく質 (HDL) である.
(5) 誤 持久性運動トレーニングにより, 高密度リポたんぱく質 (HDL) 濃度は上昇する.

12=(4)
(1) 誤 高尿酸血症は, 血清尿酸値が 7 mg/dL 以上で診断される.
(2) 誤 高尿酸血症は, 中年男性に多くみられる.
(3) 誤 高尿酸血症は, 大半が腎臓における尿酸排泄障害に起因する.
(4) 正 高尿酸血症では, 薬物療法が主である.
(5) 誤 高尿酸血症では, 尿酸産生抑制剤 (アロプリノールなど) や尿酸排泄促進剤 (プロベネシドなど) を服用する.

13=(4)
(1) 誤 口内炎, 舌炎の原因に, ビタミンB2の欠乏がある.
(2) 誤 暴飲暴食や不適切な食品の多量摂取後などの急性胃炎では, 胃の保護のため初期2日間程は絶食とする.
(3) 誤 慢性胃炎の原因に, 胃酸分泌亢進がある.
(4) 正 慢性胃炎で特に症状がない時期には, 胃に負担をかけない食品ならなんでも食べるように指導する.
(5) 誤 胃に負担をかける食品として, アルコール, カフェインなどの刺激物などがあげられるが, 核酸を多く含む食品は一般に胃に負担をかけない.

14=(2)
(1) 誤 下痢がある場合, 十分な水分補給を行う.
(2) 正 長期の下痢では, 電解質異常を伴うため, 電解質を含む水分補給が必要である.
(3) 誤 下痢による腸液喪失では, 大腸内のカリウムが大量に喪失するため低カリウム血症がみられる.
(4) 誤 高脂肪食は下痢を悪化させるので, 下痢では低脂肪食 (脂質エネルギー比 15~20%) とする.
(5) 誤 慢性下痢症では, 発酵しやすい食品や脂質の多い食品は制限する.

15=(3)
(1) 誤 肥満や非アルコール性脂肪肝 (NAFLD) は, 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) の原因となる.
(2) 誤 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) では, インスリン抵抗性がみられる.
(3) 正 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) では, 肝臓組織の繊維化が進む.
(4) 誤 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) では, 肝臓組織の鉄量が増加するので, フェリチン高値の場合は鉄制限食とする.
(5) 誤 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) は, 肝硬変, ひいては肝臓がんに移行することがある.

16=(1)
(1) 正 心不全の症状の1つに, 不整脈がある.
(2) 誤 左心不全では, 心拍出量が低下するので血圧は低下する.
(3) 誤 右心不全の症状に, 浮腫や静脈怒張がある.
(4) 誤 右心不全の症状に, 浮腫や静脈怒張がある.
(5) 誤 左心不全では, 肺うっ血により呼吸困難をきたし (心臓性喘息), 起座呼吸となる.

17=(4)
(1) 誤 急性糸球体腎炎は, A群β溶血性連鎖球菌に感染することにより発症しやすい.
(2) 誤 急性糸球体腎炎の症状は, 突然の血尿, たんぱく尿, 高血圧, 浮腫である.
(3) 誤 急性糸球体腎炎の症状は, 突然の血尿, たんぱく尿, 高血圧, 浮腫である.
(4) 正 急性糸球体腎炎の症状は, 突然の血尿, たんぱく尿, 高血圧, 浮腫である.
(5) 誤 急性糸球体腎炎では, 血清抗ストレプトリジンO (ASO) 抗体価が上昇する.

18=(4)
(1) 誤 慢性腎不全は, 治療により回復しない不可逆性変化である.
(2) 誤 慢性腎不全では, 糸球体濾過量 (GFR) は正常の 30% 未満である.
(3) 誤 慢性腎不全は, 血清クレアチニン濃度は 1.2 mg/dL 以上である.
(4) 正 慢性腎不全における尿毒症では, 中枢神経症状が出現する. 尿素窒素, 尿酸, クレアチニンなどが蓄積し, 知力減少や昏睡を招く.
(5) 誤 慢性腎不全では, 腎でのカリウムおよびリンの排泄障害により, 高カリウム血症および高リン血症がみられる.

19=(2)
(1) 誤 慢性腎臓病 (CKD) のステージG1~G5では, エネルギー量は 25~35 kcal/kg 標準体重/日とする.
(2) 正 CKDの重症度分類でG1, G2では, たんぱく質制限は行わず, 1.0~1.2 g/kg標準体重/日とする.
(3) 誤 CKDの重症度分類でG1, G2では, たんぱく質制限は行わず, 1.0~1.2 g/kg標準体重/日とする.
(4) 誤 CKDの重症度分類でG3a, G3bでは, たんぱく質制限食 (0.8~1.0 g/kg標準体重/日) とする.
(5) 誤 保存期腎不全 (CKDステージ G4) では, 低たんぱく質 (NPC/N比 500~600) の成分栄養剤を用いる.

20=(2)
(1) 誤 甲状腺機能亢進症では, 基礎代謝が亢進する.
(2) 正 甲状腺機能亢進症では, 甲状腺の肥大とともに眼球突出をみとめる.
(3) 誤 甲状腺機能亢進症では, 頻脈となる.
(4) 誤 甲状腺機能亢進症では, 基礎代謝が亢進しているため食欲が亢進する.
(5) 誤 甲状腺機能亢進症では, 体重が減少する.

21=(4)
(1) 誤 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) では, 呼吸でエネルギーを多く消費するため安静時エネルギー消費量が増加する.
(2) 誤 進行した慢性閉塞性肺疾患 (COPD) では, 呼吸困難によるエネルギー消費と摂食不良のため体重が減少する.
(3) 誤 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) では, マラスムス型の栄養障害がみられる.
(4) 正 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) では, 呼吸筋の過剰な活動により血漿分枝アミノ酸濃度は低下する.
(5) 誤 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) では, 全身筋肉量の低下がみられる.

22=(1)
(1) 正 鉄欠乏性貧血では, 鉄剤の服用は貯蔵鉄が充足されるまで継続する.
(2) 誤 鉄欠乏性貧血では, 脱水症状は起こりにくい.
(3) 誤 鉄欠乏性貧血では, 白血球, 血小板は低値を示さない.
(4) 誤 鉄欠乏性貧血は, 腎機能の低下を伴わない.
(5) 誤 妊娠時にみられる貧血には鉄欠乏性貧血が多く, 妊娠月数が進むに従って軽度になることはない.

23=(4)
(1) 誤 若年者のダイエット (食事制限, 欠食) は, 将来の骨粗鬆症の発症を助長する.
(2) 誤 骨粗鬆症の栄養指導は, 骨密度が最大になる20歳頃に達する前から行う.
(3) 誤 骨粗鬆症の予防のために牛乳で目標カルシウム摂取量の 80% 以上を確保しようとすると, 脂質やたんぱく質の過剰摂取となる.
(4) 正 骨粗鬆症の予防には, コラーゲン形成に必要なビタミンCを適量摂取することが大切である.
(5) 誤 骨粗鬆症の予防には, コラーゲン形成に必要なビタミンC, カルシウムの吸収に必要なビタミンD, 骨形成に必要なビタミンK, その 他良質のたんぱく質などを適量摂取することが大切である.

24=(3)
(1) 誤 液性免疫には, Bリンパ球が分化した形質細胞によって分泌された免疫グロブリンが関与する.
(2) 誤 免疫グロブリン注射は, 受動免疫である.
(3) 正 免疫グロブリンは, Bリンパ球が分化した形質細胞によって産生される.
(4) 誤 腸管免疫防御には, 分泌型IgAが関与する.
(5) 誤 花粉症には, IgE抗体が関与する.

25=(4)
(1) 誤 がんの化学療法施行時には, 副作用として消化管運動の抑制が起こるため下痢や便秘を起こしやすい.
(2) 誤 腹部に対する放射線療法では, 消化器症状 (味覚変化, 悪心, 膨満感, 嘔吐, 下痢など) を起こしやすい.
(3) 誤 大腸がんでは, がん胎児性抗原 (CEA) が高値になる.
(4) 正 肝細胞癌では, 腫瘍マーカー (α-フェトプロテイン) の上昇, 全身倦怠感, 食欲不振等がみられる.
(5) 誤 末期がんでは, 悪液質がみられる.

26=(3)
(1) 誤 胃切除後症候群として, 下部食道括約筋圧の消失による逆流性食道炎がある.
(2) 誤 胃切除後症候群として, 内因子の欠乏によるビタミンB12の吸収不全を原因とする巨赤芽球性貧血 (悪性貧血) がある.
(3) 正 胃全摘術後の巨赤芽球性貧血発症時には, ビタミンB12欠乏の症状である神経症状がみられる.
(4) 誤 巨赤芽球性貧血は, 術後数年以上経過後に見られる合併症である.
(5) 誤 胃全摘術後の巨赤芽球性貧血は, ビタミンB12の静脈内投与で治療する.

27=(5)
(1) 正 外科関連疾患にみられる低たんぱく質血症の原因の1つに, 食欲低下や摂食機能障害によるたんぱく質の摂取不足がある.
(2) 正 外科関連疾患にみられる低たんぱく質血症の原因の1つに, 肝臓の機能障害によるたんぱく質の合成量の低下がある.
(3) 正 外科関連疾患にみられる低たんぱく質血症の原因の1つに, 手術中の失血, 浸出液等によるたんぱく質の喪失がある.
(4) 正 外科関連疾患にみられる低たんぱく質血症の原因の1つに, たんぱく質代謝の亢進によるたんぱく質必要量の増大がある.
(5) 誤 外科関連疾患にみられる低たんぱく質血症の原因の1つに, 糖新生の亢進による体たんぱく質の分解の亢進がある.

28=(4)
(1) 誤 意識障害, 脳血管障害, 脳神経障害, 脳性麻痺, 加齢, 向精神薬などは, 嚥下障害の機能的原因になる.
(2) 誤 舌炎, 扁桃炎, 食道炎, 甲状腺腫などは, 嚥下障害の器質的原因になる.
(3) 誤 神経性食欲不振症, 認知症, 心身症などは, 嚥下障害の心理的原因になる.
(4) 正 嚥下障害は, 誤嚥性肺炎の原因になる.
(5) 誤 嚥下障害患者では, 水分の摂取が難しく, 脱水症状になりやすい.

29=(4)
(1) 誤 メープルシロップ尿症の栄養管理では, 分岐鎖アミノ酸の摂取制限が必要である.
(2) 誤 ガラクトース血症の治療では, 重要なエネルギー供給源であるショ糖や果糖の除去は行わない.
(3) 誤 ヒスチジン血症の治療では, ヒスチジン除去を行う.
(4) 正 尿素サイクル異常症では, 低たんぱく質食とする.
(5) 誤 ダウン症候群は, 肥満になりやすい.

30=(4)
(1) 正 誤嚥性肺炎の対策として, 口腔ケアが実施される.
(2) 正 転倒による骨折は, 寝たきりの原因となる.
(3) 正 食事摂取量の減少は, 脱水症の原因となる.
(4) 誤 失禁がある場合は, 水分の補給を行う.
(5) 正 糖尿病や腎不全は, 褥瘡悪化の要因となる.

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次回は, 臨床栄養学 実戦問題4の問題です.

臨床 実戦 28-05

2013年11月29日 | 日記
臨床栄養学 実戦問題3の問題です.

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2013年度 臨床栄養学 実戦問題 3 問題
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1 栄養食事指導料に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 入院患者への栄養指導で, 保険診療報酬が算定できるのは, 入院期間中週2回までである.
(2) 初回個人指導の2週間後に実施した2回目の指導は, 入院患者に対する 「栄養食事指導料」 が診療報酬として算定できない.
(3) 食道がん術後は, 入院栄養食事指導の算定対象となる.
(4) 集団指導と同一日に行った個人指導は, 入院患者に対する 「栄養食事指導料」 が診療報酬として算定できない.
(5) 在宅患者訪問栄養食事指導料は, 居宅療養患者であれば疾患にかかわらず算定できる.

2 栄養状態の評価指標に関する記述である. 正しいのはどれか. 2つ選べ.
(1) クレアチニンは, 腎尿細管から分泌される.
(2) 血中クレアチニンクリアランスの基準値は, 120~140 mg/分である.
(3) 血清クレアチニン値の基準値は, 2.0 mg/dL である.
(4) 血中クレアチニン濃度は, 筋肉量の判定に有用である.
(5) 24時間尿中クレアチニン排泄量の基準値は, 2.0 mg/dL である.

3 病態の評価指標に関する記述である. 正しいのはどれか. 2つ選べ.
(1) 血清トリグリセリド値の上昇は, 摂取エネルギー量の不足を意味する.
(2) 甲状腺機能亢進症では, 血中コレステロールが上昇する.
(3) 匙状爪 (スプーンネイル) は, アルブミンの減少によって爪が反ったものである.
(4) 亜鉛欠乏では, 溶血性貧血を起こす.
(5) 高カルシウム血症の原因となる病態に, 原発性副甲状腺機能亢進症がある.

4 栄養アセスメントによるエネルギー必要量の算定 (推定) に関する記述である. 正しいのはどれか. 2つ選べ.
(1) ハリス-ベネディクト (Harris-Benedict) の式で, 身体活動レベルが推定できる.
(2) ハリス-ベネディクト (Harris-Benedict) の公式には, ストレス係数が用いられている.
(3) ハリス-ベネディクトの公式にストレス係数と活動係数を乗じて, 総エネルギー消費量 (TEE) が算定される.
(4) 安静時エネルギー消費量は, 間接熱量測定計で測定できる.
(5) 熱傷では, 基礎代謝量は低下する.

5 経腸栄養法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 食道閉鎖を合併している場合には, 経腸栄養は適用されない.
(2) 消化障害がない場合は, 成分栄養剤を用いる.
(3) 経皮内視鏡的胃痩造設術 (PEG) 後は, 経腸栄養法は用いられない.
(4) 経腸栄養法は管理が比較的容易なので, 長期間の使用が可能である.
(5) 経口栄養は, 経管栄養に比べて満足感を得にくい.

6 経腸栄養法に関する記述である. 正しいのはどれか. 2つ選べ.
(1) 前日に溶解した経腸栄養剤を投与することは, 下痢の原因となる.
(2) 便秘は, 経腸栄養の合併症である.
(3) 成分栄養剤の浸透圧は, 半消化態栄養剤よりも浸透圧が低い.
(4) 経腸栄養は, 感染症の危険は少ない.
(5) 下痢時は, 経腸栄養食品 (剤) の投与速度を 400 mL/時以下とする.

7 臨床経過のモニタリングと再評価に関する記述である. 誤っているのはどれか. 1つ選べ.
(1) 肝予備能のうち物質の取り込みや排泄能の指標としては, アルブミンやコリンエステラーゼなどを用いて評価する.
(2) 肝臓がんは, 血清α-フェトプロテイン (AFP) 値を用いて評価する.
(3) 飢餓状態患者ではリフィーディング症候群の危険性があるので, 血清リン値を確認する.
(4) 栄養ケアのモニタリングと再評価においては, エネルギー投与量の設定には体温や身体活動を考慮する.
(5) 栄養補給実施後は, 再評価を行う.

8 POSに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 問題志向型診察録 (POMR) の経過記録は, SOAPに分けて記録する.
(2) POSにおけるSOAP分類で, 年齢, 職業, 検査データ等の客観的情報はSである.
(3) POSにおけるSOAP分類で, 患者の感情, 考え方等の主観的情報はOである.
(4) POSにおけるSOAP分類で, 体重のモニタリング等の治療方針の計画はAである.
(5) POSにおけるSOAP分類で, 解決策や栄養評価, 診断名等の評価・考察はPである.

9 カルシウムの欠乏症および過剰症に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) カルシウム欠乏症では, 血中副甲状腺ホルモン濃度の低下がみられる.
(2) カルシウム欠乏症では, テタニーがみられる.
(3) カルシウム欠乏症では, 血中カルシトニン濃度の増加がみられる.
(4) カルシウム欠乏症では, 視力障害はみられない.
(5) カルシウムの代表的な欠乏症として, 尿路結石がある.

10 糖尿病の検査と診断に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 1回のみの検査で空腹時血糖値 126 mg/dL 以上であれば, 糖尿病と診断する.
(2) 1回のみの検査で随時血糖値 200 mg/dL 以上であれば, 糖尿病と診断する.
(3) 1回のみの検査で 75 g OGTT2時間値 200 mg/dL 以上であれば, 糖尿病と診断する.
(4) 1回のみの検査でHbA1c (国際標準値) 6.5% 以上であれば, 糖尿病型と判定する.
(5) 血糖値とHbA1cがともに糖尿病型の場合は, 糖尿病型と判定する.

11 血清リポたんぱく質に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 低密度リポたんぱく質 (LDL) は, 血中におけるトリアシルグリセロールの主要運搬リポたんぱく質である.
(2) 低密度リポたんぱく質 (LDL) は, 受容体を介して細胞内に取り込まれる.
(3) 超低密度リポたんぱく質 (VLDL) は, 末梢組織にあるコレステロールを肝などへ運び込む役目を担っている.
(4) 血中リポたんぱく質で比重が最も重いのは, キロミクロンである.
(5) 持久性運動トレーニングにより, 高密度リポたんぱく質 (HDL) 濃度は低下する.

12 高尿酸血症に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 高尿酸血症は, 血清尿酸値が 5 mg/dL 以上で診断される.
(2) 高尿酸血症は, 中年女性に多くみられる.
(3) 高尿酸血症は, 主にプリン体含有食品の摂取に起因する.
(4) 高尿酸血症では, プリン体含量の多い食品摂取を控えさせ飲酒も制限するが, 薬物療法が主である.
(5) 高尿酸血症では, 低用量アスピリンを服用する.

13 口内炎, 舌炎, 胃炎に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 口内炎, 舌炎の原因に, サルモネラ菌感染がある.
(2) 暴飲暴食や不適切な食品の多量摂取後などの急性の胃炎では, 初期2日間程はおかゆなどの軟らかい食事にして絶食は避ける.
(3) 慢性胃炎の原因に, 門脈圧亢進がある.
(4) 慢性胃炎で特に症状がない時期には, 胃に負担をかけない食品ならなんでも食べるように指導する.
(5) 胃に負担をかける食品として, アルコール, カフェインなどの刺激物や, 核酸 (プリン体) を多く含む食品などがあげられる.

14 便秘と下痢に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 下痢がある場合, 水分補給は制限する.
(2) 長期の下痢では, 電解質を含む水分補給が必要である.
(3) 下痢による腸液喪失では, 高カリウム血症がみられる.
(4) 下痢では, 高脂肪食とする.
(5) 慢性下痢症では, 発酵しやすい食品や脂質の多い食品を摂取する.

15 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) C型肝炎ウィルスは, 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) の原因となる.
(2) 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) では, インスリン抵抗性はみられない.
(3) 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) では, 肝臓組織の繊維化が進む.
(4) 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) では, 肝臓組織の鉄量が低下する.
(5) 非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH) は, 肝硬変に移行しない.

16 心不全に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 心不全の症状の1つに, 不整脈がある.
(2) 左心不全では, 心拍出量が増加するので血圧は上昇する.
(3) 左心不全の症状の1つに, 浮腫がある.
(4) 左心不全の症状の1つに, 静脈怒張がある.
(5) 右心不全では, 肺うっ血により呼吸困難をきたす.

17 急性糸球体腎炎に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 急性糸球体腎炎は, 病原性大腸菌に感染することにより発症しやすい.
(2) 急性糸球体腎炎の症状に, 血尿はない.
(3) 急性糸球体腎炎の症状に, 低血圧がある.
(4) 急性糸球体腎炎の症状に, たんぱく尿や浮腫がある.
(5) 急性糸球体腎炎では, 血清抗ストレプトリジンO (ASO) 抗体価が低下する.

18 慢性腎不全に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 慢性腎不全は, 治療により回復する可逆性変化である.
(2) 慢性腎不全では, 糸球体濾過量 (GFR) は正常の 60% 以上である.
(3) 慢性腎不全は, 血清クレアチニン濃度は 1.2 mg/dL 以下である.
(4) 慢性腎不全における尿毒症では, 中枢神経症状が出現する.
(5) 慢性腎不全では, 低カリウム血症および高リン血症がみられる.

19 慢性腎臓病 (CKD) の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 慢性腎臓病 (CKD) のステージG5 (末期腎不全) では, エネルギー摂取量は1日 20 kcal/kg 標準体重が推奨される.
(2) CKDの重症度分類でG1では, たんぱく質制限は行わず, 1.0~1.2 g/kg標準体重/日とする.
(3) CKDの重症度分類でG2では, たんぱく質制限食 (0.8~1.0 g/kg標準体重/日) とする.
(4) CKDの重症度分類でG3aでは, たんぱく質制限食 (0.6~0.8 g/kg標準体重/日) とする.
(5) 保存期腎不全 (CKDステージ G4) では, NPC/N比が 120~150 の成分栄養剤を用いる.

20 甲状腺機能亢進症に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 甲状腺機能亢進症では, 基礎代謝が低下する.
(2) 甲状腺機能亢進症では, 眼球突出をみとめる.
(3) 甲状腺機能亢進症では, 心拍数低下がみられる.
(4) 甲状腺機能亢進症では, 食欲が低下する.
(5) 甲状腺機能亢進症では, 体重が増加する.

21 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) では, 安静時エネルギー消費量が低下する.
(2) 進行した慢性閉塞性肺疾患 (COPD) では, 体重が増加する.
(3) 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) では, クワシオルコル型の栄養障害がみられる.
(4) 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) では, 血漿分枝アミノ酸濃度は低下する.
(5) 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) では, 全身筋肉量の増加がみられる.

22 鉄欠乏性貧血に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 鉄欠乏性貧血では, 鉄剤の服用は貯蔵鉄が充足されるまで継続する.
(2) 鉄欠乏性貧血では, 脱水症状を起こさないように注意する.
(3) 鉄欠乏性貧血では, 白血球, 血小板は低値を示す.
(4) 鉄欠乏性貧血は, 腎機能の低下を伴う.
(5) 妊娠時にみられる貧血には鉄欠乏性貧血が多く, 妊娠月数が進むに従って軽度になる.

23 骨粗鬆症の予防に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 若年者のダイエットは, 将来の骨粗鬆症の発症を予防する.
(2) 骨粗鬆症は高齢者に発症頻度が高いので, 栄養指導は高齢期になって行えばよい.
(3) 骨粗鬆症の予防のためには, 牛乳で目標カルシウム摂取量の 80% 以上を確保するように指導する.
(4) 骨粗鬆症の予防には, ビタミンCを適量摂取することが大切である.
(5) 骨粗鬆症の予防には, カルシウムが充分摂取されていれば, その他の栄養素に関しては特別な配慮はいらない.

24 液性免疫に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 液性免疫には, Tリンパ球が関与する.
(2) 受動免疫の1つに, ワクチン接種がある.
(3) 免疫グロブリンは, Bリンパ球が分化した形質細胞によって産生される.
(4) 腸管免疫防御には, IgEが関与する.
(5) 花粉症には, 感作T細胞が関与する.

25 がんに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) がんの化学療法施行時には, 便秘を起こすことは希である.
(2) 腹部に対する放射線療法が消化不良を起こすことはない.
(3) 大腸がんでは, がん胎児性抗原 (CEA) の値に変化は少ない.
(4) 肝細胞癌では, 腫瘍マーカー (α-フェトプロテイン) の上昇, 全身倦怠感, 食欲不振等がみられる.
(5) 早期胃がんでは, 悪液質がみられる.

26 胃切除後症候群に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 胃切除後症候群として, 食道アカラシアがある.
(2) 胃全摘患者に起こりやすい貧血は, 主として鉄欠乏性貧血である.
(3) 胃全摘術後の巨赤芽球性貧血発症時には, 神経症状がみられる.
(4) 胃全摘術後の巨赤芽球性貧血は, 術後5年以上経過すれば治癒する.
(5) 胃全摘術後の巨赤芽球性貧血は, 葉酸の経口投与で治療する.

27 外科関連疾患にみられる低たんぱく質血症に関する記述である. 誤っているのはどれか. 1つ選べ.
(1) 外科関連疾患にみられる低たんぱく質血症の原因の1つに, 食欲低下や摂食機能障害によるたんぱく質の摂取不足がある.
(2) 外科関連疾患にみられる低たんぱく質血症の原因の1つに, 肝臓の機能障害によるたんぱく質の合成量の低下がある.
(3) 外科関連疾患にみられる低たんぱく質血症の原因の1つに, 手術中の失血, 浸出液等によるたんぱく質の喪失がある.
(4) 外科関連疾患にみられる低たんぱく質血症の原因の1つに, たんぱく質代謝の亢進によるたんぱく質必要量の増大がある.
(5) 外科関連疾患にみられる低たんぱく質血症の原因の1つに, 糖新生の低下による体たんぱく質の分解の亢進がある.

28 嚥下障害に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 意識障害, 脳血管障害, 脳神経障害, 脳性麻痺, 加齢, 向精神薬などは, 嚥下障害の心理的原因になる.
(2) 舌炎, 扁桃炎, 食道炎, 甲状腺腫などは, 嚥下障害の機能的原因になる.
(3) 神経性食欲不振症, 認知症, 心身症などは, 嚥下障害の器質的原因になる.
(4) 嚥下障害は, 肺炎の原因になる.
(5) 嚥下障害患者は, 脱水症状にはなりにくい.

29 先天性代謝異常に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) メープルシロップ尿症の栄養管理では, トレオニンの摂取制限が必要である.
(2) ガラクトース血症の治療ではショ糖除去を行う.
(3) ガラクトース血症の治療では, ヒスチジン除去を行う.
(4) 尿素サイクル異常症では, 低たんぱく質食とする.
(5) ダウン症候群は, るいそうになりやすい.

30 老年症候群に関する記述である. 誤っているのはどれか. 1つ選べ.
(1) 誤嚥性肺炎の対策として, 口腔ケアが実施される.
(2) 転倒による骨折は, 寝たきりの原因となる.
(3) 食事摂取量の減少は, 脱水症の原因となる.
(4) 失禁がある場合は, 水分制限が必要である.
(5) 糖尿病は, 褥瘡の内的因子となる.

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次回は, 臨床栄養学 実戦問題3の解答と解説です.

臨床 実戦 28-04

2013年11月28日 | 日記
臨床栄養学 実戦問題2の解答と解説です.

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2013年度 臨床栄養学 実戦問題 2 解答と解説
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1=(1)
(1) 正 栄養サポートチーム加算では, 医師, 看護師, 薬剤師及び管理栄養士等によるチーム構成で算定ができる.
(2) 誤 栄養サポートチーム加算では, 医師, 看護師, 薬剤師及び管理栄養士等によるチーム構成で算定ができる.
(3) 誤 栄養サポートチーム加算では, 1チームが算定できる対象人数は, おおむね30人/日である.
(4) 誤 栄養サポートチーム加算では, 週1回程度の定期的なカンファレンスが必要である.
(5) 誤 栄養サポートチーム加算では, 1週間に1回200点算定できる.

2=(2)
(1) 誤 クリニカルパスは, 時間軸に沿って作成される.
(2) 正 クリニカルパスの作成に当たり, 治療の標準化が必要である.
(3) 誤 クリニカルパスの導入により, チーム医療では職種の異なる医療従事者間での情報の共有が可能となる.
(4) 誤 クリニカルパスの導入は, 診療報酬の統一化を進めることとなる.
(5) 誤 クリニカルパスは, 医療従事者と患者の双方に有益な診療スケジュールである.

3=(1)
(1) 正 内臓脂肪蓄積型肥満は, ウエスト/ヒップ比から推定できる.
(2) 誤 人体における片下肢の重量比率は, 約 19% である.
(3) 誤 握力は, 栄養状態の静的アセスメント項目である.
(4) 誤 わが国では, 若年女性のやせが増加している.
(5) 誤 BMIが 18.5 未満であれば, 「やせ」 と判定される.

4=(3)
(1) 誤 尿量 400 mL/日以下を, 乏尿という.
(2) 誤 慢性腎不全では, 尿中へのカリウムの排泄が障害されるため, 高カリウム血症となる.
(3) 正 腎機能低下 (腎不全) では, 血中クレアチニン濃度上昇, 尿素窒素濃度上昇がみられる.
(4) 誤 腎不全では, エリスロポエチンの分泌が低下するので, ヘモグロビンが低下する.
(5) 誤 ネフローゼ症候群では, 血清アルブミン濃度は低下する. 血清アルブミン濃度 3.0 g/dL 以下.

5=(2)
(1) 誤 栄養ケアは, 疾患の治療方針に沿って計画されなければならない.
(2) 正 栄養ケア計画は, 多職種参加で立案されるべきである.
(3) 誤 栄養ケアは, 「栄養スクリーニング → 栄養アセスメント → 栄養ケアプラン → 実施 → モニタリング → 評価」 の流れで行う.
(4) 誤 モニタリングは, 栄養ケア実施中および実施後の継続的な観察と評価である.
(5) 誤 栄養ケア計画は, 生活習慣病の患者にも用いる.

6=(2)
(1) 誤 嚥下障害者には, むせやすいため, 酸味の強いものを控える.
(2) 正 頻回食は, 胃切除後など消化管の部分摘出や再建後の負担軽減のために用いられる.
(3) 誤 回転食 (アレルゲンとなりやすい食物を一定期間をおいて提供する方法) は, 食物アレルギーの食事療法に用いられる.
(4) 誤 無菌食は, 骨髄移植患者等に用いられる.
(5) 誤 ガラクトース血症では, ガラクトースや乳糖の摂取制限を行う.

7=(2)
(1) 誤 成分栄養剤は, 経口, 経胃 (経胃瘻), 経腸 (経空腸瘻) でも用いられる.
(2) 正 成分栄養剤はすべての成分がすでに消化された状態 (消化態) なので, 消化の必要なく吸収される.
(3) 誤 成分栄養剤の窒素源成分は, アミノ酸である.
(4) 誤 成分栄養剤の糖質源は, デキストリンである.
(5) 誤 成分栄養剤の脂肪エネルギー比率は, 非常に低い (エレンタールで約 0.6%).

8=(2)
(1) 誤 α-グルコシダーゼ阻害薬は, 食直前 (10分以内) に服用する.
(2) 正 α-グルコシダーゼ阻害剤の投与により, 腹部膨満を起こしやすい.
(3) 誤 スルホニル尿素薬は, インスリン分泌促進作用をもつ.
(4) 誤 ビグアナイド薬には, インスリン抵抗性改善作用がある.
(5) 誤 DPP-4阻害剤には, インクレチンの効果を持続させる作用がある.

9=(3)
(1) 誤 肥満の食事療法では, 除脂肪体重の維持および内臓脂肪の減少をはかる.
(2) 誤 軽度の成人肥満の栄養指導では, 1ヶ月に 1~3 kg 程度を目標として徐々に減量するように指導する.
(3) 正 肥満の食事療法では, リバウンドを防ぐために行動修正療法が有効である.
(4) 誤 肥満の治療では, 食事療法とともに運動療法も重視されている.
(5) 誤 身長 160 cm の人が1ヶ月で 2 kg 減量するには, 1日に約 470 kcal の負のエネルギー出納を必要とする.
(7000 kcal×2 kg)/30日=467 kcal/日.

10=(5)
(1) 正 2型糖尿病において高血糖が持続すると, 細小血管障害の発症頻度が高くなる.
(2) 正 重症糖尿病では, 血中重炭酸イオンの減少 (代謝性アシドーシス) があると予想される.
(3) 正 重症糖尿病では, 脱水に対して輸液を直ちに開始する. 初期の輸液は大量に必要である.
(4) 正 合併症のない2型糖尿病患者の食事療法では, 摂取する食品の種類を多くする.
(5) 誤 糖尿病の食事療法では, ショ糖の摂取はインスリン抵抗性を悪化させる.

11=(3)
(1) 誤 α-グルコシダーゼ阻害剤使用者では, 穀類, 芋類, 砂糖類を指示エネルギー量の範囲内で摂取させる.
(2) 誤 α-グルコシダーゼ阻害薬服用中の低血糖発作には, グルコースを投与する.
(3) 正 インスリン分泌を刺激するスルフォニル尿素薬は, インスリン依存状態の糖尿病には効果が薄い.
(4) 誤 妊娠中の糖尿病患者には, インスリンを投与する. 胎児への影響があるので, 経口血糖降下剤は使用しない.
(5) 誤 心不全を合併する糖尿病患者には, インスリン抵抗性改善薬を投与してはならない. チアゾリジン系のインスリン抵抗性改善薬 (アクトスなど) は, 心不全の発症リスクを高める.

12=(1)
(1) 正 プリン体の含有量の多い食品には, 牛タン, ベーコン, 肉汁, イワシなどがある.
(2) 誤 高尿酸血症では, プリン体の摂取量を 400 mg/日以下に制限する.
(3) 誤 動物性たんぱく質が多い食事は尿中尿酸排泄量の増加による尿の酸性化につながり, 尿路結石の危険因子となる.
(4) 誤 高尿酸血症では, 尿酸の排泄を促進するため水分摂取を増やし, 尿量 2,000 mL/日以上を維持させる.
(5) 誤 高尿酸血症では, 尿酸生成促進作用と尿酸排泄阻害作用をもつアルコールの摂取を控えさせる.

13=(5)
(1) 正 塩酸とペプシンは, 胃粘膜の自己消化を促進する.
(2) 正 非ステロイド系消炎鎮痛薬 (NSAIDs) は, 消化性潰瘍の原因として重要である.
(3) 正 胃潰瘍の発生では, 精神的ストレスが促進因子になる.
(4) 正 急性胃潰瘍や急性びらん性胃炎を呈する所見がある場合を, 急性胃粘膜病変と呼ぶ.
(5) 誤 十二指腸潰瘍では, 空腹時に心窩部痛を示す.

14=(3)
(1) 誤 活動期のクローン病の栄養療法では, 完全静脈栄養あるいは成分栄養剤を用いる. 中心静脈栄養が用いられることもある.
(2) 誤 クローン病活動期には, NPC/N比が 150~200 の成分栄養剤を用いる.
(3) 正 クローン病活動期には, フィッシャー比が 4 程度の成分栄養剤を用いる.
(4) 誤 クローン病の活動期では, エネルギー補給は標準体重 kg 当たり 40~45 kcal とする.
(5) 誤 寛解維持期のクローン病では, 成分栄養と高エネルギー・高たんぱく・低脂肪 (30 g/日未満)・低残渣・低刺激食を用いる.

15=(5)
(1) 誤 肝硬変非代償期では, 高アンモニア血症は肝性脳症の誘因となる.
(2) 誤 肝硬変非代償期では, 血中アンモニアは高値を示し, 羽ばたき振戦が認められる.
(3) 誤 肝硬変非代償期では, 肝性脳症の発症を予防するために分岐鎖アミノ酸を摂取してフィッシャー比を高める.
(4) 誤 肝硬変の非代償期では, アルコールを制限する.
(5) 正 肝硬変の非代償期では, 低血糖予防のために夜間食 (LES食, late evening snack) を加える.

16=(2)
(1) 誤 心血管疾患がない場合は中等度の強度の有酸素運動を中心とした運動を定期的 (1日30分以上) に行う.
(2) 正 体重は BMI 25 kg/m2 を超えない.
(3) 誤 重篤な腎障害がない場合は野菜, 果物を通じてカリウムを積極的に摂取する.
(4) 誤 アルコール摂取量は, エタノール換算で男性 20~30 mL/日以下, 女性 10~20 mL/日以下とする.
(5) 誤 アルコールは一過性には血管拡張作用により血圧を低下させるが, 長期的には血圧を上昇させるので, 制限する必要がある.

17=(2)
(1) 微小変化型ネフローゼ症候群では, たんぱく質異化亢進防止のためエネルギーを 35 kcal/標準体重 kg/日とする.
(2) 正 成人の治療反応性良好な微小変化型ネフローゼ症候群では, たんぱく質を 1.0~1.1 g/kg 標準体重/日とする.
(3) 誤 成人の治療反応性良好な微小変化型ネフローゼ症候群では, 食塩摂取量は 0~7 g/日とする.
(4) 誤 成人の治療反応性良好な微小変化型ネフローゼ症候群で浮腫がみられる時は, ナトリウム制限を行う.
(5) 誤 成人の治療反応性良好な微小変化型ネフローゼ症候群で高コレステロール血症がみられる時は, 脂肪エネルギー比率を 20~25% とする.

18=(2)
(1) 誤 糖尿病性腎症の顕性腎症前期 (第3期A) では, 水分は制限しない.
(2) 正 糖尿病性腎症の第3期~第4期では, エネルギー摂取量を 30~35 kcal/kg/日とする.
(3) 誤 糖尿病性腎症の第4期では, たんぱく質摂取量を 0.6~0.8 g/kg/日とする.
(4) 誤 糖尿病性腎症の第4期では, 食塩を 5~7 g/日とする.
(5) 誤 糖尿病性腎症の第4期では, 1日力リウム摂取量を 1.5 g 未満とする.

19=(1)
(1) 正 甲状腺機能亢進症の病因として, 自己免疫異常が知られている.
(2) 誤 甲状腺機能亢進症の発症は, 特に若い女性に多い.
(3) 誤 甲状腺機能亢進症では, 甲状腺の腫大を認めることが多い.
(4) 誤 甲状腺機能亢進症では, 血液中の甲状腺ホルモンは高値を示す.
(5) 誤 甲状腺機能亢進症では, 血中甲状腺刺激ホルモン (TSH) が減少している.

20=(4)
(1) 誤 経口摂取を開始する場合には, 誤嚥性肺炎に注意する.
(2) 誤 意識障害がある場合も, 経腸栄養法が適用できる.
(3) 誤 脳血栓の予防には, 低たんぱく質食を避ける.
(4) 正 高血圧は脳出血の危険因子であり, 脳出血の予防には食塩の過剰摂取をさける.
(5) 誤 脳出血の予防には, 抗酸化ビタミン (E, C, β-カロテン) を積極的にとる.

21=(3)
(1) 誤 再生不良性貧血は, 骨髄幹細胞の異常や薬剤, 放射線, ウイルス感染などにみられる貧血である.
(2) 誤 再生不良性貧血では骨髄の造血が低下し, 赤血球, 白血球, 血小板などすべての血液細胞が減少する.
(3) 正 赤血球の破壊が亢進し, その寿命が短縮するために起こる貧血を溶血性貧血という.
(4) 誤 溶血性貧血は, 正球性正色素性貧血を示す.
(5) 誤 溶血性貧血では, 肝臓での抱合が間に合わないため間接ビリルビンが増加し, 黄疸がみられる.

22=(3)
(1) 誤 骨粗鬆症は, 女性に多い.
(2) 誤 エストロゲンは, 骨吸収を抑制し, 骨形成を促進する.
(3) 正 エストロゲン欠乏により, 骨吸収が促進されて骨粗鬆症となる.
(4) 誤 無月経は, エストロゲンの低下により骨粗鬆症のリスクを高める.
(5) 誤 閉経後は, エストロゲン分泌減少により骨吸収が亢進し, 骨粗鬆症の有病率が増加する.

23=(4)
(1) 誤 細胞傷害型 (2型) アレルギーには, 自己免疫性溶血性貧血, 重症筋無力症, 橋本病, バセドウ病, 薬剤アレルギーなどがある.
(2) 誤 免疫複合体型 (3型) アレルギーには, 関節リウマチやSLE (全身エリテマトーデス), 糸球体腎炎などがある.
(3) 誤 遅延型 (4型) アレルギーは, 細胞性免疫反応によって起こる.
(4) 正 遅延型 (4型) アレルギーには, ツベルクリン反応や接触性皮膚炎などがある.
(5) 誤 自己免疫疾患は, 2型~4型アレルギー反応によることが多い.
※ アラビア数字で表記しました.

24=(5)
(1) 誤 キウイフルーツは, アレルゲン表示が推奨される18食品に含まれている.
(2) 誤 母乳は, アレルゲンになる.
(3) 誤 食物アレルギー対策の原則は, 原因となる食品を食事より除去することである.
(4) 誤 食物アレルギーの原因となる食品は, 症状の改善がみられたら摂取制限を解除していく.
(5) 正 食物アレルギーの食事療法では, 代替食品を用いる.

25=(2)
(1) 誤 手術前の低栄養状態は, 術後の栄養状態を悪化させ, 感染症の発生率を上昇させる.
(2) 正 手術により侵襲ストレス負荷となり, グルココルチコイドの放出などにより異化が亢進する.
(3) 誤 手術により体たんぱく質の異化が亢進し, 尿素産生が亢進する.
(4) 誤 手術後は, グルココルチコイドの放出などにより糖新生が亢進する.
(5) 誤 手術により交感神経の興奮やグルココルチコイドの過剰分泌が起こり, エネルギー代謝は亢進する.

26=(3)
(1) 誤 成人の短腸症候群では, 残存小腸の長さが元の長さの 1/2 以下となり, 消化・吸収障害を呈する.
(2) 誤 短腸症候群では, 経口摂取への移行も可能な場合がある.
(3) 正 短腸症候群の症状に, 水吸収障害による下痢がある.
(4) 誤 ビタミンB12吸収部位である回腸の切除により, 巨赤芽球性貧血を起こすことがある.
(5) 誤 短腸症候群は, 在宅静脈栄養法の適応となる.

27=(2)
(1) 誤 重症熱傷による炎症反応は, 全身に起こる.
(2) 正 重症熱傷では, 表皮の損失により, 水分やたんぱく質などの喪失がみられる.
(3) 誤 熱傷では, たんぱく質の異化が亢進する.
(4) 誤 重傷熱傷患者では, たんぱく質必要量が増加する.
(5) 誤 全身性炎症反応症候群 (SIRS) や熱傷時には, エネルギー代謝が亢進している.

28=(1)
(1) 正 フェニルケトン尿症は, 常染色体劣性遺伝疾患である.
(2) 誤 フェニルケトン尿症では, フェニルアラニンをチロシンに変えるフェニルアラニン水酸化酵素が先天的に欠損している.
(3) 誤 フェニルケトン尿症では, 尿にフェニルピルビン酸やフェニル酢酸が多量に排泄される.
(4) 誤 フェニルケトン尿症は, 知能障害をおこす.
(5) 誤 フェニルケトン尿症の治療効果の判定には, 血中フェニルアラニンとその中間代謝物の濃度を測定する.

29=(4)
(1) 誤 小児慢性腎炎では, たんぱく質は推奨量とする.
(2) 誤 小児ネフローゼ症候群の場合は, たんぱく質は推奨量 (1歳未満は目安量) とする.
(3) 誤 小児の微少変化型ネフローゼ症候群では, ステロイド療法が行われる.
(4) 正 小児のネフローゼ症候群で浮腫が著しい場合には, 水分, 食塩を制限する.
(5) 誤 小児肝疾患では高エネルギー・高たんぱく質食が基本で, 脂肪は厳重には制限しない.

30=(3)
(1) 正 更年期では, エストロゲン分泌は低下する.
(2) 正 顔面潮紅や耳鳴り, めまいは, 更年期障害の症状である.
(3) 誤 更年期では, 血清LDL-コレステロール値は上昇する.
(4) 正 更年期障害では, ホルモン補充療法が行われる.
(5) 正 更年期障害では, カウンセリングにより症状が軽快することがある.

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次回は, 臨床栄養学 実戦問題3の問題です.

臨床 実戦 28-03

2013年11月27日 | 日記
臨床栄養学 実戦問題2の問題です.

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2013年度 臨床栄養学 実戦問題 2 問題
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1 栄養サポートチーム加算に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 管理栄養士は, 診療報酬制度における栄養サポートチーム加算の専従者になることができる.
(2) 栄養サポートチーム加算では, 医師と管理栄養士によるチーム構成で算定ができる.
(3) 診療報酬制度における栄養サポートチーム加算の算定患者数は, 1チーム1日当たり50人である.
(4) 栄養サポートチーム加算では, 月1回程度の定期的なカンファレンスが必要である.
(5) 栄養サポートチーム加算は, 毎日算定できる.

2 クリニカルパスに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 時間軸を含まないクリニカルパスがある.
(2) クリニカルパスの作成に当たり, 治療の標準化が必要である.
(3) チーム医療を行っている場合では, クリニカルパスは不用である.
(4) クリニカルパスの導入は, 診療報酬の出来高払い制度を進めることとなる.
(5) クリニカルパスは, 患者の有益性が考慮されない診療スケジュールである.

3 身体計測の測定項目に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 内臓脂肪蓄積型肥満は, ウエスト/ヒップ比から推定できる.
(2) 人体における片下肢の重量比率は, 約 8% である.
(3) 握力は, 栄養状態の動的アセスメント項目である.
(4) わが国では, 若年女性の肥満が増加している.
(5) BMIが 20 であれば, 「やせ」 と判定される.

4 腎疾患の評価指標に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 尿量 200 mL/日以下を, 乏尿という.
(2) 慢性腎不全は, 低カリウム血症の原因となる.
(3) 腎機能低下 (腎不全) では, 血中クレアチニン濃度上昇, 尿素窒素濃度上昇がみられる.
(4) 腎不全では, ヘモグロビンが上昇する.
(5) ネフローゼ症候群では, 血清アルブミン濃度は上昇する.

5 栄養ケア計画に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 栄養ケアは, 疾患の治療方針とは独立して計画される.
(2) 栄養ケア計画は, 多職種参加で立案されるべきである.
(3) 栄養ケア計画では, アウトカム評価後にスクリーニングを行う.
(4) モニタリングは, 初回面接で完了する.
(5) 栄養ケア計画は, 生活習慣病の患者には用いられない.

6 疾患と食事に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 嚥下障害者には, 酸味の強いものを与える.
(2) 頻回食は, 胃切除後など消化管の部分摘出や再建後の負担軽減のために用いられる.
(3) 頻回食は, 食物アレルギーの食事療法に用いられる.
(4) 無菌食は, 感染症患者に用いられる.
(5) ガラクトース血症では, 果糖の摂取制限を行う.

7 成分栄養剤に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 成分栄養剤は経鼻チューブによる投与専門として用いられる.
(2) 成分栄養剤はすべての成分がすでに消化された状態 (消化態) なので, 消化の必要なく吸収される.
(3) 成分栄養剤は, たんぱく源としてたんぱく質を含む.
(4) 成分栄養剤の糖質源として, でんぷんが用いられる.
(5) 成分栄養剤の脂肪エネルギー比率は, 20% である.

8 血糖コントロールと医薬品に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) α-グルコシダーゼ阻害薬は, 食後に服用する.
(2) α-グルコシダーゼ阻害剤の投与により, 腹部膨満を起こしやすい.
(3) スルホニル尿素薬は, インスリン抵抗性改善作用をもつ.
(4) ビグアナイド薬には, インスリン分泌促進作用がある.
(5) DPP-4阻害剤には, インクレチンを分解する作用がある.

9 肥満の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 原発性肥満では, 除脂肪体重を減らす.
(2) 肥満者の減量目標は, 現体重の 10% 減/月 (4~5 kg/月) とする.
(3) 肥満の食事療法では, リバウンドを防ぐために行動修正療法が有効である.
(4) 肥満の治療は摂取エネルギーを減らす食事療法が中心で, 運動療法は重視されていない.
(5) 身長 160 cm の人が1ヶ月で 2 kg 減量するには, 1日に 1000 kcal 以上の負のエネルギー出納を必要とする.

10 2型糖尿病に関する記述である. 誤っているのはどれか. 1つ選べ.
(1) 2型糖尿病において高血糖が持続すると, 細小血管障害の発症頻度が高くなる.
(2) 重症糖尿病では, 血中重炭酸イオンの減少があると予想される.
(3) 重症糖尿病では, 脱水に対して輸液を直ちに開始する.
(4) 合併症のない2型糖尿病患者の食事療法では, 摂取する食品の種類を多くする.
(5) 糖尿病の食事療法では, ショ糖の摂取はインスリン抵抗性を改善する.

11 糖尿病の経口薬治療に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) α-グルコシダーゼ阻害剤使用者では, 穀類, 芋類, 砂糖類を制限しない.
(2) α-グルコシダーゼ阻害薬服用者の低血糖症状への対処としては, スクロース投与が有効である.
(3) インスリン依存状態の場合は, スルフォニル尿素薬は効果が薄い.
(4) 妊娠中の糖尿病患者には, スルホニル尿素 (SU) 薬を投与する.
(5) 心不全を合併する糖尿病患者には, インスリン抵抗性改善薬を投与する.

12 高尿酸血症の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) プリン体の含有量の多い食品には, 牛タン, ベーコン, 肉汁, イワシなどがある.
(2) 高尿酸血症では, プリン体の摂取量を 100 mg/日以下に制限する.
(3) 動物性たんぱく質の摂取を勧める.
(4) 高尿酸血症では, 水分制限を勧める.
(5) 高尿酸血症では, アルコール摂取を勧める.

13 胃・十二指腸潰瘍に関する記述である. 誤っているのはどれか. 1つ選べ.
(1) 塩酸とペプシンは, 胃粘膜の自己消化を促進する.
(2) 非ステロイド系消炎鎮痛薬 (NSAIDs) は, 消化性潰瘍の原因として重要である.
(3) 胃潰瘍の発生では, 精神的ストレスが促進因子になる.
(4) 急性胃潰瘍や急性びらん性胃炎を呈する所見がある場合を, 急性胃粘膜病変と呼ぶ.
(5) 十二指腸潰瘍では, 食後に心窩部痛を示す.

14 クローン病の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) クローン病では, 成分栄養剤による治療は行わない.
(2) クローン病活動期には, NPC/N比が 450~500 の成分栄養剤を用いる.
(3) クローン病活動期には, フィッシャー比が 4 程度の成分栄養剤を用いる.
(4) クローン病の活動期では, エネルギー補給は標準体重 kg 当たり 20 kcal とする.
(5) 寛解維持期のクローン病では, 経腸栄養剤は利用しないように指導する.

15 肝硬変とその食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 肝硬変非代償期では, 高アンモニア血症は腎不全の誘因となる.
(2) 肝硬変非代償期では, 血中アンモニアは高値を示し, 蝶形紅斑が認められる.
(3) 肝硬変非代償期では, 肝性脳症の発症を予防するために分岐鎖アミノ酸を摂取してフィッシャー比を下げる.
(4) 肝硬変の非代償期では, アルコールで食欲増進をはかる.
(5) 肝硬変の非代償期では, 夜間食 (LES食, late evening snack) を加える.

16 高血圧の生活習慣の修正 (高血圧治療ガイドライン2009) に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 無酸素運動を行う.
(2) 体重は BMI 25 kg/m2 を超えない.
(3) 野菜, 果物を制限する.
(4) アルコール摂取量は, エタノール換算で 80 mL/日以下とする.
(5) アルコールには血管拡張作用があり, 血圧を下げるので制限する必要はない.

17 成人の治療反応性良好な微小変化型ネフローゼ症候群の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 微小変化型ネフローゼ症候群の成人症例では, エネルギー制限を行う.
(2) 成人の治療反応性良好な微小変化型ネフローゼ症候群では, たんぱく質を 1.0~1.1 g/kg 標準体重/日とする.
(3) 成人の治療反応性良好な微小変化型ネフローゼ症候群では, 食塩摂取量は 8~10 g/日とする.
(4) 成人の治療反応性良好な微小変化型ネフローゼ症候群で浮腫がみられる時は, カリウム制限を行う.
(5) 成人の治療反応性良好な微小変化型ネフローゼ症候群で高コレステロール血症がみられる時は, 脂肪エネルギー比率を 30~35% とする.

18 糖尿病性腎症の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 糖尿病性腎症の顕性腎症前期 (第3期A) では, 水分は前日の尿量分に制限する.
(2) 糖尿病性腎症の第3期~第4期では, エネルギー摂取量を 30~35 kcal/kg/日とする.
(3) 糖尿病性腎症の第4期では, たんぱく質摂取量を 0.8~1.0 g/kg/日とする.
(4) 糖尿病性腎症の第4期では, 食塩を 7~8 g/日とする.
(5) 糖尿病性腎症の第4期では, カリウムは制限しない.

19 甲状腺機能亢進症に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 甲状腺機能亢進症の病因として, 自己免疫異常が知られている.
(2) 甲状腺機能亢進症は, 成人男性に多い.
(3) 甲状腺機能亢進症では, 甲状腺の腫大を認めることは少ない.
(4) 甲状腺機能亢進症では, 血液中の甲状腺ホルモンは低値を示す.
(5) 甲状腺機能亢進症では, 血中甲状腺刺激ホルモン (TSH) が増加している.

20 脳血管疾患の食事療法に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 経口摂取を開始する場合には, マイコプラズマ肺炎に注意する.
(2) 意識障害がある場合には経腸栄養法は適用できない.
(3) 脳血栓の予防には, 低たんぱく質食とする.
(4) 脳出血の予防には, 食塩の過剰摂取をさける.
(5) 脳出血の予防には, ビタミンB1を積極的にとる.

21 貧血に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 再生不良性貧血は, アルコール常飲者にみられる貧血である.
(2) 再生不良性貧血では, 白血球数や血小板数が増加する.
(3) 赤血球の破壊が亢進し, その寿命が短縮するために起こる貧血を溶血性貧血という.
(4) 溶血性貧血は, 大球性高色素性貧血を示す.
(5) 溶血性貧血では, 直接ビリルビンの増加による黄疸がみられる.

22 エストロゲンと骨代謝に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 骨粗鬆症は, 男性に多い.
(2) エストロゲンは, 骨吸収を促進する.
(3) エストロゲン欠乏により, 骨吸収は促進する.
(4) 無月経は, 骨粗鬆症のリスクを高めない.
(5) 骨粗鬆症の有病率は, 閉経後に減少する.

23 アレルギーに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 細胞傷害型 (2型) アレルギーには, 関節リウマチやSLE (全身エリテマトーデス), 糸球体腎炎などがある.
(2) 免疫複合体型 (3型) アレルギーには, 自己免疫性溶血性貧血, 重症筋無力症, 橋本病, バセドウ病, 薬剤アレルギーなどがある.
(3) 遅延型アレルギーは, 体液性免疫反応によって起こる.
(4) 遅延型 (4型) アレルギーには, ツベルクリン反応や接触性皮膚炎などがある.
(5) 自己免疫疾患は, 1型アレルギー反応によることが多い.
※ アラビア数字で表記しました.

24 食物アレルギーに関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) キウイフルーツは, アレルゲン表示が推奨される18食品には含まれていない.
(2) 母乳は, アレルゲンにはならない.
(3) 食物アレルギーには, 低炭水化物食が有効である.
(4) 食物アレルギーの原因となる食品は, 長期にわたり厳重に制限する.
(5) 食物アレルギーの食事療法では, 代替食品を用いる.

25 術前・術後の管理に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 手術前の低栄養状態は, 手術後の感染症の発生率を低下させる.
(2) 手術により, 異化が亢進する.
(3) 手術により, 尿素産生は低下する.
(4) 手術により, 糖新生は低下する.
(5) 手術により, エネルギー代謝は持続的に低下する.

26 短腸症候群に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 成人の短腸症候群では, 残存小腸の長さが 400 cm 以下となり, 消化・吸収障害を呈する.
(2) 短腸症候群では, 経口摂取は不可能である.
(3) 短腸症候群の症状に, 水吸収障害による下痢がある.
(4) 回盲部切除後には, ビタミンB6の吸収が低下する.
(5) 短腸症候群は, 在宅静脈栄養法の適応とはならない.

27 熱傷に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 重症熱傷による炎症反応は, 局所にとどまる.
(2) 熱傷患者では, 水分喪失量が増加する.
(3) 熱傷では, たんぱく質の異化は低下する.
(4) 重傷熱傷患者では, たんぱく質必要量が減少する.
(5) 全身性炎症反応症候群 (SIRS) や熱傷時には, エネルギー代謝が低下している.

28 フェニルケトン尿症に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) フェニルケトン尿症は, 常染色体劣性遺伝疾患である.
(2) フェニルケトン尿症では, チロシンをフェニルアラニンに代謝する酵素が欠損している.
(3) フェニルケトン尿症では, 尿にガラクトースが多量に排泄される.
(4) フェニルケトン尿症は, 肝障害や白内障をおこす.
(5) フェニルケトン尿症では, 治療効果の判定には血中チロシン濃度を測定する.

29 小児の腎疾患と肝疾患に関する記述である. 正しいのはどれか. 1つ選べ.
(1) 小児慢性腎炎では, たんぱく質制限食とする.
(2) 小児ネフローゼ症候群の場合は, 高たんぱく質食とする.
(3) 小児の微少変化型ネフローゼ症候群では, 安静と食事療法が行われる.
(4) 小児のネフローゼ症候群で浮腫が著しい場合には, 水分, 食塩を制限する.
(5) 小児肝疾患では高エネルギー・高たんぱく質食が基本で, 脂肪は厳重に制限する.

30 更年期障害に関する記述である. 誤っているのはどれか. 1つ選べ.
(1) 更年期では, エストロゲン分泌は低下する.
(2) 顔面潮紅は, 更年期障害の症状の1つである.
(3) 更年期では, 血清LDL-コレステロール値は低下する.
(4) 更年期障害では, ホルモン補充療法が行われる.
(5) 更年期障害では, カウンセリングにより症状が軽快することがある.

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次回は, 臨床栄養学 実戦問題2の解答と解説です.

臨床 実戦 28-02

2013年11月26日 | 日記
臨床栄養学 実戦問題1の解答と解説です.

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2013年度 臨床栄養学 実戦問題 1 解答と解説
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1=(2)
(1) 誤 ノーマリゼーションとは, 障がい者と健常者の生活の場の共有化のことである.
(2) 正 障がい者の栄養介入は, ノーマリゼーションに基づいて行う.
(3) 誤 QOL (quality of life) とは, 生活の質のことである.
(4) 誤 ADL (activity of daily life) とは, 日常生活動作のことである.
(5) 誤 緩和ケアの対象には, 早期がん患者が含まれる.

2=(5)
(1) 誤 尿中クレアチニン排泄量は, 筋肉量の指標となる.
(2) 誤 クレアチニン身長係数 (%) は, 尿中クレアチニン排泄量[mg/日]÷(標準体重[kg]×クレアチニン排泄基準値)×100 であらわされる.
(3) 誤 クレアチニン身長係数は, 骨格筋量の指標である.
(4) 誤 クレアチニン身長係数が 65% の時は, エネルギー不足を疑う.
(5) 正 尿中 3-メチルヒスチジン量は, 筋肉たんぱく質異化量を反映する.

3=(4)
(1) 誤 血液の pH は, 7.35~7.45 である.
(2) 誤 血清ナトリウム値の基準値は, 135~147 mEq/L である. 幅が狭いことに注意.
(3) 誤 低ナトリウム血症の原因となる病態に, 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 (SIADH) がある. 体内が水分過剰となるため.
(4) 正 血清カリウム値の基準値は, 3.5~4.9 mEq/L である.
(5) 誤 原発性アルドステロン症は, アルドステロンによりカリウムの排出が亢進するため, 低カリウム血症の原因となる.

4=(4)
(1) 誤 ベッド上, 安静時の身体活動レベルは, 1.1~1.2 である.
(2) 誤 長期低栄養状態では, 基礎代謝量は減少する.
(3) 誤 腎疾患がみられない場合, たんぱく質は 1.0~1.2 g/kg標準体重/日とする.
(4) 正 たんぱく質制限食では, 非たんぱく質エネルギーと窒素の比 (NPC/N比) は 200~500 とする.
(5) 誤 尿中への1日窒素排泄量が体全体の窒素排泄量の 80% を占める場合, 臨床で用いる窒素出納を求める簡易式は,
[たんぱく質摂取量 (g/日)/6.25-尿中窒素排泄量 (g/日)/0.8] となる.

5=(5)
(1) 誤 肝硬変患者の経腸栄養剤は, 分枝 (分岐鎖) アミノ酸が強化されている.
(2) 誤 経鼻経管法では, カテーテル先端を胃内か十二指腸に留置する.
(3) 誤 経皮内視鏡的胃ろう造設術 (percutaneous endoscopic gastrostomy, PEG) は, 内視鏡的に胃瘻を造設する手術である.
(4) 誤 経皮内視鏡的胃ろう造設術 (PEG) は, 非経口栄養 (経胃栄養) に用いる.
(5) 正 胃瘻からの経腸栄養剤には, 天然濃厚流動食が使用できる.

6=(2)
(1) 誤 幽門部が完全に閉塞している場合は, 静脈栄養とする.
(2) 正 急性膵炎, ショック, 多臓器不全では, 経静脈栄養法 (TPN) が用いられる.
(3) 誤 経腸栄養法や静脈栄養法を在宅で行うことは, 可能である.
(4) 誤 経静脈栄養が2週間以内の場合には末梢静脈栄養を選択し, 2週間以上に及ぶ場合には, 中心静脈栄養を選択する.
(5) 誤 末梢静脈栄養では, 1日 1,000 kcal のエネルギーを補給できる.

7=(1)
(1) 正 高カロリー輸液用基本液には, 亜鉛が含まれる.
(2) 誤 高カロリー輸液基本液には, 鉄が含有されていない.
(3) 誤 わが国の高カロリー輸液用微量元素製剤に含まれているのは, 鉄, 亜鉛, 銅, ヨウ素, マンガンである.
(4) 誤 わが国の高カロリー輸液用微量元素製剤に含まれているのは, 鉄, 亜鉛, 銅, ヨウ素, マンガンである.
(5) 誤 静脈栄養時のカルシウム投与量は, 経腸栄養時と同じとする.

8=(4)
(1) 誤 大量コルチゾール投与による副作用に, カルシウム吸収抑制と骨形成抑制による高頻度の骨量低下がある.
(2) 誤 ワーファリン (ワルファリン) は, ビタミンKと拮抗して血液凝固を抑え, 血管内凝固などを抑制する.
(3) 誤 テトラサイクリン系抗生物質は, カルシウム, マグネシウム, アルミニウムなどと不溶性のキレートを形成し, 吸収低下を起こす.
(4) 正 抗生物質の投与により, 菌交代現象を起こすことがある.
(5) 誤 抗がん剤の投与により, 食欲低下, 悪心, 白血球減少, 脱毛などがみられる.

9=(3)
(1) 誤 亜鉛の欠乏症として, 味覚異常, 皮膚炎, 創傷治癒遅延, 免疫能低下がある.
(2) 誤 クロムの代表的な欠乏症として, 耐糖能低下がある.
(3) 正 セレンの代表的な欠乏症として, 心筋障害 (克山病) がある.
(4) 誤 鉄の過剰症として, ヘモクロマトーシスがある.
(5) 誤 銅の欠乏症に, 貧血や白血球数減少がある.

10=(4)
(1) 誤 メタボリックシンドロームは, 内臓脂肪蓄積型肥満を呈する.
(2) 誤 メタボリックシンドロームの診断基準では, 血清トリグリセリドは 150 mg/dL 以上である.
(3) 誤 メタボリックシンドロームの診断基準では, 血清HDLコレステロールは 40 mg/dL 未満である.
(4) 正 メタボリックシンドロームの診断基準では, 収縮期血圧が 130 mmHg 以上, 拡張期血圧が 85 mmHg 以上である.
(5) 誤 メタボリックシンドロームの診断基準では, 空腹時血糖値は 110 mg/dL 以上である.

11=(2)
(1) 誤 血糖値のみ糖尿病型で口渇, 多飲など糖尿病の典型的症状がある場合は, 糖尿病と診断する.
(2) 正 血糖値のみ糖尿病型で確実な糖尿病網膜症がある場合は, 糖尿病と診断する.
(3) 誤 血糖コントロールの指標として, 血中HbA1cやフルクトサミン, グリコアルブミン, 1,5-アンヒドログルシトールなどを測定する.
(4) 誤 血糖の上昇で, 血中 1,5-アンヒドログルシトール (1,5-AG) 濃度は尿中排泄量が増えるため減少する.
(5) 誤 低たんぱく血症を伴う場合, フルクトサミン値は実際よりも低値を示す.

12=(4)
(1) 誤 アポC-2欠損症は, 高カイロミクロン血症 (1型) である.
(2) 誤 高コレステロール血症では, 一般に高LDL-コレステロール血症をともなう.
(3) 誤 原発性高コレステロール血症 (2型) は, アキレス腱肥厚を呈することが多い.
(4) 正 遺伝性の家族性高コレステロール血症は, 常染色体優性遺伝疾患である.
(5) 誤 遺伝性の家族性高コレステロール血症の有病率は, ヘテロ型が約500人に1人, ホモ型が100万人に1人とされている.
※ アラビア数字で表記しました.

13=(2)
(1) 正 血中尿酸は, プリン体代謝の最終産物である.
(2) 誤 生成する尿酸のうち, 生合成されたプリン塩基に由来するものが 85% を占める.
(3) 正 血中尿酸は主に腎から尿中に排泄され, 他に胆汁とともに糞中に排泄される.
(4) 正 エストロゲンには, 尿酸の尿中排泄促進作用がある.
(5) 正 血清尿酸の基準値は, 男性が 3.0~7.0 mg/dL, 女性が 2.5~6.5 mg/dL である.

14=(1)
(1) 正 吸収不良症候群の原因に, ラクターゼ欠損がある.
(2) 誤 唾液分泌の減少は, 虫歯を出来やすくする.
(3) 誤 虫歯は, ストレプトコッカス・ミュータンスが原因でおこる.
(4) 誤 ストレプトコッカス・ミュータンスは, 歯についた糖分を栄養源とする.
(5) 誤 歯は, ストレプトコッカス・ミュータンスが産生する酸で侵蝕される.

15=(4)
(1) 誤 単純性便秘では, 食物繊維と水分, 乳酸菌飲料の摂取を推奨する.
(2) 誤 弛緩性便秘では, 腸管の蠕動運動が低下しているので高食物繊維食とする.
(3) 誤 痙攣性便秘症では低脂肪食とし, 食物繊維の摂取を控える.
(4) 正 下痢とは, 糞便中の水分量が増加した状態を言う.
(5) 誤 回数に関係なく, 糞便中の水分量が増加した状態を下痢という.

16=(4)
(1) 誤 慢性膵炎の原因として, アルコールの過剰摂取が最も多い.
(2) 誤 慢性膵炎の非代償期には, 膵機能の喪失により膵酵素活性 (血清アミラーゼ, リパーゼなど) が低下する.
(3) 誤 慢性膵炎非代償期患者では消化吸収機能が低下し, 消化酵素薬の大量投与が必要となる.
(4) 正 慢性膵炎の非代償期には, リパーゼの分泌障害により脂肪性下痢が生じる.
(5) 誤 慢性膵炎非代償期患者では, 膵外分泌機能低下により腹部疼痛は軽減する.

17=(2)
(1) 誤 心筋梗塞は, 冠状動脈の狭窄あるいは閉塞による虚血で生じる.
(2) 正 急性心筋梗塞では, 逸脱酵素の血中濃度が上昇するとともに炎症も起こる.
(3) 誤 急性心筋梗塞発作後早期 (数時間後) では, 血中CPK, AST, LDH及び白血球数が上昇する.
(4) 誤 心筋梗塞発症後早期 (数時間後) には, 炎症により白血球の増加が見られる.
(5) 誤 心筋梗塞発症後早期 (3~4時間後) では, 原則として心電図でST上昇が認められる.

18=(3)
(1) 誤 成人ネフローゼ症候群の必須の診断基準に, たんぱく尿 (3.5 g/日以上が持続) がある.
(2) 誤 成人ネフローゼ症候群の必須の診断基準に, 低アルブミン血症 (3.0 g/dL 以下) がある.
(3) 正 成人ネフローゼ症候群の診断基準に, 浮腫がある.
(4) 誤 成人ネフローゼ症候群の診断基準に, 脂質異常症 (高LDLコレステロール血症) がある.
(5) 誤 収縮期血圧は, 成人ネフローゼ症候群の診断基準には含まれない.

19=(5)
(1) 正 糖尿病性腎症は, 尿中微量アルブミンの出現で診断される.
(2) 正 尿中アルブミン排泄量が 30 mg/g クレアチニン未満であれば, 正常とする.
(3) 正 尿中アルブミン排泄量が 30~299 mg/g クレアチニンであれば, 微量アルブミン尿とする.
(4) 正 尿中アルブミン排泄量が 300 mg/g クレアチニン以上であれば, 顕性アルブミン尿とする.
(5) 誤 推算糸球体濾過量 (eGFR) が 30~59 mL/分/1.73 m2 の場合, 糖尿病性腎症の第3期とする.

20=(3)
(1) 誤 血液透析では, 食塩を 6 g/kg ドライウエイト/日とする.
(2) 誤 血液透析では, リンはたんぱく質 (g)×15 以下とする.
(3) 正 血液透析では, カリウムは 2,000 mg/日以下とする.
(4) 誤 血液透析では, 食事外水分はできるかぎり少なく (15 mL/kg DW/日以下) する.
(5) 誤 血液透析療法患者では, 水分は透析間の体重変動が 5% 以内となるように摂取する.

21=(4)
(1) 誤 クッシング症候群では, グルココルチコイドの分泌過剰によりたんぱく質の異化が亢進して高血糖が生じる.
(2) 誤 クッシング症候群の病態に, 高血圧がある.
(3) 誤 クッシング症候群の病態に, 免疫能低下がある.
(4) 正 クッシング症候群の病態に, 骨粗鬆症がある.
(5) 誤 クッシング症候群では, グルココルチコイドが腎臓のアルドステロン受容体を刺激してナトリウムの再吸収を促進するため, 高ナトリウム血症がみられる.

22=(2)かつ(5)
(1) 誤 神経性食欲不振症では, 標準体重の -20% 以上のやせがみられる.
(2) 正 神経性食欲不振症では, 基礎代謝の低下により体温は低下する.
(3) 誤 神経性食欲不振症では, 無月経となる.
(4) 誤 神経性食欲不振症の投与エネルギーは, 摂取可能な量から段階的に増量する.
(5) 正 神経性食欲不振症で栄養状態が著しく悪化し, 摂食が不十分な場合には, 経管栄養法, 経腸栄養法や静脈栄養法を用いる.

23=(5)
(1) 誤 鉄欠乏性貧血は, 体内の鉄不足のために赤血球のヘモグロビン合成が障害されて起こる.
(2) 誤 鉄欠乏性貧血では, フェリチンとして貯蔵されていた鉄がトランスフェリンに移動するため, 血清フェリチン濃度が低下する.
(3) 誤 鉄欠乏性貧血では, 鉄剤の服用は貯蔵鉄が充足されるまで継続する.
(4) 誤 鉄欠乏性貧血では, ヘモグロビン濃度の低下による末梢組織の酸素欠乏状態を補うため, 心拍数の増加, 心拍出量の増加が生じる.
(5) 正 鉄欠乏性貧血の症候に, スプーン爪がある.

24=(4)
(1) 誤 カルシウムとリンの摂取比率は 1:1 とすることが, 骨代謝およびカルシウム吸収の上から望ましい.
(2) 誤 日本人の平均カルシウム摂取量は, 507 mg/日である (平成23年国民健康・栄養調査報告).
(3) 誤 丈夫な骨をつくるために, 適度な運動をする必要がある.
(4) 正 日光浴は, 骨粗鬆症の予防に有用な手段の一つである.
(5) 誤 骨粗鬆症に用いられるビスフォスフォネート系薬剤は, 骨吸収を抑制する.

25=(2)
(1) 誤 ヒト白血球型抗原 (HLA) は, 先天性免疫である.
(2) 正 水痘感染による抗体やA型肝炎免疫は, 後天性免疫 (獲得免疫) である.
(3) 誤 能動免疫は, 体内に侵入した抗原に対して生体自身が抗体を産生するものである.
(4) 誤 受動免疫は, 体内に抗体を入れて生じる免疫である.
(5) 誤 ワクチン接種やC型肝炎ウイルス抗体は, 能動免疫である.

26=(1)
(1) 誤 インフルエンザは, インフルエンザウイルスを病原体とする疾患である.
(2) 正 インフルエンザウイルスは, RNAウイルスである.
(3) 正 インフルエンザは, 突然 38~39 ℃ の発熱で発病することが多い.
(4) 正 インフルエンザ感染の予防には, 栄養状態を良好に維持することが有効である.
(5) 正 インフルエンザ感染の予防には, ワクチンの接種が有効であることが多い.

27=(3)かつ(5)
(1) 誤 術前術後の栄養管理の良否は, 手術成績, 予後, 合併症に大きく影響する.
(2) 誤 小野寺らによる予後栄養指数 (PNI) は, 血清アルブミン濃度 (g/dL)×10+総リンパ球数 (/mm3)×0.005 であらわされる.
(3) 正 予後栄養指数 (PNI) の値は, 栄養障害のない患者では 50~60 である.
(4) 誤 予後栄養指数の増加は, 手術後危険度低下の指標となる.
(5) 正 術前患者では, しばしば低たんぱく血症, 貧血, 脱水などがあるので注意が必要である.

28=(2)
(1) 誤 嚥下過程の先行期とは, 食物の性状を認知する段階である.
(2) 正 嚥下過程の準備期とは, 食物の捕捉, 咀嚼, 食塊の形成を行う段階である.
(3) 誤 嚥下過程の口腔期とは, 口腔から咽頭への食塊の送り込みを行う随意運動の段階である.
(4) 誤 嚥下過程の咽頭期とは, 呼吸が一時停止し, 咽頭から食道への食塊の送り込みを行う不随意運動 (嚥下反射) の段階である.
(5) 誤 嚥下過程の食道期とは, 食道から胃への食塊の送り込みを行う不随意運動の段階である.

29=(2)
(1) 誤 フェニルケトン尿症では, 発症前に栄養療法を開始すれば脳障害を防止できる.
(2) 正 フェニルケトン尿症では, フェニルアラニン制限食による治療を生後3ヵ月以内に開始する.
(3) 誤 フェニルケトン尿症では, 低フェニルアラニンミルクで乳幼児期の血中フェニルアラニン濃度を 2~4 mg/dL に維持する.
(4) 誤 フェニルケトン尿症では, 低フェニルアラニンミルクの後, 低フェニルアラニン食を一生涯続ける.
(5) 誤 フェニルケトン尿症では, エネルギーは健常児と同等とする.

30=(1)
(1) 正 妊娠高血圧症候群のエネルギー摂取量は, 非妊娠時のBMIが 24 未満なら 30 kcal/kg 標準体重+200 kcal/日とする.
(2) 誤 妊娠高血圧症候群のエネルギー摂取量は, 非妊娠時のBMIが 24 以上なら 30 kcal/kg 標準体重/日とする.
(3) 誤 妊娠高血圧症候群では, たんぱく質摂取量は 1.0g/kg 標準体重/日とする.
(4) 誤 妊娠高血圧症候群では, 極端な塩分制限は行わず, 7~8 g/日とする.
(5) 誤 妊娠高血圧症候群で1日尿量 500 mL 以下の場合や肺水腫の場合は, 水分を前日尿量+500 mL 程度に制限する.

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次回は, 臨床栄養学 実戦問題2の問題です.